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【書評】夜空はいつでも最高密度の青色だ~自由な感覚の優しさを~

朝夕はめっきり秋を感じますね。
そんななんだか孤独を感じたり、物悲しくなる季節、最果タヒさんの詩を読みました。

最果タヒさんの詩は初見だった。
読んで、最初の印象は『り、理解できない・・・』

だって、脈略もない文が飛び交い、ここでこうくるはずと思う言葉の逆のような言葉がくる。

でも、そもそもここでこうくるはずの言葉ってなに?
そんな言葉あるの?決められた言葉?そう思っていないと世間からおかしいって思われちゃうような言葉?
誰もを愛しているって言わないといけない?生きていることの希望に満ち満ちていないといけない?愛情や綺麗なものを素敵なものだと思っていないといけない?

主語述語文法ぶっとんだ感覚そのままな自由な言葉たちを読んでいるうちに、無意識に縛りをつくってかちかちになっていた頭がほぐされていく。

理解しようとする読み方をやめた。

言葉のテンポを楽しんだ。語彙のユニークさに感心した。
自分の好きな言葉を探した。理解できないけど美しいフレーズに心奪われた。

瞑想みたい。
脳に空白の時間というか。
理屈とか考えず、ただただ音やイメージや綺麗とかぞっとするとか。
感覚で自由な時間。

もうひとつ、学んだこと。
他人からの理解や、共感を必要としなくていいんだ。
本心からの言葉ならいいけど、それらを得ようとして、発する言葉を自分の本来の感覚ではなく他の誰かに寄せようとしていたのなら、それはもうあなたの唯一無二の感覚ではなくなっている。

自由で、感覚で溢れた言葉たちは、あなたらしくあなたの感じるままでいいんだよと言ってくれてるように聞こえた。

あとがきに書いてある一文もとっても素敵でした。

私の詩を少しでも好きだと思ってもらえたなら、それは決して私の言葉の力ではなくて、
最初からあなたの中にあった何かの力。
それはきっとあなたの中の何かが響いて、すべてを眩しく見せているんだろう。


あなたがなにかを美しいと思うのは、あなたが美しいんだよ。


執筆:icecream


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