33歳人妻が16歳の少年に恋した話 54 ごめんね、フォロワー

2022年、12月29日。

フォロワーたちとは相変わらず毎日連絡を取り合っていた。

そして、相変わらず私とフラッグ君の件を気にかけてくれていた。

既婚女性①「あのこちゃん、フラッグ君と次に会う約束してるの?」

私「はい。年明けに。1/5と6と続けて会えます」

既婚女性②「えーーーー嬉しいね!どこで会うの?」

私「そういえば決めてないです」

独身男性「お家デートクル?!?!?!!」

既婚女性①②「キャーーーーーーーー」

私「やめてください」

また勝手に盛り上がり始めた。

でもたしかに、どこで会おう。
年明けだから、最後に会った日(12月半ば)よりも確実に寒いはずだ。

あの日でさえ寒すぎて身体が冷え切っていたというのに、年明けまた公園で会うのか。
冷え性の33歳にはキツい。

ご飯でも食べに行こうかと考えたが、前にも話した通り、彼は適応障害のため慣れないお店などに入ると具合が悪くなってしまう。

どうすればいいのか。

ひとまず彼に連絡してみた。

「そういえば、年明けどこで会う?」
「高校生冬休み中だし公園だと誰かに会いそうで怖いな」

寒い以前に高校生は冬休みであることを忘れていた。
たしかに公園だと彼の知り合いに会う可能性は高いと思った。

「なるほど、冬休みか」
「うん。だから外だと万が一誰かに見られたりしたらまずいから、人少ないところがいいですね」

これはどういうことなんだろうか。
返信に困った。

とりあえずカラオケを提案してみることにした。

「フラッグ君、カラオケなら入れる?」
「正直具合悪くなっちゃう気がする」
「そうかあ」

ダメだった。

「やっぱご飯食べに行くのも厳しいよね?」
「何回も言ってるけど具合悪くなるから嫌です」
「だよね。ごめん」
「できたら人に見られないところがいいですね」

うーーーーーーーん。

これは家に来たいということなんだろうか。
あんまり気乗りしないけど、とりあえず聞いてみることにした。

「じゃあ家に来る?」
「いいの?!行きたい!!」

即答。やはり彼は家に来たかったのか。
なんか誘導されたような気がして複雑だった。

「家でお茶飲みながらゲームでもするか」
「いいね!そうしましょう!」
「あらかじめ言っておくけど、悪いことはしないからね」
「はて悪いこととは?」
「わかってるくせに」
「楽しみにしてます(笑)」

こうして彼は家に来ることになった。
いいのだろうか。

既婚女性②「あのこちゃん、年明け会う場所決まった?」

私「はい。結局また公園で会うことになりました(笑)」

独身男性「なんだお家デートじゃないのかつまんねえな」

既婚女性①「つまんなーい」

私「期待はずれでごめんなさい(笑)」

さすがに家に来るとは言えなかった。
初めてフォロワーたちに嘘をついた。

ごめんね、フォロワー。

続く

関係ないけどオフィス移転に向けて新しい家具をみんなで話し合いながら選んだ。みんなのセンスが無さすぎて、かといってそんなことも言いづらくて、若手の女の子と2人で絶望していた。応接室のソファーがクソダサソファーになりそう。困った。

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