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中島健人くんの短歌を詠む(3)

な 名前まで忘れてしまいそうになる アディオス私のかみさまだった人よ

か 駆け引きを持ち込んできたのはキミだ 先に触れた方が負けだから

じ 人工的光沢のある指さき 2人が沈むネクターの海

ま まーね、ずるかったよね、あれ 許してね これでも一応おとこのこだし

けん 健康な生活のなか 訪れる先々を見て泣かないように

と 止まるまで、その時計が止まるまでは、ここに僕らがいた「証拠」だよ