（↓　No.3　どらみ、violin と出会うから続く）

13歳から　遅～いスタートを切った、私の🎻violinレッスン。
鈴木メソッドの　おじいちゃま先生レッスンは、無理せず　わりとゆっくり。
第１巻目の教本、1曲目は「きらきら星変奏曲」☆彡

🎻violinは　4本の弦を　下からG,D,A,E音に合わせる（調弦＝tuning)　🎹と違って、黒鍵、白鍵の区別はなく、音程もギターのようにフレット（目印）もないので、基本、自分の耳で判断しながら、左手4本の指で　音程を作る。

↑の楽譜を見るとわかるように、最初から　♯が３つついている。
これは　調弦した　A線の　A（la）の音から始まる調→　A- major (A-dur 独）、イ長調　・・・🎹だと黒鍵を３つ使う調だが、violinでは　4本弦を
最初にtuningした音を起点にする調性が　弾きやすい！

ピアノと　おーーーきな違い！

（親指は楽器を支える役割で、音程作りには参加できない。
ヴィオラも同じ。チェロ、コントラバスは稀に、側面から親指を使える可能性があるらしい）

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めちゃめちゃ練習した中１の夏🎻

私の中学1年春からの　スケジュールは　今思えば　むちゃくちゃだった。
月～土まで、水泳部（火曜　陸トレ、土曜午後プール）、土、夕方、別な水着持参で　また帰路　途中下車してスイミングスクールで水泳レッスン、弦楽部（月、木）、水曜　ピアノレッスン、金曜　学校構内の🎻教室個人レッスン。

さらに夏の終わりから、夕刻から🚊、地下鉄に少し乗って、英語の私塾に通い始めた。

さすがに身体が悲鳴を上げ・・・水泳部は顧問の先生、女性の担任だったけれど、拝むようにごめんなさいして、退部。🙇

🎻に集中したく、厳しい指導を受けていた　K先生のピアノも、
ソナタアルバム、シューベルト即興曲など弾いていたけれど、しばらくお休みすることに。（🎹レッスン復活は　音大受験を意識した高１春になった）


🎻は　とにかく「きらきら星」や「こぎつねこんこん」（笑）ではなく、

私の弾きたいのは、部活紹介で魅了された、Vivaldi　の　Violin Concerto a-minor (a-moll) イ短調なのだ。

鈴木メソッドでは、この曲は「第4巻」に出ている。1巻目の曲は、弓使い、左手（特に小指・・🎻では　４の指）の音程取りに慣れる練習ばかり。
弦楽部で合奏するパート譜の方が、まだ面白かった。

学校やレッスン帰りに、池袋のYAMAHAへ寄り、今の先生では　いつになるかわからない　鈴木バイオリン教本の　4巻目を　お小遣いで買った。

（今は、CDだが）当時、教本の背表紙に　33回転の小さな「レコード」がくっついていた。時間があれば、そのレコードを　すり切れるくらい何度もかけては、まだ習っていない高い音（ポジション移動ー親指の位置を変える必要がある）は飛ばし、とにかく　弾けるところだけ、レコードのテンポについていかれるくらい、一心不乱に練習した。

古い都内の実家は、当時、特に防音対策もしておらず、エアコン入れて、外にもれる音は　少し減らせても、家の中で同居していた家族は　いい迷惑だったと思う。

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そんなに好きなら・・・🎻

中１の夏休み終わりまで、あまりに同じ　Vivaldiのコンチェルトを繰り返し弾いて、家族には迷惑かけたけれど、その成果が出たのか？構内の「おけいこ教室」のレッスンが　少し遅いな、と感じられるようになった。我流とはいえ、まだポジション移動できず弾けない高い音を除き、速いテンポにもある程度対応して弾けるようになった。

傍から、私の様子を見ていた母が、「そんなに🎻が好きなら、構内趣味の教室じゃなくて、もう少しいい先生を探そうか？　母の昔の同級生にピアノ科だが、藝大→プロの音楽家になった友人がいて、彼女に🎻の先生、どなたかいらっしゃらないかしら？」　と　頼んでくれた。

