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お金15枚欲しい!(前編)

こんにちは。生活に困っておらず、かといって豊かでもない普通の主婦の田島ハルコです。ご存知の方にとっては今更ですが、私はDTMで音楽をやっている者です。

突然ですが、漠然と音楽とお金の話をしようと思います。ミュージシャンってなんだかんだ身銭を切ってる人が多いんですよね。なんならある程度有名な人ほどその傾向が強いようにも思います。
もちろん、気合いの入ったおやじバンドとか、お金を持っている人による趣味性が高いアーティスト活動はめちゃくちゃお金がかかるように仕向けられている(主にライブハウスのノルマなど)ことは資本主義の性質上言うまでもないのですが、エッ…このレベルのミュージシャンでもアルバム出して赤字かトントンくらいなの!?と聞いてびっくりすることも多いのです。

音源制作の話しだと例えば、レーベルが制作費を負担はしてくれるけど、上限を上回ったら自分たちで負担しないといけない&売り上げが印税分しか入ってこない(年間で数百枚売れても印税はおそらくめちゃ安く、制作費を回収するには厳しいレベル)とか…
あるいは、自主で手売りメインで中間の業者がいない状態でリリースして100%利益が得られたとしても、スタジオ代や人件費がかなりかかって結局赤字…など、つまり音楽をつくるコストに対して受け手の数や支払う対価が割りにあっていないことが原因だったりします。
要するにかなり仕方ないというか、今時わりとどうしようもない現象です…。音楽やりたければ働くしかない。

一方、私は本当にお金がかからない音楽制作をしているので、少なくとも赤字にはならずに済んでいます。使うのはだいたいデフォルトで入ってるサンプル音源とかだし、声もほとんど宅録だからスタジオ代かからないし…。主にかかるお金はCD本体のプレス代と人に何かを頼むときに支払う謝礼くらいです。しかもありがたいことに私の環境では売ったCD代はほとんど自分の利益になり、ちゃんとお金は帰ってくる。その代わり有名にはなれないが…。

そもそも私の活動は自己顕示欲を満たすためのものといってもいいくらいで、お金をかけて音をよくするとかそういうことに全然興味がなかったりします。しかも、たまたま夫がDTMの機材やプラグインを集めたりするのが趣味の会社員なので、それらを全部夫に借りています。logicも同じApple IDで使ってるし。本当にいい人と結婚したと思ってます。運が良いというかもはや業を積んでいる気さえする…

そんで、私はだいぶケチだと思います。ケチというのは決して倹約家というものではなく、費用対効果みたいなのを意識しすぎているということだと思ってます。
例えば、会社の飲み会で安くも美味くもないチェーンの居酒屋に会費3000円で行くことになったら発狂するのに、サイゼリヤに行ったら普通に一人で2500円くらい使うみたいな。
あるいは、友達と飲みに行くときに生中550円の飲み屋を「ここ雰囲気いいし美味しいんだよ!」と勧められても、いやぶっちゃけ駅前のトリキがいいな…とか思うくせにいざ生中550円の店に入ったらお刺身が美味しすぎてニコニコしながら割り勘で4500円払うとか。
とにかく費用対効果が見合っていれば全く不満はないんです。
しかし、常に費用対効果に囚われ過ぎていて生きてて普通に疲れるし、ケチやめたいな〜とつくづく思っています。全然節約にならないし。

てか、こういう比喩でも食べ物とか飲み屋の話になっちゃうし、食欲と自己顕示欲の奴隷じゃねーかよ!と思いますね。本当は作品をより良くするための投資もしたいのに、その分めちゃ売れるみたいな保証はないもんだから(当たり前だろ!)ぜんぜん踏ん切りがつかないんですね〜

あと、人に何か頼むのも苦手だからついつい自分でやってしまう。DIYスピリットというより、人に頼むのが申し訳ないと思ってしまうだけですね。しかし、ここはクオリティを下げたくない!という内容の作業に関しては知り合いに甘えた額を提示した上で「ヒマなときでいいよ〜」とかの条件付きにしてやっていただいています。ありがたいというか申し訳NASAが極限。いや、でも本当にありがとうございます…。

なんか、ここまでつらつらと言い訳を書いてしまう時点で自分しょーもねー!!!って感じですが、実はずっとクラウドファンディングをやろうか迷っているというテーマで文章を書きたかったのです。迷ってるだけかよ!やります宣言じゃないのかよ!って感じなんですが、欲しい金額が15万円くらいなんですよ。いやいや、そんなのてめー無職なんだから1ヶ月バイトしまくった上で己のケチさを殴り殺せばクリアできるだろ!!!っていう聞こえないはずの世の声を勝手に感じ取ってしまっているんですが…。

しかし、今回は自主でこれまで同様にフィジカルの流通作品を出す予定なので、話題という面でも少しでも盛り上げたい気持ちがあってですね………ってそうだ!!!ここまでダラダラ書いて具体的なことを何一つ書くのを忘れてしまった。ただ、もう長くなってしまったのでここは急にまた次回ということで…。

誰得感はありますが、インディーズミュージシャンはあまりお金の話とかしないし、次回は「もし、音楽活動だけに使える15万円があったらどういうふうに作品を充実させられるか」を書いてみたいと思います。

PS:先日、luteが主催する「ポストデジタル世代のミュージシャンのためのワークショップ」みたいな名前のイベントに行ってきました。その内容について、私自身や私に近いスタンスの人が役立てられそうな情報や、イベントの所感とかそういうのをnoteに書きたかったのですが、なんか業界人ばっかりでミュージシャンのためのとは…って感じだったりとか、あとは余計なことで超モヤモヤしてしまう状態になってしまったので、そういうモヤモヤがある程度どうでもよくなった頃に、私の立場でやってみて役立ったこととかを体験に絡めて書きたいなと思っています。私のツイートをみて、もし気になってる人がいたとしたらですが、そんな具合なので、もうちょっと待っていただければと思います。

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