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【A4の読書感想文】西野亮廣の「革命のファンファーレ」

革命のファンファーレはお笑い芸人でありながら、オンラインサロンの運営や絵本の出版(えんとつ町のプペルで有名)などもこなす西野亮廣さんの著書である。

出版されたのは1年以上前だが、ブログに1つ感想を書いてみようと思う。

学校の授業では教えてくれないお金の世界

本書は、学校の授業をコツコツとこなして勉強を大切にしてきた(育てられてきた)人に特におすすめしたい。

本書は冒頭で切り出している。今までの社会の仕組みはもう終わったのだ。時代は新しいフェーズを迎えている。と。それこそが革命のファンファーレだと。

本書ではお金=「信用を数値化したもの」としている。(ちなみに、同じようなセリフがほりえもんの本でもよく述べられている。)ゆえにクラウドファンディング等でお金を集める時にも、まずは「信用」。それさえあれば自然とお金を集めることができるという話だ。

でも一般人がクラウドファンディングで同じようにお金を集めようとしても失敗するだろう。西野さんの場合は芸人としてすでに世間に顔が通っており、同じように信用を蓄積しようとしても難しい。

しかしお金=「信用を数値化したもの」の式から我々が理解するべきことは、この時代に新しいお金の流れが生まれているということである。

私は「信用」以外にもいくつか表現があるなと思った。

その1つが「応援」だ。

SNSが普及し、昔と違って食うことには一切困らない時代に、人がお金を払うのは応援したい対象(たとえばアイドル)や信頼を寄せるビジネスや事業(クラウドファンディング)なのだ。

モノを売る時代は終わり、新たな時代のお金の動きに、我々は注目しなくてはいけない。

(この本感動した内容は9割言い終えたので、あとはおまけみたいなもの)

絵本の世界に切り込めた理由は?

絵本の世界に切り込めたのは、絵本の世界の中でまだライバルのいない領域を見事についたからだ。

それはみんなで絵本を作るということ

どうしてそこにまだライバルがいなかったのか?それはぜひ本書を手にとって欲しい。

私がこの話の中で好きだった部分は、作者の西野亮廣さん自身が絵描きであったことだ。あくまで好きな話である。

お笑い芸人になってからタモリさんに「絵を描け」と言われて描き始めた西野さん。それを愚直に続けて本当に絵の描ける人になった。そしてそれに掛け算するように生まれた今回の絵本。一体に何が掛け合わされたのか、私にははっきりとはわからない。お笑い芸人の経験・業界の人脈?正体はわからないけれども、愚直に頑張ってきたことが、きっと当時は想像もしない形で身を結んだのがえんとつ町のプペルだと思うのだ。だから絵本の世界で成功したことが、なんとなく好きなのである。

今の世の中の仕組みに絵本を乗せていく

・自分たちで戦でするよりも、口コミの方が効果が強いから、口コミさせる仕組みを作ろう

・インターネットの世界は流通・小売業の形態を変えてしまった。絵本もそれに合わせて売ればいい

・まずは無料で公開するんだ。今の時代の人は、知らないものにお金は払わない

・人はおみやげは買って帰る

上記は一部だが、本書から抜き出した今の時代にあったビジネスの進め方だ。えんとつ町のプペルは作品のクオリティはさながら、ビジネスとしても工夫のこなされた大人も楽しめる?、売り方も込みの1つの作品だ。

読んでいて感心することばかりの、怒涛の売り方工夫ラッシュである。本当はyoutubeとか無料のブログサイトを見て、今の時代の売り方にみんなが気がつくべきなのだ。それが本書とえんとつ町のプペルには込められている。


最後に

本書を普通の本だったという人もいるが、私は格好つけているだけだと思っている。間違いなく名著だ。(歴史に残るかと言われればそれはわからない。だって時代に沿ってかかれているのだから。)

まだ読んでいない人はぜひ一度手にとって欲しい。

あとこんなことを言うと元も子もないが、めちゃくちゃ読みやすいので、何も得られなくてもそこまで時間は奪われない笑

読書習慣のある人なら早い人で1時間ちょっとで読み終わるだろう。

ぜひご一読あれ。

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