「努力とは何か」にベストマッチ

『努力とは、何か?』 『それは・・・99%を犠牲にして、1%に備えること。』

スピードスケートショートトラックW杯名古屋大会を観戦させて頂き、皆さんに、1人のStarを、その努力する姿をもって、ぜひとも紹介させてもらいたい。

その名は。・・・・

菊池萌水(KHネオケム株式会社所属)、ソチOlympic日本代表。

2019/11/30 11:15 (at 日本ガイシホール)

レースに備えて、‘足’をとっておく為に、8割方の選手たちが氷上を後にするなか。

公式練習終了間際に、バックストレートよりスタート練習。

さらに、

その終了をデジタル掲示板が告げてからも、貪欲に、アディショナルに、もう1回・・・念が入っている。

思い切り全力で

一生懸命

ダッシュする。

何か、つきものが取れたように‘さっそうと’。coolさと、爽やかさまでもが感じられる。

4歩目・5歩目の懸命さが過去のそれとは異なる。

まるで、天に伸びるかのように、頭が上に伸びる。

これこそが、推進力。

まさに、猛ダッシュ。

気取りを捨てた、、、まるでZone。

過去10年の練習の中で、最も気迫がこもっていたと言っても過言ではない。

観客席までも伝わってくる‘気’のちから。

同日 17:12

混合2,000mリレー(男子2名・女子2名の混成リレー)。

レースの為に出場の4選手がスケートを履くなか、彼女は、なんと5人目の選手として靴を履いて待った。

しかも、他のメンバーよりも、いち早く。

わずか、26分後には、自身が出場する女子3,000mリレーが控えているのにも関わらずである。

そして、ギアオンのままで、リンクサイドで、立ったまま4名に熱いまなざしをおくる。

自身のレースがないのであれば、それほどたいした行為ではないが。

彼女は、自分を捨てて、備えたのである。

まるで、‘捨身飼虎’=‘虎の“食(じき)”となる為に、自らの身を捨てる釈迦。’

『99%やってくる未来を犠牲にしてまで、1%しかやってこないトラブルに備えた。』

必ずや、舞台を踏む北京Olympicという、遠い時系列のことを語るより、

まずは、目前のレースのことを語っておきたい。

全日本選手権 2019/12/22・23 (at 野辺山)

菊池萌水選手は、

他の誰よりも、

輝く。

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