素人が曲を売るまでの道のり part.2
前回はこちら。
ミックスとマスタリング
さて、今まで趣味で作曲をし続けてきた私だが、一応はミックスのようなものをやってはきていた自覚はある。ピッチ修正や、何となくの感覚でのEQ調整、コンプ、空間系の操作やパン振りなどなど。しかし、ミックスはまだしもマスタリングはこれまでほぼ経験がなかったのである。
ところで、私の親は音楽を仕事にしていたと前回も述べたと思うが、作曲、編曲、ミックス、マスタリング、レコーディングを主としたサウンドエンジニアと呼ばれる、音楽的には総合職みたいな立ち位置だった。
よし、盗めるものは盗もう。ということで、親元を訪ねミックス、マスタリングのやり方を見真似てきたのが、3週間ほど前の話である。前回に言っていたそれなりに仕上がっている1曲というのが、これのことだ。
感想としては、やはり素人は素人、プロはプロなのだなぁ、と。手伝ってもらいながら作業を始めて間もなく、音質、音圧の向上に舌を巻いていたのだが、その後私的には正直十分に感じるのだけれどな、というところからの作業が細かい、細かい。
ミックスから作業を進めたのだが、私の知らない技法をふんだんに使っており(当然と言えば当然なのだが)学ぶところはいくらでもあるものだなぁと思ったり、思ったり。音楽的環境に恵まれてきたことに感謝をせねばならないと改めて思った限りである。
そうこうして、現状の手持ちの中の曲から、少なくとも1曲はマスタリングまで終えたデータが出来上がった。最終的にはTunecoreでミニアルバムを出したい、というのが目的である為、私の可愛い他の曲ちゃんたちもマスタリングしていかねばならないところだ。が、前回の通り、まずはYoutubeに動画を出すところから、である。
進捗
1. 曲を仕上げる。
2. Youtube用に動画を作る。
3. 動画にGoogle広告を打つ。
4. Google広告を弄って変遷を見守る。
5. Tunecoreで他の楽曲を含めたミニアルバムを配信する。
というのが、現状のロードマップである。進捗を加えると、
済. 曲を仕上げる。
2. Youtube用に動画を作る。
3. 動画にGoogle広告を打つ。
4. Google広告を弄って変遷を見守る。
5. Tunecoreで他の楽曲を含めたミニアルバムを配信する。
ということで、次の目標は2. Youtube用に動画を作る。になるだろう。が、当然ここで生じる問題がある。
私は動画を作った経験など、ない。
からには、やはり必要なのはリサーチである。
自作と外注
作れるものなら自分で作ってみたい感がなくはない。ということで、調べてみたところ、AdobeのPremiereやらAfter Effectsやらを使うのが一般的らしい。……持ってないよ!
Adobe Premiere Pro 2,728円/月
Adobe After Effect s 2,728円/月
だそうだ。果たしてどっちも使うのか、どっちかでいいのかすら判らない。が、仮に作業時間をざっくり4, 5時間、更にこのいずれかをサブスクすると見積もるとして、1曲1動画辺り、8,000円~10,000円くらいだろうか。当然だが、全く知識がない為、これに勉強する為の時間を加えるとなると、コストパフォーマンスが良いものとは言い難そうである。何曲分もひと月で編集できるとなるのであれば、サブスク自体はコスパ良いかもだけれどね。如何せん、現状、モノもないしなぁ。
ということで、外注に関しても調べてみる。有識者の友人らの知恵を借りるに、ココナラやSKIMAなどのサイトで、そうした動画編集や、イラストの外注ができるらしい。歌詞入れ動画作成については、どうやら結構値段やクォリティにばらつきがあるようだ。下は3,000円から、上は30,000円前後。必要なものとしては、動画に使用するイラスト絵、歌詞のデータ、曲のデータ。とのこと。
値段が高いものを観ると、所謂MVと称されるような、画像にも動きが多く、文字自体もデザイン性に富み、エフェクトもふんだんに使われた芸術性の高いものになっている。うん、かっこよい。
単純に観るのが面白かったというのもあるのだが、こうした外注のコミッション(個人間の要望依頼のこと。界隈ではこう呼ばれているらしい)には大概サンプル動画が貼られている為、サンプル動画群を観漁ってみた。
ここで判った意外な事実なのだが、どうやらエフェクトの凝ったMVであるかシンプルなものであるか、と動画自体の再生数とには相関関係がないようなのである。動画が凝っていてもサムネに現れるわけではなく、動線に影響するわけではないというところが理由なのだろうか。もちろん、MVなどを作成してクォリティの高い状態で曲を提供してみたいという気持ちがないではないのだが、殊、曲を売る為の動線を作る、人に曲を聴いてもらう、ということが目的とあれば、どちらの方がコスパが良いか。
結論。一先ずはシンプルなもので外注してしまおう。となった次第である。
ってか、AIってすごくね
ところで、こちらをご覧いただきたい。
この記事を読んでいただいている方なら、ヘッダーや私自身のアイコンにも使っている画像なので、見覚えがあるだろう。
実は、最終的にミニアルバムを作るにあたり、ジャケットを用意しなければならない。というのを、この企画の初期段階で相談した友人から指摘されたのである。確かに! となった私は、早速先程のココナラのようなサイトを観漁っていたのだが。良いイラストって良い値段するのね!