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ピアノ科出身で、とても丁寧な女性だから、🎻の専門家で　私のような生徒も教えてくださる先生を探すのに時間がかかったのでしょう。今ほど東京の地下鉄網が発達しておらず、渋谷からバスに乗り換えて・・・と時間かかったけれど、当時　私立音大の教授をしておられた　年配の女性、Ｓ先生を紹介していただいたのは、翌夏8月下旬だった。
私は　弦楽部とまだ「おけいこ教室」で鈴木メソッド第2巻の　真ん中あたりの曲を弾いていたが、仕方ない。この音大教授女史の前で、当時レッスンで弾いていた　やさしい曲を弾くことに。（キンチョーした）

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椅子にどっしり腰かけて　黙って私の🎻を聴いておられた先生が
開口一番・・・「音程が正確でいいわね。歌心もある・・・」

ボロボロな批評を覚悟していたら、思いがけず「悪くない、見込みある」という雰囲気の言葉が優しくて　嬉しかった。
「音に　ナチュラルなヴィブラート（vibrato-vibration)かかっているけど、それ　どうしたの？」

「きれいな音を出したくて・・・おこづかいで「ヴァイオリン奏法と指導の原理」というモノクロ写真と文章だけの　難しい指導者向けの本も買い、ヴィブラートの項目を熟読して、独学でやってみています」

「あら、自分でやってるの。それはすごい。半分くらいできてるもの」

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母は、大胆にも！　
「今の音楽大学（当時）の事情を知らないのですが、我が家のような経済状態でも、目指せるところなのでしょうか？」と質問した。

「今、節子さんは　中学2年の夏休み終わる頃。大学受験まで　中学があと1年半、高校が3年弱だから、4年半。音楽の耳はよいと思うので、
がんばれば可能性あると思います。　
経済状態・・・（当時）私立でも、M音大の入学金、授業料は極端に高額ではありません。
楽器🎻はピンキリですが、最初から　すごく高価なものを持たなくても大丈夫です。
ただし、🎻の演奏技術については、現時点の状態から音大受験で合格可能なまでレベルまで達するには、
普通の受験生と同じ『なだらかな道』だと間に合いません。

かなり急な坂を　スピード上げて登る覚悟が要ります。
幸い、付属校にいらっしゃるから、高校受験はないけれど、
音大に絶対合格できる保証もありません。
ですから、私のところで（日曜の午前11時から1時間強）レッスンしていきますが、

学校の勉強は絶対さぼらないように。一般大学へ進学する可能性も考えて、しっかり学業もしてくださいね。

これが、Ｓ女史の門下になる入門条件だった。

ピアノは音大受験するとなると、副科とはいえ、必ず必要なので、しばらくviolin🎻に集中して、可能な限りレベルを上げ、見通しが立ってきたら、
ピアノレッスンも　音大受験を意識して、音楽理論、ソルフェージュ（音楽の読み書き）と一緒に、高校1年から再開すれば間に合うと思う、というお話。

こんな経緯で、本格的に　S女史の門下生になり
ダメ元でも、先生が教授しておられた音大目指すつもりで
毎週日曜日も9時過ぎには家を出て🎻レッスンに通い始めた。

入門して1か月余、早くも門下生の会（発表会）が・・^^;

始めたのが遅すぎの　どらみは・・・先生の配慮で、
プログラム順は「2番」！
1番最初の女の子は「6歳児」だった～（笑）

鈴木メソッド教本から、カイザー教本（ヴァイオリンの基本技術を学ぶ）の抜粋が入っている　篠崎🎻教本２～3巻目に　メイン教本が変わり、
「スコットランドの　つりがね草　変奏曲」（お子様が発表会に弾くレベルの曲）が、私の　この先生　初の発表会曲目。

私より　易しい曲を弾くのは、1番目の　幼稚園児だけだったのだ！
小学生でも、難しい曲を次々に弾いている子が　たくさん！
親子二代で　先生のところに通っている生徒さんも複数。

全く知らなかった世界に　また足を踏み込んでしまった。（続く）