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道南サミットキャンプ2023【コラム】


晴天の八雲ペコレラにて

#道南サミットキャンプ2023

生まれて初めてnoteを書きます。
道南サミット代表の岡本啓吾と申します。
バージンを捧げますので、
どうぞ温かい目で宜しければ最後までお付き合いくださいませ。

2023年6月17(土)18(日)
2回目の道南サミットキャンプが開催されました。
初めてキャンプのことを知る人もいると思うので、
2回目のレポートに入る前に、
まずは経緯を少し振り返ります。

「シエスタフェスティバル~道南がつながる~」

「函館」を中心に活動していた私と、
「道南」で広域観光など活動していた八雲の赤井よっちと、
一緒に組めば面白くなんじゃない??
ってなわけで初めて共同主催で、
2021年10月~道南がつながる~
をテーマにイベント開催しました。

2日間のイベントにて、
道南各地から集まった様々な分野のプレイヤーのつながりが生まれて、
このイベントで終わらせたくない。
これからの道南の未来につながるようなコミュニティを作っていきたい。
そんな思いでグループLINEをすぐさま作りました。
50人くらいになりました。

道南18市町村から様々なプレイヤーが集合

思いつきで集めてみたものも、
ただみんなで肩ひじ張ってミーティングとかやったところで、
立場も環境も年代も目的や思想や感性も違う人たちが集まって、
何か一つを目指すことは面白くないし収拾つかないなぁ。

じゃあみんなでキャンプでもして一晩火を囲みながら酒飲んで語り合えば、距離もぐっと近づいて、
道南楽しいね!もっと楽しくなるよね!楽しくしようね!
そんなうねりをまた起こしていけるのでは?
という思いがありました。

みんなでどんなキャンプにするか語り合う

それからキャンプに向けてミーティングをして、
事前に計画や準備をして、
それぞれやりたいことをカタチにするチームを決めて、
「食」「娯楽」「キャンプ」
3つの大きなカテゴリーの中で沢山のコンテンツが生まれました。

道南サミットキャンプ2022

2022年6月。初めての道南サミットキャンプ。
当日は夢のような最高の二日間になり、
初めましての出会いながらも、沢山の笑顔と可能性が生まれました。

キャンプが終わってからも、
この出会いから地域と人が化学反応をおこして
道南各地でイベントや交流が生まれたことに意義を感じました。

1泊2日で大人も子どもも自然の中で遊び倒した

そんなこんなで「また来年やろうね~」
って言ってから今回2回目を開催するにあたって、
うねりのその先をもうひとかきして渦のようにしていきたい。
そんなことをずっと考えてました。

悩んでいたことはいくつかありました。
まずは今年コロナも落ち着いてきて、世の中が動き出していることもあり、
単純にそれぞれが良い意味で忙しくなっていること。

それと前回は正直、かなり運営側が準備に追われる時間が大きかった。
当日の参加者もチームによってはかなり準備に負担をかけてしまう人もいて、勿論それを良しとしてくれる人ではあっても、
誰かが一方的に与える側になることに少し違和感を感じてました。

それと単純に前回の成功体験に対するプレッシャー。
最高の場を作ったからこそ、二回目はもっと良い場にしたい。
「道南をもっと面白くする」そんな大義名分をうたってるからには、
どうすればもっともっと楽しい意義のある場になるかなぁ~

なんて段々と考えるにつれて
「道南サミットキャンプ」のことを考えることが
自分自身なんだか楽しくなくなってきていることに気付きました。

そんな時、こんな記事を見ました。


ハーバード大学が75年にわたり研究し続けている
「人は何が幸せか」について。
金・富・健康ではなく、
「同じ志をもつコミュニティで頼り頼られ生きること」と結論づけた。

私自身なぜか幼少期の頃から「幸せってなんだろう?」
と自問自答することが多い人でした。
その答えはわからないし、人それぞれだし、
それを見つけるのが人生だとも思ってますが、
これを読んで今自分が感じてる「幸せ」を肯定して貰えた気がしました。

そして、このなかなか言語化できない
「幸せ」の定義だったり価値だったりを、
自分自身の半径〇メートルの中で体現して共感して拡げていくこと。
道南サミットとして自分が目指すべき在り方も少し見えてきたように感じました。

道南サミットパーティー わやだったなぁ笑

そこから何度も道南サミット運営メンバーや、
志を共にできる近しい人たちにも、
この幸せの解釈や、
どうやったら自分事に実現出来て、
可視化できて、
尚且つ無理をしない持続可能な仕組みをつくれるか。
言葉に出来ない思いを悩みながらごちゃごちゃ相談してました。

2023のテーマは「ギブ」と「表現」に


そんな話を聞いてくれてたよっちから
「今回のキャンプのテーマは、ギブと表現にしましょう!」
と言って貰えてスッキリ落とし込めました。
そうそう、そうなのよ、
なんかあんまり思想的な観点で「幸せ」とかから話が入っちゃうと、
そういうのの押し売りってすごく気持ちが悪いしね。
胡散臭い宗教みたいになって嫌だったんですね。

「ギブ」と「表現」
であればシンプルにみんなにも伝わりやすいし、
~見返りを持たないで自分が「ギブ」できること・したいことを
「表現」する場~

ええやん。ええやん。
これはこれで実験的ではあるけども、
このテーマを投げかけて、みんながそれぞれどうギブを起こしてくれるか、
それが当日どうカタチになって重なって幸せな世界線がつくれるか。
みんな悩むんだろうなぁ~笑 
しめしめと思うようになりました。

いつからか、このキャンプを成功させる為に
自分でやらなきゃってどっかで思っちゃってたけど、そうじゃないよなと。
自分が幸せじゃなかったら誰も幸せにならないよなとか思って。
こうなったらみんなに頼って委ねて、もう後は全て任せちゃおう!
と思うようになりました。

運営側としては無責任にもとられかねない難しさはありますが、
(それを支えてくれた運営チームにも感謝ですが)
意図だけはちゃんと伝えられるようにはして、
結果それでグダグダでわけのわからないキャンプになってしまっても
それはそれだと思って開き直りつつ、
でも絶対楽しくなるなと信じ、
そこからは私は本当に何もやってません!笑

何もやっていない私と息子

2023キャンプはじまる


当日は6歳の息子と一緒に参加してとにかく、
みんなからのギブを喰らって喰らって喰らいまくりました。
大運動会、大BBQ、キャンプファイヤー、
突如始まった即興演劇、星空ガイドに、
どこからともなく湧き出る
ありとあらゆる沢山の参加者からのギブが溢れる愛のある光景。

アイスブレイクの大運動会。白組チーム
BBQと道南おにぎり
キャンプファイヤーをつくるエシカルシェフ
こんなでっけーキャンプファイヤー初めて見ただ
急遽はじまる本格的な即興演劇

私が唯一やろうとしていた「人生相談横丁」という
人生相談をしながらお酒を振舞う企画さえも、
息子の寝かしつけで気づいたら一緒に寝ちゃって、
他のみんながやってくれてるという。。
そんな有様でしたが本当に私自身「幸せ」に溢れてました。

夜中トイレに起きたらめっちゃ盛り上がってた人生相談横丁。かけつけ3杯飲んでまた寝た。

沢山のギブのある世界


ギブを沢山受けたからこそ思うことの方が沢山ありました。
「ギブの精神」
聞こえは良いけども、資本主義社会の中ではそれじゃ食ってけない、
ってなこともわかってますが、
それぞれが今自分にできること。

隣にいる人が困ってたり、助けを求めてたら力になりたい。
普段ならちょっと逆に遠慮したり、躊躇したりすることも、
この二日間のキャンプでは
「ギブするよ!」「ナイスギブ!」
とギブという共通言語が至る所に飛び交っていて
それが非常に心地良くて幸せだった。

子どもが遊べる場をつくってくれる大人がいたり
子ども達がバームクーヘンを焼いてくれたり
来れなくてもギブしてくれる。まいこさんの塩パン
シェフが朝早く起きて朝食をつくってくれたり

キャンプの最後の挨拶でよっちが、
例えば農家の人が周りの住人に野菜をギブしてくれる
そんな付き合いが地方だからこそ根付いているし、
地方だからこその、これからのギブ文化を創っていけると思う。
みたいな話をしていて「たしかになぁ~」とも感じたのでした。

ラストはよっち先生からの学びのギブ

また、当日「私は何がギブできるだろう?」
そんなことを考えてくれる人が非常に多かった。
こんなにギブして貰ってるのに、自分は何も出来ない。

そんなことを感じた人達が、
「来年は自分ももっとギブできるようになりたい」とか、
「自分のギブできることを増やしたい」とか、
キャンプが終わってからも続々と言ってくれてることに、
それぞれの愛ある成長が続いているこくことを感じた。

いつか各地で成長した人たちが一年に一度集まる、
ギブの天下一武道会みたいになったらおもろいなぁ。

やっぱり何もしていない私

でもね。
見返りが無いギブだからこそ、受けた恩は忘れません。
それに、今は返せなくても、その人に返せなくても全然良いと思う。

その気持ちをほんの少し抱いて、
誰かにどこかでギブすることで、
温かい連鎖が生まれて結果それが自分に返ってくると思うし。

それが巡り巡って地域だったり、
次の世代の子ども達に受け継がれていくことになると思う。

最終的には「ただいてくれるだけでええんやで」ってとこまでになりたい

というわけで、めっちゃくちゃ長くなりましたが
今年の道南サミットキャンプを振り返っての私の今の思いです。

道南がどうあったら良い?
みたいなことを思う時に、
「道南は愛あるギブがある幸せな街」
みたいなことを言いたいし、
そんな街にしていきたい。

自分が住んでいる街や道南を、
まずは自分がもっと楽しんで好きになれるように。

ギブが強制的で窮屈になってしまうのは違うとも思うから、
そんなのが自然発生的に生まれてくる風土。
そんな優しいうねりが地域の
産業や教育や観光や福祉。
色んなところで生まれてくるようになったら
やっぱりわたしゃ幸せだなぁ。

2023.6.26
道南サミット代表
岡本啓吾

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