最後のゴール転んだ時の傷跡はまだ痛みますか? 1 小笠原賢吾 2020年3月10日 08:17 【結論:スケートの達人の名言は、“ドン!と鳴ったら、行け。”】 本日(2019/12/14 Sat.)やまびこ国際スケートリンクに、大会のお手伝いをさせて頂きに行く。長野県中央に位置する、松本市・塩尻市・朝日村の3市町村合同大会。選手たちに配布されたレーシングキャップの回収、というお手伝い。フィニッシュラインを駆け抜けた選手らの、ゴール後わずか150mという場所で。熱い息づかいと、鳴りやまない熱い鼓動を、ほんとうに生で、肌身に、感じさせてもらった。その上に、この上なく爽やかさがあふれ出る、“ありがとう”と言う笑顔までも、たくさんたくさん頂いた。このような笑顔は、世界中を探し廻っても、アイススケートにしかなかったし、これからも、そうであろう。 さて。該当レースまで、僅か90分を切る監督会議の場にて、急遽、わたしの出場が決まる。成年男子2,000mリレー。バトンをつなぐは、1チーム4名。1人でも多くの選手、1つでも多くのチームが出場できるようにとの、はからいを受けて。かなり焦りながら、駐車場まで500mを猛ダッシュ。トランクを引っぺがし、スケート靴を抱きかかえる。息をあげ、鼓動は熱く、リレーに備えた。レース直前の数分前に、わたしが師と仰ぐ、“例の達人”にご挨拶差し上げに伺う。わたし:‘よろしくお願い致します。’師いわく:“これから作戦をたてるぞ!・・・”わたし:‘はい。’師いわく:“ドン!と鳴ったら、行け。”・・・・・・・・・・これを“目からうろこが落ちる”というのだろう。レーシングスーツの身体が久々にブルった。フォーム、呼吸、心持ち。これら一切を捨てさせてくれた。こうだっけ? ああだっけ?何かしなければいけないんじゃないか!?あの観客席の人に、もし、悪く思われたらどうしよう?先生に褒められたい。“師の言葉”が、わたしから、こうした妄想を、まったくもって、引っぺがした。わたしは、決めた。すべてをかなぐり捨てて、ただひたすらに滑る。 歴史上で、このような発言をした先人を、わたしは2人知っている。1人目:竜馬の下手人。一刀斎。剣豪いわく:“居ぬきざまに、ただひたすらに、刺せばよい。”2人目:曹洞宗大本山永平寺第78世貫首。宮崎 奕保(みやざき えきほ)。禅師いわく:“前後裁断。過去も未来も捨てて、今やることを、今やりなさい。”“病むときは病めばいいんだし、”“死ぬ時が来たら死ねばいいんだ。” 再三再四、繰り返させて頂きたい。わたしは、レースが来たら、レースした。そう・・・・“ドン!と鳴ったら、行った。” 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート