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引用リツイート合戦が嫌いな理由を説明しよう

私はかれこれ7年以上Twitterを使っているが、いつも苦々しく思っていることがある。

それは、「引用リツイート」機能を使った、主張や噛みつきの応酬が繰り広げられる光景だ。

 

 

引用リツイートとは?

Twitterを使っている人なら別段説明の必要はないと思うが、念のため引用リツイート機能について触れておく。

次の順で理解してほしい。

SNSに特徴的な機能
↓↓
(Twitterの)リツイート機能
↓↓
(Twitterの)引用リツイート機能

 

まず前提として、Twitterを含め多くのSNSには典型的な2つの機能がある。

読んだり見たりして気に入った投稿に
① 好意を示す/称賛する機能
② その投稿を自ら拡散する(知人に広める)機能
だ。

①はスキ/いいね/ファボなど、②はシェア/リツイートなどと呼ばれている。

 

Twitterにおける「リツイート」は②に該当し、誰かあるいは自分がツイート(投稿)したものをそのまま再拡散・紹介するものだが、
「引用リツイート」はそのリツイートの際に自分のコメントも添えることができる、やや拡張的な機能である。

これすごい!/気持ち悪い.../私はこう思うなど、
そのツイートに対する自らの感想や主張をセットにして再拡散・紹介できるのだ。

 

わかりやすいよう、最近私が引用リツイートした例を載せておく。

 

「レインボー・リール東京」のツイートに

レインボー・リール東京(RRT2021)始まるよ!
今日から1週間@シネマート新宿

という私自身のコメントを添えて、再拡散・紹介している構図がわかるだろうか。

 

 

引用リツイートで噛みつく人がけっこういるのよ

さて、コメント付きで再拡散や紹介ができるこの機能、本来ポジティブな意味で実装されたのであろうが、(これも世の常ではあるが)ネガティブな使い方をされることも多い。

 

その中でもちょっとした口論に利用されるケース;引用リツイートを再度引用リツイートするという、
いわば引用リツイートのマトリョーシカ状態が、Twitter上ではしばしば見られるのである。

 

 

卑怯な ‘リンチ’ 的手法である

Twitter上での口論なんて日常茶飯事だし勝手にどうぞという感じではあるが、なぜ不快感を抱くのか?

それは、引用リツイートが卑怯なやり口だからである。

 

詳しい仕様は後の章に委ねるが、簡単に言えば

相手を突然自陣(ホーム)に引きずり込んで晒し上げ、自分のフォロワーと一緒に寄ってたかって叩きにいく行為だ。

 

あと、引用リツイートはされた本人(被引用者)にしか通知が届かないことに加え、被引用者のフォロワーがその引用リツイートを目にすることは通常ない。

意図的かどうかは別としても、

 自分 + 自分のフォロワー

被引用者1人

という対戦構図を作り出していることになる。

 

相手のタイムラインに直接的に載らない(被引用者に返信を強要しない)から引用リツイートの方が控え目だと考えている人も多いのかもしれないが、ネガティブコメントのときにそれは当てはまらない。

私も一度引用リツイートで批判・中傷のようなコメントをされたことがあるが、陰口を叩かれているようで非常に不快だった記憶がある。

 

 

リプライでやりな!

一方で、Twitterには「リプライ」というツイート主に対してコメントできる機能がある。
何かコメントをし合うのであれば、ストレートに考えるとリプライ機能を活用するのが普通だ。

 

正直、口論するならリプ(リプライの俗称)でやれよと思ってしまう。

マトリョーシカ状態の引用リツイートと比べ、リプライはスレッドが全部一連なりに表示されて見やすいし、
集団リンチに繋がるような攻撃性もやや低減される。

 

まあそもそも実装されている機能をどう使うかは(利用規約の範囲内であれば)個人の自由だと言ってしまえばそれで終わりなのだが、なんとかならんかねえと思ってしまう。

 

 

インフルエンサーは特に気を付けてほしい

私が好きだったり注目している著名人の中にも、引用リツイート合戦をしがちな人はいる。

それだけでその人のすべてに失望して距離をとることはないが、ただ落胆は隠せない。
Twitterの使い方を見ると、その人の思慮深さがわかる気がする。

 

インターネットは人のコミュニケーションに大きな変革をもたらした。
私のような田舎生まれの一般ピーポーからハリウッド俳優、はたまた一国の大統領に至るまでが、同じプラットフォーム上でやり取りできるようになった。

とはいえ、インターネット上にも当然力の差はある。
特に著名人やインフルエンサーといったフォロワーが多く影響力も大きい人が、引用リツイートを使ってそこらの一般人を自陣に引きずり込むのはどうなのか?

 

例えば、悪質な内容への対抗措置としてや、ポジティブな絡みであればまだわかる。

だが、引用リツイート上の主張や敵意に満ちたコメントを見て、被引用者への個人的な攻撃を試みるモラルの低いフォロワーは、絶対にいるのだ。

一般人同士ならまだしも、フォロワーの多い著名人やインフルエンサーがやると集団リンチになりかねない。

 

とまあ色々言ってきたが、まとめると

引用リツイートで殴り合いをするのはダサい

ということを言いたい。

 

 

おまけ:リプライと引用リツイートの比較

前章でリプライ機能について触れたので、念のため両者の違いについても載せておくことにする。

 

リプライ

●元ツイートの直下にリプライの文面がぶら下がるので、第三者がたどりやすい・目につきやすい。
タイムライン(ツイートの一覧)から1タップ。

●通常のツイートとは異なり、(リプライ行為者の)フォロワーのタイムラインにはたまにしか流れてこない。
↑私の肌感なので間違っていたらすみません

●相手が設定をOFFにしていない限り、リプライされたよ通知が相手(被リプライ者)に届く。

 

引用リツイート

◆第三者が元ツイートからたどるのは面倒くさい・目につきにくい。
タイムライン(ツイートの一覧)から2タップ。

◆通常のツイートと同じく、必ず(引用者の)フォロワーのタイムラインに載る。

◆相手が設定をOFFにしていない限り、引用リツイートされたよ通知が相手(被引用者)に届く。

 

赤線より下にぶら下がるのがリプライ、青丸部分をタップすると確認できるのが引用リツイートである。

 

'21/07/31 最終更新

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