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私はこの曲を通して、

「今までに聞いたことのないメロディ」

「独創的な新ジャンル」

「斬新で前衛的なサウンド」

そういうものへアンチテーゼを示そうとしていたのだと思う。

当時から私は、「メロディーは歌詞をのせるシンプルな器でいい」という思いが強かった。あくまで歌のメインは歌詞なのだから、華美な柄やデザインは必要ないというのが骨子だったと思う。当時ほど尖った口調でもなければ、声高に叫んでいるわけではないけれど、今も基本的にその気持ちは変わっていない。

確か１０年ほど前に、たった一度だけこの曲を演奏した記憶がある。

当時の私には、どこかいまいち歌いこなせなかった感があり、なんとなくその後演奏することがなくなってしまった。

約5～6年ぶりにやるピアノ弾き語りソロライブに向けて。リメイクして演奏してみることにした。

Bメロをバッサリ削り、歌詞も少し変え、より「どっかで聞いたような歌」になったと思う（笑）

桑田圭祐さんも、中島みゆきさんも、槇原敬之さんも、名ソングライターの楽曲には、「スタンダード性」がある。とてもシンプルなメロディーというお皿の上に、滋味や余韻の強い歌詞が乗せられている。

ライブ活動を再開するにあたって、無意識に、私はもう一度その原点に立とうと思ったのかもしれない。

散々批判もされてきて、弱点のように思っていたところも正直あったのだけど。そこは40になった図々しさで胸を張って、堂々と「どっかで聞いたような歌」を歌っていこうと思っている。

闇雲なライブ活動で疲れはてた過去の経験をふまえ、ライブ本数はごく少数にしぼっていきます。とりあえず7/20のライブまでの期間、月に一本ずつリハーサル動画を上げていきます。

もし下記の動画を見て頂き、40男のライブ活動再開に向けて応援の気持ちがわくようでしたら、お気持ちのカンパをお願いできれば幸いです。

何卒よろしくお願いいたします！

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「どっかで聞いたような歌/ふな虫」