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「通りから家に通じる狭い路地」を歩く宮城オルレ -気仙沼・唐桑半島-

気仙沼大島、この旅2回目のベースキャンプ。初日は夕方に着いて、テントを張って翌日に備えるだけ。それを含めた3泊4日。キャンプサイトのある国民休暇村で一度に泊まれる最大宿泊数です。残りの2日と出発する日の1日、全部でほぼ2日半の時間の中で、気仙沼大島から動ける範囲で行動する上で決めていたのが、大船渡のみちのく潮風トレイルを歩くことと、往路で計画していたのですが、天候不良により見送った気仙沼市の最北に当たるのかな?唐桑半島へ行くことでした。雨は降らないけれど、まず1日目は天気が曇りでまだどんよりしがちでした。出発も少し遅れてしまったので、より最寄りの唐桑半島へ。唐桑半島付け根からみちのく潮風トレイルを歩いて半島を一周したかったのですが、時間的なものや天候の変化の可能性を考えて、まずはビジターセンターへ向かい、そこでこの地域の自然環境や、震災についてなど展示の見学をすることに。

実は気仙沼に入った時から調べていたのですが、唐桑半島には、みちのく潮風トレイルだけではなく、宮城オルレというトレッキングルートも整備されているようで、ビジターセンターにはリーフレットも置いてあり、みちのく潮風トレイルよりは短時間で行けそうであることと、ビジターセンターから出発しても、往復しないでバスで戻ってくることが可能であることが分かったので、ビジターセンターの見学が終わった時点で、この宮城オルレを行ってみる事にしました。

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これが、すごい良くて…

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オルレとは。韓国済州島の言葉で、「通りから家に通じる狭い路地」を意味する言葉だそうです。

それが転じてトレッキングやハイキングの代名詞になったそうです。

唐桑半島、平日ということもあって、お店はどこもやってなくて、食事関係については注意しないと行けないのですが、これと言って、アップダウンもなく険しい道もなく、本当に唐桑半島の自然を感じながら家々の路地を歩くのがなぜか新鮮で気持ち良くて。

この日のどんよりとした曇りで、海は風が強く荒れていたのですが、それが逆に良い方に転じて、潮吹岩に強い波が打ち付けたら、ものすごい低音と妙音が鳴り響くのを体感でき。フィールドレコーダーを持って行ったのに、今回使わなかったのですが、ここで時間を取らなかったことがこの旅に於いて一番の無念。仮に次ここに来る機会があったとして、その時がまた同じような気候条件で音が聞けるのかと言ったらそうではないので、分かっていてもそれをできない自分の現実。これを改善したいと強く思っています。

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けっこう重たい曇り空でしたが、雨が降っていない分、しっかり明るさは出ている印象。むしろ、だいぶ濃く色がのっている印象を持ちました。フィルムの特性なのか、simple useのプラスチックレンズならではの個性がうまくマッチしたのか。

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宮城オルレは今回の唐桑半島の他に、大崎・鳴子温泉、登米、奥松島があるそうです。奥松島はそれこそ、仙台と石巻の間。石巻から仙台は直行で帰るくらいのつもりでいましたが、その間をまた一つ旅していく動機ができました。残念ながら、奥松島へ辿り着くまえに、フィルムはすべて撮りきってしまいました。奥松島、その道中へ向かう海岸線に入った瞬間から、もう好きになってしまい、思わぬ形で最後、美しい景色と自然を体感し、この三陸を含めた東北沿岸の壮大なスケールを実感しました。

次も、叶うなら原付バイクで気仙沼ももちろん、宮古も、さらにその北へだって旅をしたいのですが、なかなか難しいのが現実であったりもします。ただ、気仙沼まで来るのと切り離せば、仙台から石巻の間ならわずか数日でも時間は取れるので、宮城オルレで奥松島を再訪するのも良いですし、今度は内陸の大崎・鳴子温泉や登米に行ってみて、また新しい宮城の魅力を見つけるきっかけになるかもしれないです。リーフレットにはスタンプを押す場所もあるので、現在自分の手持ちのリーフレットには気仙沼唐桑半島と奥松島のスタンプが押されています。残りの2ヶ所をはめる旅も近い将来に必ず果たしたいと思うのでした。

Lomography Simple Use
Fujicolor Superia Premium 400
Karakuwa Kesennuma

今月19日まで、フォトカノン戸越銀座店で開催中の「PHOTO2021」に、昨年の東北の旅で撮ったフィルム写真で一枚参加しています。
Web上でも見られるようになりました。スマホでも見れますが、写真だけでなく全ての鑑賞作品がそうであるように、できるだけ大きな画面で見ていたければ、作品の魅力がより伝わってくると思いますのでお薦めします。


会期中はこちらのnoteでは旅の道中、simple useというフィルム交換のできる写るんです的なカメラで撮影したフィルム写真の中で再び2021年に旅した三陸海岸沿いの旅を記して行きます。

フィルムの写真は、旅全体の工程の中では、最終日を待たずに撮り切ってしまっているので、この旅ももうすぐ終わります。

写真展の会期も最終週に入っています。どうぞ最後までよろしくお願いします。今日もありがとうございました。

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