33歳人妻が16歳の少年に恋した話 6 ステッカーが欲しい
2022年、7月初旬。
私のツイートがバズってから丸1ヶ月。
騒動もあらかた落ち着き、フォロワーの増加によるツイートの言葉選びにも慣れ始め、今までより少し窮屈にはなったものの、それなりに楽しいTwitterライフを送っていた。
例の造語フラッグの作者である彼(以下フラッグ君とする)とも、よくやり取りしていた。
そんなある日。
フラッグ君が下記のようなツイートを投下した。
「ステッカー作りました!欲しい方はリプください!次の試合の際に会場でお渡しします!」
フラッグ君、今度は私の造語を使ったステッカーを製作したらしい。添付された写真を見た。シンプルだけど、かわいいデザインだった。
早い段階で多数のリプライがついていた。どうやら私の造語は本当に人気らしい。
私も欲しい。めっちゃ欲しい。私物に貼りたい。みんなに見せびらかしたい。ていうか普通にデザインかわいい。
しかしもらうとなったら、試合の日に会わなければならない。
それだけはどうしても避けたかった。少し前の記事にも書いた通り、フォロワーとは会わないと決めたのだ。
そこで私は、フラッグ君に
「お金を払うので、ステッカーを郵送してもらえませんか?」
という旨のDMを送った。
するとフラッグ君は
「どうしてですか?次の試合来るって言ってましたよね?その時にお渡ししますよ!」
と返信してきた。
悩んだけど、理由の一部を話した。
「ネットで知り合った人と会うという経験をしたことがないから、フォロワーさんに会うのが怖いんです」
とだけ。
とにかく郵送を受け入れてほしかった。
しかしフラッグ君は折れなかった。
「僕は変な奴じゃないので大丈夫です!笑高校生の子供と会うぐらいの気持ちで来てください!」
と言ってきた。
「高校生の子供と会うぐらいの気持ち」
私はこの言葉が刺さった。たしかにそうだ。
冷静になって考えてみたら、相手は所詮17歳も下の子供なのだ。
なら大丈夫か、と思った。
彼の一言で安心し、私は会場で直接会ってステッカーをもらうことにした。
こうして私のフォロワーには会わないという決意はあっけなく崩れ去ったのである。
試合の前日(つまり彼と会う前日)、なんとなく美容室に行って髪の毛を整えた。ちょっとだけかわいくなった。
もしかしたら、この時点でちょっと恋してたのかもしれない。
続く
関係ないけどM-1と敗者復活戦の録画忘れててめっちゃショック受けてる。第1回大会からずっと録画してきたのに。アホや〜
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