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■No.15 学級通信03号 紹介

岩手県は、1学期の登校日数が73日間ありました。

その中で、週1回の学級通信を発行し、14号まで発行できました。

■No.11で01号、■No.12で02号を紹介してあるので、03号からの紹介になります。ちょこっとずつ、通信の内容を紹介していきます。


①導入

 月が新しくなった初日に席替えを行うことにしています。5月は1日が初日でしたので、すでに先週終えています。
 隙間時間に学級役員を呼んで話し、「どうすべきか?」と聞くと、即答で「くじにしましょう!」と返してくれました。さらに私は「なぜくじ?」と聞きました。すると、「誰とでも隣になれた方がいいから」「好きな人同士で座ると良くないから」と言った旨の話をしてくれました。個人的な意見ではなく、学級全体のことを考えた意見を言える役員を頼もしく感じました。


 確かに、席替えは子どもたちにとって「楽しみでもあり、不安でもある」と考えます。でもそれは、お互いのことをあまり知らないからではないか…と思います。
席替えをした日の帰りに、ある子が、「先生!○○さんって、思ってたより優しかったです!あまりそういう所を知らなかったから、安心しました(笑)!」と話してくれました。子どもたち同士、お互いの「ある一面」しか知らないのかも知れないと考えました。
この1年で、少しでもお互いのことを分かり合えるような学級にしていきたいと思います。

②心の芯を作るノート「ライオンノート」

この1ヶ月間、ことあるごとに成長を意識した作文などを書かせてきました。そのノートを「ライオンノート」と呼んでいます。(ダンデライオンも意識しています。)
 子どもたちの「成長」に必要なテーマを与え、感じたことや考えたことを書いてきました。書くこが苦手な子もいますが、1年かけて100以上のテーマで書き、書く中で心の芯を作ってほしいと願っています。
 4月には19のテーマで書いてきました。


① どんな6年1組にしたいか
② 初日に学んだこと
③ どんな係活動があったら良いだろうか
④ 今日見つけたいいところ①
⑤ 道徳で学ぶこと
⑥ 教室にあふれさせたい言葉・教室から無くしたい言葉
⑦ 今日見つけたいいところ②
⑧ 正しい叱られ方
⑨ 今日見つけたいいところ③
⑩ 今の話を聞いて考えたこと
⑪ 先生が出張中に成長したいこと
⑫ 7日間で成長したこと
⑬ 花子さんはどうすべきだったか★
⑭ 思いやりとは何か★
⑮ 14日間で成長したこと
⑯ 価値語をまとめよう
⑰ 良い友達関係をつくるために必要なこと
⑱ 今日の質問タイム
⑲ 感謝するとはどういうことか★
※ ★…道徳の授業で考えたこと

子どもたちが成長していくために、書くことを中心にしていきたいと考えています。「書くことは考えること」だからです。

※なお、「ライオンノート」は菊池省三先生の実践である「成長ノート」のことで、2冊目からは「成長ノート」として改名しています。


③考え方や行動をプラスに導く言葉「価値語」

 ライオンノートの写真には、表紙にたくさんの言葉が書かれています。その言葉を「価値語」と呼んでいます。私の師匠である菊池省三先生という方の言葉で、考え方や行動をプラスに導く言葉と定義されています。
 授業や日常生活の中で、子どもたちの価値ある行動を意味づけした言葉だと考えてもらうとわかりやすいかも知れません。
 例えば、「プラス1」という価値語があります。算数で対象な図形の作図がありました。ある子が作業を終えたあと、別の作図もはじめました。終わったからおしゃべりするわけでもなく、黙ってボーっと過ごすわけでもなく、自分で考えて追加学習をはじめたのです。私は、その瞬間に「プラス1」という言葉を黒板の端に書き、子どもたちにその価値や意味を説明しました。こうして、ライオンノートには価値語が増えていくのです。
 左の表にまとめたものが、子どもたちが4月中にノートに書き溜めた価値語43個です。こうして、言葉を通して物の見方や考え方を豊かにしていってほしいと考えています。言葉が増えると、考え方も広がります。明治大学教授の齋藤孝先生も、「言葉は色鉛筆のようなものだ」と言っています。色が増えれば、たくさんの表現ができるということです。子どもたちの言葉が豊かになることを願って、これからもライオンノートを埋め尽くしたいと思います。

以下のようなスタイルでまとめて発行しています♫

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■「ちょこっとスキル」でもお世話になっています。

『授業の腕をあげる ちょこっとスキル』
『学級づくりに自信がもてる ちょこっとスキル』

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