坂口安吾を読んで

実は 無頼派を推しつつ坂口はあんまり読んだことなかったんだ。でも新潮の不良少年とキリストに入ってる作品全部読んだ。 今回は不良少年とキリストについて語る。
私は太宰治(以下太宰)をずいぶん長いこと推している。太宰に関しては、色々調べたのだが、私は太宰の生き様を肯定したいと思ったんだ。なぜか、優しいが故の人なんだと感じていた。
坂口から見た太宰の死が切なくて、やりきれなくて、、、。坂口の思いがのせられた言葉ひとつひとつが重かった。
「いつでも死ねる。そんな、つまらんことをやるな。いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。」 戦うことをやめて負けた太宰に対して怒りと悲しみが混じった思いが伝わってきて泣いた。客観的かつ冷静に見える坂口の文章にどこか太宰への愛が爆発してて、、、。本当に良かった。名言が多くて読むたびに「あぁ、、、!」となってた。自分でもよく分からない感覚だが、いい気持ちだった。 今度再読したい。