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Good Night Music #47

おやすみ前の夜の音楽を、ネタが尽きるまでほぼ一日一回紹介する企画です。

今回はこちら。

Steve Jansen「The  Extinct Suite」です。

Steve Jansenは、イギリス出身のミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサー。
1974年から1982年まで、ロックバンド・Japanのドラマーとして活躍。
バンド解散後は、さまざまなアーティストとのユニット活動、ソロアーティストとしての活動を行なっています。

今回ご紹介する「The Extinct Suite」は、2017年に発表されたアルバム。
2016年に発表された「Tender Extinction」を再構築した作品で、インストゥルメンタルの楽曲1曲のみが収録されています。

1曲約56分という大作で、音空間とも言うべき、静謐さと生命の躍動感を兼ね備えた音像が、様々な表情を見せているはひたすら展開していきます。

まるで、湖畔に佇む老木が、その長い生涯で見続けてきた空の色、湖のきらめき、昼と夜、四季の移り変わりの歴史のすべてを、老木の中に脈動する樹液の流れる音で語っているのに、耳を傾けているかのようです。

静かで穏やかに、しかしながら豊かに表情や色を変えていく音色の展開の美しさ。

宇宙空間に鳴り響く沈黙の音楽を聴いているかのようでもあります。

音の響きに身を委ねていると、とても心地よいです。

よろしかったら、夜のリラックスタイムのおともにどうぞ。

やすらぎに満ちた夜を。

おやすみなさい。



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