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元気なままだったらどうしようと思っていたから

幼稚園に通っていた娘が 先日卒園した。

入園当初は「あの、、あの、、」を枕詞にたどたどしく話し
感情を言葉にできないと 私には噛みついたりもした

年長時には、数十人の音楽隊の指揮者にも立候補した
落選したものの、ケロッと違う役割をしっかりとこなした

たまに園に迎えに行くと、走って私に飛びついて喜んだ
帰りにローソンのからあげくんをお母さんには内緒で一緒に食べた

2月の生まれで、同級生より成長は少しだけ後ろを歩いた。
背は小さいが精神は丈夫。人の言うことをちゃんと聞き、話す様になった

私と違い、友達を多く作った

リーダー格ではなかったが、手を振って誰にでもハローと言った
見たこともないお友達の親にさえ お世話になってますと挨拶され
娘の顔の広さに驚かされた

おかげで多くの先生、おともだちの名前を覚えた
個人的な交流さえ無かったが 娘が見ている世界を共有できて 楽しかった

進学する小学校が少し離れていることで 卒園生の殆どとは会えなくなると
事前につたえていたけれど また会えるって! と強めにあしらわれた

卒園式では先生や親が多数泣いていて、感傷的な中で
今日が最後やで!と言って笑って 先生とお友達に元気にサヨナラした

私から生まれてきてくれたとは考えられないほど よくできた子だと思った

4月に入り 小学校入学前の慣らしで数日小学校学童保育へ預けた
慣れない中で 2歳離れた上のお兄ちゃんに連れられとぼとぼ行った

数日後迎えに行き
学童保育室から兄と出てきた娘は 少し様子が違っていた
帰り道に話しかけても 話しかけないでと言い 
これからは迎えに来てほしくないと言った

ああ よかった と思った
元気なままだったらどうしようと思っていたから。

私は 危ないときは迎えにいくから とだけ言った






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