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Good Night Music #61

おやすみ前の夜の音楽を、ネタが尽きるまで紹介する企画です。週3回、月・水・金曜日更新。

と言いながら記事を用意してあったのに更新できず一回飛ばしました…びっくり…(金曜日の記憶がない、たぶん体調がアレすぎて一日中寝ていたと思われる)

気を取り直して更新します。
今回はこちら。

Ólafur Arnalds (オーラヴル・アルナルズ)「re:member」です。

Ólafur Arnaldsはアイスランドの作曲家、演奏家。
クラシック、ポップなど、ジャンルを超えた音楽活動を行い、近年では映画音楽も手掛けています。

今回ご紹介する「re:member」は、2018年に発表されたアルバム作品。
人間が弾いたピアノに反応して二台のピアノが自動演奏する"ストラタス"という特注のソフトウェアを用いたピアノ演奏を主軸に、ストリングスやシンセサイザーの音を紡ぎ合わせて、幻想的な美しいサウンドを創り出しています。

"ストラタス"についてÓlafur Arnaldsが説明しているYouTube動画がありまして、これがなかなか興味深い。

自分だけで弾くとこの音の次にはこの音が来る、という自分の癖が出るけれど、自動演奏ピアノは自分の癖で弾くものとは違う音を返してくる。
敢えて自分のパターンを外して、新しいクリエイティヴな音を生み出す契機として、自動演奏プログラムを使ってるんですね。

Ólafur Arnaldsと"ストラタス・ピアノ"が紡ぎ出すハーモニーは、人間が作り出したテクノロジーを駆使している一方で、川のせせらぎや森の木々のざわめきなど、大自然の生態系を思わせる調和感があるのが不思議です。

人間の作り出すテクノロジーもまた、大宇宙の息吹のほんの一部であって、それも含めて宇宙の音は鳴り響いているのかも知れません。

淡い水彩画のような、水音のような、幻想的な音世界です。

よろしかったら、夜のリラックスタイムのおともにどうぞ。

やすらぎに満ちた夜を。

おやすみなさい。


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