当初、そうした外注も考えてもいたのだが……、ところで、ところで。私はTRPGが趣味である。TRPGの話をすると長くなるので割愛するが、自作したキャラクターを必要とする遊びである、とだけは説明しておこう。
そうした自作のキャラクターを作成するにあたり、絵が必要になる。いや、極論なくてもいいのだけれど、あった方がテンションが上がるのである。が、如何せん私はイラストの素養などはない。そこで、AIの登場である。
ギーク気質の友人に言われるがまま、導入したStable Diffusionというツール。普段はそうしたTRPGのキャラ絵の出力に使っているだけなのだが、なんとこいつを駆使すれば、ものの1分(内、試行錯誤に1時間)程度で上記の可愛いジャケット絵が出力されてしまうのである。技術の進化ってすごいよね。
歌詞動画の作成に必要なイラストって、どうするつもりなのよ。と勘の良い方はお気付きになっていたことだろうが、当然このジャケット絵で賄う気満々である。
と、いうことで。この画像を用いて外注をして、2. Youtube用に動画を作る。を達成しようという試みなわけである。
SKIMAでの依頼
実は、今この文を打っているつい先刻、大方外注作業が終わった。動画編集者の方の依頼が立て込んでいるのもあるらしく、2月末に歌詞入り動画が出来上がることになるようである。
……が、このSKIMAでの依頼が思ったより大変だった。何が、と言うと、兎にも角にも登録されているコミッションの数が多いのである。イラストやら動画編集やらの依頼を受注している人らがこぞって集まっているのだろうから、そりゃそうだと言えばそりゃそうだろう。が、一体全体どれを選んでいいのやら。サンプルの動画を観ては閉じ、他のコミッションを開いては閉じ、開いては閉じ……。
当然MVになっているような、エフェクトが多いものや画像に動きが多いものには動画編集者の色というものも濃く出る為、あ、この動画良い感じ。や、この動画はあまり好きじゃないかも。などの感想が出もするのだが、今回は前述の通り、シンプル路線。きっとシンプルな中にも違いはあるのだろうが、正直なところ素人目では観れどもあまり判らずじまい。結局は、どれを選んでいいのか結論が出ず。ふと目を遣ると1月限定で割引をしているコミッションがあった為、そちらに依頼することに。
今回は、シンプルな歌詞入り動画を選択したのに加え、その1月限定の割引があった為、動画作成の外注自体は2,000円で収まった。こうなれば、明らかに自作よりコスパが良さそうである。ので、出来上がりはまだではあるものの、一先ず依頼は成功と見ていいのではなかろうか。
ということで、2. Youtube用に動画を作る。は、達成されそうである。
待ち。+α
3. 動画にGoogle広告を打つ。
4. Google広告を弄って変遷を見守る。
5. Tunecoreで他の楽曲を含めたミニアルバムを配信する。
に関しては、動画が出来上がって投稿してみないことには話が始まらない為、とりあえず一旦は待ちの状態になりそうである。
実は、前回の投稿から他のプランについても思い付きというか、周囲の人間からの入れ知恵があった為、それについても書いておこう。
と言っても、元々想定していた範囲内でもあるのだが、TikTokにも動画を投稿してみようという話である。何やらTikTokは検索のアルゴリズムが特殊? らしく、何か新しく動画を投稿した際、フォロワーなど関係なしに、まずランダムに選出された100人におすすめ動画として再生されるらしいのである。
そこで視聴完了率、視聴時間、リアクション数などがデータとして取られるらしい。その結果が良ければTikTok側が優れた動画であると判断し、更におすすめ動画に表示されていく、といった構造になっているのだとか。
まぁこの世の中、そう簡単にバズるようなものだとも思ってもいないが、動線を多く確保することに越したことはないだろう。
ということで、動画が出来次第、サビの辺りをショート動画化し、Youtubeへの動線を作ってみよう。というものである。以上。ニコニコとかにも投稿してみようかな。
そんなこんなで。2月末の動画完成までは動きがなさそう。なので、この間は記事の投稿がないやも知れない。ということは先に書いておこうと思う。
前回のpart.1に関して、企画自体に興味を抱いてくれる方が多いのか、思ったより多くの人に読んでもらえているようで、楽しんで読んでもらえれていればこれ幸いなのだが、同時に来月は更新が月末までなさそうというところに、心苦しさも感じているのが現状である。
のだが、動画できないとやれることないのよね。
ということで、2月は曲作りに集中することになるかなぁ。とか思ったり、思ったり。
そんなこんなで、次回に続く。
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