米国公認会計士（USCPA）は意味がないのかについては、こちらの記事が詳しいです。

まず、私の考えを話しておきます。

「USCPA試験の勉強は実務で役立たない！意味ない！取る意味ないよね？」という批判をよく聞きます。

これは的外れだと思っています。

特に、USCPA合格者が批判している場合、非常に残念な気持ちになります。

もしかしたら、USCPAに挑戦しようとしている人のやる気をそいで、ライバルを減らそうとしているのかもしれませんが。

USCPAに限らず、試験には必ず正解がありますよね。

一方で、実務では正解がないことが多いです。

よって、試験に合格したからといって、実務で正解が分かるというわけではないです。

そもそも正解がないのですから。


勉強すれば、自分で正解が探せるようになる。

正解が定義できるようになるというだけ。

そして、一般的な話をしましょう。

米国公認会計士（USCPA）は意味がないのでしょうか？

意味がないと言われてしまう理由はこんな感じでしょう。

• 日本では独占業務がない

• 資格がなくても監査手続きやアドバイザリー業務はできる

• USCPAを取得しても望み通りの転職ができるとは限らない

• USCPAを取ったから海外就職できるわけではない

• 米国基準を使うことはほぼない

• 日本国内のみで完結する業務を処理するうえでUSCPAは一切役に立たない

• 日本国内での知名度が低い

• 公認会計士試験と比較して合格率が高い

• 就職・転職が有利にならないという誤解

USCPAは日本の独占業務に対応する資格ではない。

よって、日本国内のみで完結する業務を処理する上では役に立たないということですね。

とはいえ、実際は米国公認会計士（USCPA）資格が有利に働く業界は少なくありません。

米国の会計基準に基づく企業の財務情報の開示への需要が高まっているため、転職に役立つ資格です。

米国公認会計士（USCPA）資格は、会計業務未経験者にとって、監査法人や会計事務所、コンサルティングファーム、大手企業の経理部門への就職・転職に役立ちます。

米国公認会計士（USCPA）であれば、米国の企業だけでなく、日本国内の企業への転職も可能です。
また、USCPAを取得すると、未経験職種への転職が容易になります。

さらに、米国公認会計士（USCPA）資格を取得すると、グローバルな就職の選択肢が一気に広がります。

MRA（国際相互承認協定）という仕組みがあり、アメリカ以外にもオーストラリアやカナダなどで公認会計士として働くことができます。



米国公認会計士（USCPA）はアメリカの会計基準や監査基準に精通した専門家です。

厳しい試験と実務経験を要求される資格ですが、日本で働くUSCPAの年収は400万～700万円が目安と言われています。

米国公認会計士（USCPA）の年収は、約400〜1,000万円が期待できますが、勤続年数などによっては、2,000万円の年収を狙うこともできます。

コンサルティング会社における米国公認会計士（USCPA）の平均年収は、500万円～800万円程度が見込まれます。

ただし、企業規模などによって年収は大きく異なってくるため、年収800万円以上を得ているケースももちろんあります。

米国公認会計士（USCPA）であれば、未経験コンサルであっても年収500～600万円になる場合もあります。

Big4監査法人での米国公認会計士（USCPA）の年収は、500万円から1,500万円以上と役職によって変わります。

1年目は500万円程度で、5年〜8年ほどのシニアになると700～850万円に上がります。

パートナーになれば1,500万円以上と、年収は高額です。

監査法人に転職した場合、未経験でも約550～560万円程度（基本給450万円程度＋残業手当）の年収からスタートできるケースが大半です。

アメリカで働く米国公認会計士（USCPA）は、初年度の平均年収が500万円ほど。

4〜6年で700〜1,200万円ほどになり、6年以上では1,500万円以上にもなるほど、高年収が狙えます。

日本の米国公認会計士）のUSCPAの年収は、アメリカの米国公認会計士（USCPA）の年収よりも低いということになります。

とはいえ、米国公認会計士（USCPA）に限らず、資格だけではなく、学歴や職歴などもあわせて評価され、年収が決まることが一般的な傾向といえます。

米国公認会計士（USCPA）に挑戦したいと思われた方は、こちらの記事を参考にしてください。

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