Walk Through the Starsを経てPOPSTARへ
6/1に待望のピーナッツくん3rdアルバム「Walk Through the Stars」が配信された
今作は2ndの「笑うぴーなっつくん」「Unreal Life」のビートを提供したnerdwitchkomugichan(Age Factory/Ba.西口直人)によるトラックオンリーのアルバムになっており、MIX及びマスタリングを手掛ける玉田デニーロ(衛星録音)らとチームとなり作り上げたアルバムになっている
1st「False Memory Syndrome」はtype beatに乗せてアニメのキャラクター達とクリエイターとしての内面を自己紹介を兼ねて自由自在に
2nd「Tele倶楽部」ではVtuberやvirtualとSEXについてコンセプトを打ち出し多様な客演を迎え過激さの中に艶のある表現まで出来ることを見せつけて、ピーナッツくん自身が最もこのアルバムで気に入ってる「Unreal Life」で締め括られる
サウンド面も表現もHyper popの文脈に沿った「Unreal Life」の冒頭の台詞
子供たちが眠りにつく頃
ピーナッツくんは無限の彼方に行ってしまった
彼らは一体何を考えているのだろうか
縋る想いは泡沫の如く
されどこだまするのだあの鐘のように
詩的で美しい表現の後ろではnerdwitchkomugichanの本職である生のベースが掻き鳴らされ脳を揺らされる
今作は前作の最後に無限の彼方へ行ってしまったピーナッツくんと彼が心を別つ滋賀の田舎の子供部屋にいるご主人様との物語だ
全体を通してピーナッツくんが今までやりたかったHyper popでの表現を
友となったnerdwitchkomugichanらと作り上げ世に放たれたこのアルバム
星々を渡り歩くような煌びやかなサウンドに内省的だが悲観を感じさせないlyricと彼のメロディセンスが高いレベルで融和していて聴いていて飽きのこない傑作だ
前作で以前は唯一だったトラックメーカー友人ヤギハイレグのビートに乗せたボースティング曲で蹴ったバース
彼らの見据えたその先はポップカルチャーの頂なのかもしれない
無限の彼方に飛び立っていったピーナッツくんを今も地上から眺め続け心を通わせ日々葛藤し続けるその姿の一角を感じることができるアルバム
ラストトラックに向けた三曲で感情に訴えてくるのがなんとも表現者として憎いね!と言いたい
2021年1月発売のファンブック「ぽこピーの本」にて2020年時点でヤギハイレグと1stや2ndの一部レオブタヤギハイのMIXマスタリングを担当したYACAとで対談した時に流行り始めたHyper popはVtuberがやるべきだとピーナッツくんが発言してから、他ではなく自身が満を辞して世の中に発信し更には世間的な評価を受けるまでになったその黄色いモンスターは
POPSTARへの道を間違いなく歩み始めている
あとグミとぐるナイは永遠に自己引用し続けてください
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