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嵐のあとの森@いつもの森

今週はめずらしく仕事ごときに忙しかった。
それでも、取り敢えずの切をつけることができ週末となった。
昨日の嵐が通り過ぎ、天気予報は晴れという。
正直浮かれていた。

先週いろいろ情報を得ていた。
イチヤクソウの咲いている場所、しかも二日前に花がひらいたようだ。
あと、ムヨウラン。それにミドリシジミは実績があるとか、なんとウラゴマダラシジミが二日前に出たとか、、、、
さらには雨上がりの晴れで、森に「靄」がかっているかもしれない。

浮かれながら6時30分には森についていた。
池の靄と思ったが、どうしてもイチヤクソウが気になる。
教えられた場所をウロウロ、2度3度と往復してみたが見つからない。
あれ?なんで?・・・
また帰りに探せばいいか、、、と、諦め離れる。

最初に目に入ったのは小さな木の花
ソヨゴ?雨に打たれ蝋細工のように透けている。
そしてバイカツツジ。濡れた様子は別格だな。

蝋細工
バイカツツジ 1
バイカツツジ 2

あああ、枯れ葉のかけらが、、、、撮っているときは気づかなかった。残念。

オオムラサキの幼虫はみつからず、足元から飛び立ったシジミチョウは止まらず、分かれ道まできてしまった。
池方面は道が川と化している。
じゃ、そのままいくかといえば、それも面白くない。
まだ池の靄も諦めたわけじゃない。

川と化した道の「中洲」に足を運びながら遡上する。が、一瞬で靴のなかに水が、、、、履き倒された登山靴はすでに穴が空いていた。
逆に開き直り、池の近くのハンノキをみつけてた上の池まで、ミドリシジミを探しにいくことにした。

川じゃなくて川と化した山道

上の池まで川をまたぎながら登っていく。
するとツルアリドオシが咲いていた。よし、と思ってファインダーを覗いたんだけど、ツルアリドオシのチャームポイントである花びらの産毛が見えない。嵐の雨にやられたのか?

ツルツルのツルアリドオシ
嵐で倒されたピカピカのホコリタケ

なんとか上の池までついたのだが、靄どころか濁り水で茶色の水面だった。
藪こぎをしてハンノキのところまでたどり着いたときにはズボンも靴もびしょ濡れ。なんとなく予想していたが、ミドリシジミがいるような気がしないのだ。なんとなく、情報だけで浮かれていたんだな。じっと手を見る。
ここにきてようやく落ち着いて、我に返った。

いままで何年もみたことがないものを、情報を聞いたからといって会えるわけないわな。イチヤクソウなんか細かな場所を聞いてもわからなかったのに^^;

まあ、心のおもむくままに写真を撮ればいいさ。

シロホウライタケでいいかな?
沼の倒木に新しい命
びしょ濡れのキノコ

なんだか、守られている植物がいる。
なんだかわからないから葉だけ証拠写真をとってきた

守られていた葉
ユキノシタ

ユキノシタを一応しらべてみたんだけど、花の下から飛び出す花びらがネットのなかのユキノシタは「2枚」なんだよな。ここのは「1枚」。
全部の花が1枚だけ落ちたってことも考えにくいし、なんだろう?

アラキクラゲ 美味そう。
せせらぎに葉

さて、次は情報をもらったムヨウラン。
実は昨年、エンシュウムヨウランとして撮影をしている場所。
ワタシが勝手にエンシュウムヨウランと思い込んでいただけで、ムヨウランだったということか。
それにしても先週は見つけることができなかった。大丈夫か??
イチヤクソウが見つからなかったから不安になっている。
でも、咲いていた。
咲いていたんだけど、茶色になっている。
嵐に打たれたからか?すでに枯れかかっているのか?
いずれにしろ昨年とは違う写し方をしなくちゃ、、、、あれ、何かいる?

ムヨウランにカトンボ
広角でどうだ⁉!!    イマイチだな
やはりアップで、、、、かなり疲れていそう

まあ、とりあえず見つけることができてよかった。
コースに戻って、、、
あ、クモキリソウだ。クモキリソウってのもランの一種なんだよな。
結構、野生のランが多いのかもしれない。
先週につづき今週も撮ったジガバチソウもラン科だしね。

かわった花のクモキリソウ
雰囲気をだそうと思ったら、枝が、、花しかみてなかった、、帰ってから気がついたorz
先週と違った雰囲気にて、、、ここのジガバチソウは色がつかないんだよね。

エンシュウムヨウランの情報をもらった場所では、多くの人が一眼レフをもって一生懸命撮影していた。
ここのエンシュウムヨウランは会えるのかな?と思いきや、この団体さんは観察会じゃなくて写真教室か写真クラブかなんかの団体のようだ。
高級そうなカメラで構え、それぞれが思い思いの方向を向き、何を撮っているか分からない感じでシャッターを切っている。
この団体さんが去ったあと、エンシュウムヨウランを探したけど、見つからなかった。なんだろう?
仕方なく、先週自力でみつけたMyエンシュウムヨウランを取りに行ったんだが、、、、、

すでに枝のみ

教えられたエンシュウムヨウランも、すでにこんな感じだったら、見つけられるわけがないよな。^^;

さて、なんとしてもイチヤクソウを撮影したい。
実は先週、他の自然公園でイチヤクソウをみている。
でも、撮影はしていないんだ。
どうも、ただただイチヤクソウを撮りたいわけじゃなさそうだ。
ま、自問自答なんだけど、、、、この森に咲いていて欲しい。
この森のイチヤクソウを撮りたい、ということがわかった。

探してはみるが、みつからない。
しかたがないので蜘蛛つきで面白かったからシライトソウを撮る。

シライトソウと蜘蛛

仕方がない。イチヤクソウは諦めよう。
もう来週では、花は散っているだろう。来年だな。生きていればだけど、、、

もうひとつ、スペシャルな情報があった。
森の別の駐車場にウラゴマダラシジミがいて、実際に写真に撮られている。
ゼフィルスのひとつのウラゴマダラシジミは、ずっと探している。
これも、イチヤクソウと同じで「この森で」なんだけど、、、笑
それで、そっちへ行ってみる。

その辺りをまわってみた。

最初にであったのはミドリヒョウモン
そしてダイミョウセセリ

だいた、イボタがないじゃないか。
食草であるイボタがなけりゃ話にならない。とその辺りを探していると、


あれ?これイボタ? 赤いカメムシつきで、、、

わ、イボタだよな、結構おおきな木だ。しかも二本三本とある。こんなとこにイボタの園があったなんて、、、、でも、正直にいえばウラゴマダラシジミはすでにシーズン終わりがけだと思う。
一昨日とられた写真もかなり疲れていそうな蝶だったし、、
しかも昨日の嵐で飛ばされるか雨に打たれてしまっては堪らないだろう。
ってそんなことを思っていると、らしきシジミ蝶が飛んできて止まった。
アングルが悪い。なんとか一枚撮ると飛んでいってしまった。
小さくしかとれなくて、カメラのモニターでは確認とれない。

残念

確認してみると、ルリシジミ?だった。紛らわしい。
でも、この森であえる希望はあるんだ、、、来年だけどね。

結局、これといった驚くような出会いはない、いつもの山歩きでした。
でも、それでいいんだよな。だって写真を撮りにいってるんだからさ。



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