「ふるさとってなんだろう」知の見取り図サロン@東北第1回開催

地域に根ざした知的コミュニティを作る。そんな目的で全国で開催している知の見取り図サロンですが、今回は東北地方で初回開催することが出来ました。テーマは「ふるさとってなんだろう」です。

知の見取り図サロンとは

知的にワイワイ熱く話したりまとめてみたり、知らないことを知ってワクワク出来る場所って本当に中々ありませんよね。僕も23歳になるまでそういう機会には中々恵まれませんでした。

しかし、絶対それを好きな人はいるはず。それを楽しめる場を全国に創り、そしてそれが地域に根ざして高校生から社会人までオープンに参加可能なものにしたらきっと凄く良いなと思って僕は知の見取り図サロンを全国で開催しています。

地域パートナー

(左がKimuraさん、右がYashimaさん)

全国で地域に根ざしたコミュニティを作ることは僕一人では決して出来ません。毎回、地域ごとに頼れるパートナーを見つけて一緒にサロンを運営しています。コンセプトから当日の形式まで自由に設定していただいています。

今回は東北大学でディープラーニングを研究されているYashimaさん、そして宮城大学で環境(特に水)を研究されているKimuraさんがパートナーとして1から10まで設計してくださいました。

地域的なことを地域で考えたい、というお二人の興味関心から今回のテーマ「ふるさとってなんだろう」が生まれました。

パネルディスカッション

今回はパネルディスカッションとグループワークの2つのパートを用意しました。パネルディスカッションのテーマは「震災とその影響」「過疎化と農業」「復興の理想と現実」でした。

参加頂いたパネラーの皆さんの専門や所属も多岐にわたり、贅沢な形となりました。東北大学大学院経済学研究科教授の増田先生、宮城大学食産業学群講師の谷口先生、そして天然藍染伽藍の代表八巻さんです。

増田先生は都市計画を専門とされており、また行政と一緒に政策提言なども様々な組織を通して行ってきた方です。組織や制度、あるいは調査に基づくデータの説明などを多く行って頂きました。

行政や政策立案の難しさ、そこに住んでいる方の思いとトップダウンで決定されてしまう行政の活動などの間にあるジレンマや難しさについてお話いただきました。

谷口先生は有機農業を専門とされており、大学に属しながら自らプロジェクトを立ち上げ「大人向け」食育イベントなどを開催していらっしゃいます。自然の中での循環を重視する有機農業においては、震災や原発の影響は極めて大きく行政がそれを押し出すことは無かったそうです。

それでも市民レベルの活動が重要であり、なにより「政府がしないこと」を市民や企業が取り組んでいくことこそ環境政策において重要なアプローチであるというお話を頂きました。

(画像右)

八巻さんは他のお二人とは大きく異なり、学問や政府ではなくまさに「一人の人間として」様々な活動をされていることに特徴がありました。「復興復興といつまでも言っていることに違和感がある」「行政は悪者にされがちだが、そんなことはない。組織を越えて1人の人間として見た時に、そんな垣根には意味がない」

など、私自身が持っていた印象が大きく覆されるような内容のお話を沢山いただき、また「地域活性化なんて大きな話じゃなくて、一人ひとりが自分のやりたいことや好きなことを達成していく先に、地域活性と呼ばれることもある、程度の考え方で良いのでは」と身近な個人としての活動の重要性を語っていただきました。

またパネルディスカッションの途中にはインタラクティブセッションと題して、参加者がグループに分けてパネラーにする質問を考えるというパートもありました。非常に多くの質問が出て、鋭い質問にパネラーがにやりとする場面もあり非常に良い時間となりました。

グループワーク

パネルディスカッションを終えて、グループワークに移りました。大きな模造紙とポストイットを用いて「今回のイベントで感じたこと」「地域活性化の鍵は何か」「そのために自分は何ができるか」をまとめていきます。

今回のサロンでは6名ものファシリテーターの方々(主に大学生/院生)が協力してくださり、グループワークを進めて頂きました。時間が短い中、熱を持った議論が行われました。

グループごとの考えをまとめてもらい、最後に全体で共有をしました。総評としてパネラーからコメントを頂き、クロージングとなりました。

(更にパネラーの方も参加しての懇親会が開かれ、非常に良い盛り上がりとなりました)


反省点、改善点

どんなイベントにも必ず改善点がありますので、ここにもそれを幾つか記しておきます。

今回はなんといっても「タイムマネジメントが十分でなかった」ことが挙げられます。特に今回はパネルディスカッションで僕自身が盛り上がってしまい、十分に調整する事が出来ず非常に反省しています。

それにともなってグループワークの時間が短くなってしまったため、話を聞く時間が増えてしまったのも合わせて勿体なかったと思います。こういうイベントではインプットの時間と同じくらいアウトプットの時間を通して自分の学びを深めたり新しいことに気づいたり、他の人と意見交換をするところに醍醐味があるはず。


タイムマネジメントは今までのサロンを通しても何度か出ている課題であり、僕自身もっと気をつけなくてはいけないところでした。

まとめ

今回の東北サロンは、しかし全体としては非常に良いものでした。パネルディスカッションも話が尽きず、懇親会も盛り上がり「次回運営として関わりたい」と言ってくださる方も複数いる結果となりました。


また、2016年6月より初めて10ヶ月が経ち、15回目のサロンとなりました。残るは6月末の北海道を終えると、ほぼ全地域(沖縄にも行きたい…)にてイベントが開催出来たことになります。

ここから継続的な開催を通していかに地域に根ざした知的コミュニティ化していけるかが今後の大きな課題となっていきます。

知的好奇心に優しい社会を創ることを目指して、これからもどんどん活動していきたいと思います。全地域においてパートナーを募集しておりますので、是非ご連絡くださいね。




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