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竹工作 [竹のやぐら]

ベンチとテーブル、その次は

竹林整備の作業現場で休憩できるベンチとテーブルができました<前回の記事 [竹のベンチ] [竹のテーブル]>。そうなると今度は・・・。テントのような屋根はできないか?

竹だけで作ろう

考えることは前回同様。釘や針金やプラスチックは使わず、自然素材(竹)だけで作りました。およその大きさは高さ2m、幅1.8m(分解して車で運べる、踏み台など無しで組み立てられる)です。

作り方

[竹のやぐら] の作り方

だいたい分かってもらえますでしょうか。
作り方の詳細は、別途、投稿したいと思います。これはかなり加工が難しいと思いますが、前回の竹テーブルの発展型です。柱となる丸竹の真上に梁(横方向の丸竹)が乗るため、安定した構造です。柱と梁の間の方杖(斜めに入れた三角構造)は無くても自立できますが、耐久劣化を考えると必要でした。

活用

竹を割って梁に差し込みアーチ状に、その上にシートを乗せるとテント(日除け)になります。シート固定には紐を使いましたが、それ以外は竹だけでできました。組み立て式なので軽自動車に積んで運べます。いろいろな屋外イベントで活用できました。私の知るアウトドア用品のテントよりも軽くできました(もちろん、耐久性は劣りますけどね)。

竹やぐら+シート
子供イベントブースとして
販売ブースとして

工業製品とは違う手作り品

使ってみると思った通り、構造的にかなりしっかりしているとわかりました。ただ、この構造を実際に作るにはいろいろなノウハウが必要です。なにしろ「竹は丸くて真っすぐ」ですが、工業製品ではありませんので、
・丸いけど真円ではい(微妙に違う)。
・ほぼ真っすぐだが若干の曲がりがあることも。
・太さも元側と上側では違う。
・全ての寸法が高精度で同じ竹は見つからない。
生えていた竹をできるだけそのまま活かし、現物合わせで価値あるものを作る。どうやって作るかも考えどころ。その全てが面白いと思っています(ばらつきの大きい部品を使った製品設計ってことですかね)。増えすぎて困るほど竹が豊富にあるので、何度でも失敗できる点も楽しいですよ。

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