集会後の「交わり」での困った話

この1年の間に、前職(某農協)でパワハラに遭い職場を追われるなどの出来事があり、バタバタしてしまった。久々に140字程度で収められないことを書きたくなってきて、約1年ぶりの note 更新となった。モチベーションが出てくるのは、私なりに良いことだと捉えている。

さて、エホバの証人の集会には、「集会後の交わり」というのがある。まともな感覚に人なら、怪しい言葉に聞こえそうだが、要は「集会が終わってもすぐに帰らずに、信者同士で歓談してからお帰りください」というものだ。そうは言っても、歓談が好きな人もいれば苦手な人もいるので、ありがた迷惑な価値観の押し付けともいえる。私にとっては、他の信者と共通の話題もなかなか見つからず、正直なところ苦手だった。

で、私が20代頃の話なのだが、集会後に特に話をする相手もなく、だからと言ってすぐに帰れる空気でもなかったので椅子に座ってぼーっとしていると、同年代の私と特に仲良くない男性信者が話しかけてきた。

「兄弟、今日はいい天気ですね」
私は、特に外の天気も気にせずに集会所まで運転してきたので、いい天気かどうかも分からない。
「うーん。特に天気には詳しくなくて」
私がそう話すと、その男性信者は困った顔をしてすぐに私のもとから去っていった。え、何、それだけの用事だったのか。

そういえば、いつだったかの「ものみの塔」だったか「目ざめよ!」だったかに、「集会で、普段交流のない兄弟や姉妹にも話しかけてみましょう」のようなアドバイスが書かれていたかもしれない。その男性信者は、愚直にそのアドバイスに従ったのだろう。しかし、「良い天気ですね」とだけ話して去っていかれては、帰って不審に思うだろうが。結局、この男性信者との溝は縮まらないまま、今に至っている。

エホバの証人組織の教理やアドバイスなんて、所詮こんなものと思っていただければ。

 どい ともあき(2世・エホバの証人被害者)

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