私と空気階段の話 5 これからもずっと大好き
※この記事は昨年の単独ライブのネタバレがあります。少しだけ。
2023年、8月初旬。
単独公演を兼ねた帰省。
仕事を終えた後新幹線に乗り、地元へ帰った。
8月の仙台は私が住んでいる地域よりも暑くてジメジメしていた。
相変わらずの湿度の高さ。
衣服が肌にまとわりつく鬱陶しさを感じるたびに、帰ってきたんだなあと思う。
1ヶ月前は悲しいお別れのために帰ってきて、今回は笑うために帰ってきた。
なんという落差だろう。
地元に着いてからは、葬儀に来られなかった友人たちと会って過ごした。
葬儀の話をして、亡くなった友人との思い出をみんなで話した。
しんみりした空気になるかと思いきや、かわいくて天然でちょっと変人なあの友人との思い出は楽しいものばかりでたくさん笑った。
きっと亡くなった子も一緒に笑ってるね、と話した。
単独公演の日である8月4日は、仙台で毎年行われる七夕まつりの前日だった。
そのため、町中が七夕飾りで溢れている。
ちなみに会場の入り口の七夕飾りはこんな感じだった。
七夕まつりの時期はこんなお飾りが至る所にある。
地元にいた頃は見慣れておりなんとも思わなかったが、久しぶりに見るとテンションが上がった。
そして待ちに待った単独公演。
運良く前から5列目の席だった。
こんな間近で空気階段の2人を見るのは初めてだったので、ワクワクドキドキした。
公演が始まり真っ暗になった会場の舞台が照らされた瞬間、空気階段の2人が立っていた。
大興奮。
ネタも全て面白くてずっと笑いっぱなし。お腹が痛かった。
今まで何度かお笑いライブには行ったことがあるが、こんなに大きな笑い声に包まれる会場は初めてだったかもしれない。
(単独公演を完走した後のあらゆるインタビューで空気階段の2人が「仙台公演は凱旋公演かと思うぐらいウケた」と話してくれていたので、他会場と比べてもすごく大きな笑い声だったのだと思う)
単独公演の最後のコントは、なんと七夕をテーマにしたネタだった。
ステージには笹の葉が飾られていた。
七夕まつり前夜の仙台で七夕のコント。
なんというエモさ。
会場にいる誰もが特別な気持ちで見ていたと思う。
空気階段の単独ライブは、最後のネタに伏線回収と感動要素が散りばめられている。
伏線回収の気持ちよさと泣きながら笑えるまるで青春映画のような爽やかさで、見た後の満足感がものすごい。
終演後は心からの拍手を送った。
もはやスタンディングオベーションしたいぐらいだった。本当に。
ライブの余韻に浸りながら近所のバーで夕飯を食べている時、亡くなった友人のことをすっかり忘れていたことに気が付いた。
一瞬申し訳ない気持ちになったが、友人のことを忘れるぐらい夢中にさせてくれた空気階段ってやっぱりすごいと思った。
辛いことも悲しいことも、ライブを見ている時は笑いの力で忘れさせてくれる。
これがきっとプロである。
最高の芸人さんだと思った。
改めて、空気階段を好きになって良かったと思った。
きっと友人も勝手に着いてきて勝手に大爆笑して勝手に感動してくれていたに違いない。
今年も空気階段は単独公演を行う。
タイトルは「ひかり」。
3月にかたまりのお子様が生まれて、お子様が自分たちにとっての希望の光、という意味で付けたものだそう。
まずはかたまりの奥様、お子様共に無事に生まれてきてくれてありがとうという気持ちである。(勝手に)
今年は旅行を兼ねた沖縄公演と帰省を兼ねた仙台公演のチケットを取った。
空気階段のおかげでまた今年もエモくて楽しい夏が待っているのかと思うと、生きるのが楽しみである。
こうして私はこれからも空気階段のおかげで生きていける。
改めて、空気階段、ありがとう。
これからもずっと大好きです。
おわり
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