最後のゴール転んだ時の傷跡はまだ痛みますか?

【結論:スケートの達人の名言は、“ドン!と鳴ったら、行け。”】



本日(2019/12/14 Sat.)やまびこ国際スケートリンクに、大会のお手伝いをさせて頂きに行く。

長野県中央に位置する、松本市・塩尻市・朝日村の3市町村合同大会。

選手たちに配布されたレーシングキャップの回収、というお手伝い。

フィニッシュラインを駆け抜けた選手らの、ゴール後わずか150mという場所で。

熱い息づかいと、鳴りやまない熱い鼓動を、ほんとうに生で、肌身に、感じさせてもらった。

その上に、この上なく爽やかさがあふれ出る、“ありがとう”と言う笑顔までも、たくさんたくさん頂いた。

このような笑顔は、世界中を探し廻っても、アイススケートにしかなかったし、これからも、そうであろう。



さて。該当レースまで、僅か90分を切る監督会議の場にて、急遽、わたしの出場が決まる。

成年男子2,000mリレー。バトンをつなぐは、1チーム4名。

1人でも多くの選手、1つでも多くのチームが出場できるようにとの、はからいを受けて。

かなり焦りながら、駐車場まで500mを猛ダッシュ。

トランクを引っぺがし、スケート靴を抱きかかえる。息をあげ、鼓動は熱く、リレーに備えた。

レース直前の数分前に、わたしが師と仰ぐ、“例の達人”にご挨拶差し上げに伺う。

わたし:‘よろしくお願い致します。’

師いわく:“これから作戦をたてるぞ!・・・”

わたし:‘はい。’

師いわく:“ドン!と鳴ったら、行け。”

・・・・・・・・・・

これを“目からうろこが落ちる”というのだろう。レーシングスーツの身体が久々にブルった。

フォーム、呼吸、心持ち。これら一切を捨てさせてくれた。

こうだっけ? ああだっけ?何かしなければいけないんじゃないか!?

あの観客席の人に、もし、悪く思われたらどうしよう?先生に褒められたい。

“師の言葉”が、わたしから、こうした妄想を、まったくもって、引っぺがした。

わたしは、決めた。

すべてをかなぐり捨てて、ただひたすらに滑る。



歴史上で、このような発言をした先人を、わたしは2人知っている。

1人目:竜馬の下手人。一刀斎。

剣豪いわく:“居ぬきざまに、ただひたすらに、刺せばよい。”

2人目:曹洞宗大本山永平寺第78世貫首。宮崎 奕保(みやざき えきほ)。

禅師いわく:“前後裁断。過去も未来も捨てて、今やることを、今やりなさい。”

“病むときは病めばいいんだし、”“死ぬ時が来たら死ねばいいんだ。”



再三再四、繰り返させて頂きたい。

わたしは、レースが来たら、レースした。

そう・・・・

“ドン!と鳴ったら、行った。”

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