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「幸福な若旦那」🧑


しもふさの國に「幸福な若旦那」と呼ばれる像🐘✖️が立っていた。
かつて幸福😻な生涯を送りながら、若くして死んだ🪦とある男を、記念して建立されたものだった。

両目には青いトルコ石🔵、腰の巾着袋の装飾には真っ赤なガーネット🔴が輝き、体は佐渡産の金箔🟨🟨🟨に包まれていて、心臓❤️は鉛で作られていた。

若旦那の像で人々が知らないことが有った。その像には,死んだ若旦那自身の魂💞が宿っており、ゆえに自我を持っていること。
若旦那が、しもふさの貧しい、不幸な人々のことを勇気づけたいと思っていることである。

渡り鳥であるが故に東南アジアに旅に出ようとしていたツバメ🐧が寝床を探し、若旦那の像の足元🦶で寝ようとすると突然上から
「コン畜生め!」という言葉と共に大粒の涙😢が降ってくる。

若旦那はこの場所から見える不幸な人々に自分の宝石💎をあげてきて欲しいとツバメに頼んだ。🙇‍♂️

ツバメは言われた通り若旦那の巾着の装飾に使われていたガーネット🔴を病気の子供👶がいる貧しい母親🤱にわたした。

両目👁のトルコ石🔵を飢えた若い劇作家と幼いマッチ売りの少女👧に持っていく。

東南アジアに渡ることをやめ、しもふさの街に残ることを決意したツバメは街中を飛び回り、両目をなくし目の見えなくなった若旦那に色々な話を聞かせる。

若旦那はツバメの話を聞き、まだたくさんいる不幸な人々に自分の体の🟨金箔🟨を剥がし分け与えて欲しいと頼んだ。

やがて冬が訪れた。
若旦那はみすぼらしい姿になり、南の国へ渡り損ねたツバメも次第に弱っていく。若旦那は自分の卒業した街の棟梁に頼んで学校🏫の体育館にツバメを間借りさせてもらう様にした。

ツバメは最後の力を振り絞って飛び上がり若旦那に挨拶して学校へ向かう。学校では街に尽くしてくれたツバメの為にストーブがたかれることになった。

その瞬間、若旦那の鉛の心臓は音を立て大きく逞しくなった。

金箔がなくみすぼらしい姿になった像は取り外された。しかし、若旦那の渡したガーネットやトルコ石を元にして大成功をおさめた人たちが若旦那の所へやってきた。
すんでのところで
若旦那にはまた,分厚く金箔が貼られてガーネットだけでなくルビーも周りに入れられて,目にはサファイヤも新たに入れられた。

春になり温かくなってツバメは学校の体育館から出てきた。
すっかり綺麗になった若旦那は,またツバメに会えて嬉しくなり,
「可笑しれい」と言った。

若旦那は資産運用の仕方もツバメに伝えて貧しい人たちに伝えて安心して老後を過ごせる様にした。

天国では、下界の様子を見ていた天照大神が「この街で最も尊きものを二つ持ってきなさい」と命じ、天使は若旦那とバリバリ元気なツバメを持って来ようとした。

しかし若旦那とツバメは,
「俺たちはこの世でああてでもね〜こうでもねえ〜と考えながら過ごしてえんです。」
と訴えた。

そこで神は天使をツバメの元に遣わしで大いに褒めた。そして困った事があったらいつでも言うようにと言付けて天に帰っていった。

若旦那とツバメは地上の【人生の楽園】で永遠に幸福になった。
若旦那とツバメはいつも言っている。
天国は今ここだぜぃ!
ってなっ!

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