10月17日(土)日記

ベランダで、雨に打たれびしょびしょになった洗濯物を爆笑しながら回収していると

一枚の古い紙が洗濯物に張り付いているのを見つけた。風に飛ばされてきたのだろうか。

紙には
様々な調味料とその分量が書かれていた。
醤油や甜麺醤やハチミツなど、たくさんの種類の調味料が書かれている。

間違いなく秘伝のタレだ。
字も全て筆で書かれており、気迫が感じられる

どこかの料亭の見習い子坊主が、誤って落としてしまったのだろう。

早速紙どおりに調合してみることに。

七味・・・2g
ナンプラー・・・1滴

など、非常に細かく分量が決められている。
いったいどんなタレになるのだろうか、とてもワクワクした。

書かれている順番に調味料を足していくと、
一番最後に

愛情・・・たっぷり(笑)

と書かれていた。

この瞬間になんだかすごく冷めてしまった。

別にそこまで冷める必要もなかったのだが、
一気に心が離れていくのを感じた。

ワクワクにより、あれほど輝いて見えていた目の前のキラキラしたタレが

キラキラした黒い汁に見えた。

一応完成したのでペロッとなめたが

まあ、みたらし団子みたいな、そんな味だった。
蒲焼き?かな。わからん。

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