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正欲 感想(ネタバレあり)

朝井リョウの映画を観てきました。
彼の作品は小説からエッセイまで好きで、人となりはなんとなく理解できているのでその人が原作の映画ってどんな感じなのかなと。一筋縄ではいかないイメージ。

内容、とても面白かったです。色々考えさせられました。
まずLGBTQの多様性を認めるという価値観ですが、僕はもともと変な括りだなぁと思っていたんです。だってTはトランスジェンダーっていう病気なのに対して、そのほかは単なる性的嗜好だから。ロリコンやショタコンなどの小児性愛者は違うの?とずっと思っていました。死体好きとかもいますよね。
まぁ、犯罪かそうでないか、で分かれるんでしょうけど。それでも、Tだけは明らかに違うので別途にするべきだと思います。

そんなわけで、LGBTQから漏れた人々は、犯罪者の括りか、それともレア枠か、になっちゃうんです。今回はレア枠の人たちの話で、水に性的魅力を感じる人たち。仲間がいないので常に孤独を感じています。

ガッキーこと新垣結衣さんの演技がとーっても良かった。
彼女は今までは元気役とか可愛いとかそういうのが多く、ここまで影のある役をしたのはなかなかないんじゃないですかね。さすが女優、ちゃんと演技上手だったんだと思いました。特に表情を変化させることがとっても上手で、今までのガッキーの作品の中で一番好きになりました。前半の顔が死んでる演技好きだなぁ。

稲垣吾郎さんも、プライベートでは彼が一番影がありそうなのに一番まともな役をしてるのがある意味面白かった。
役中の彼の言っていることは正しくて、
・世の中にはバグのような人間がいる。悪魔みたいなやつだ
・甘いことを言って普通の道から外させるやつは詐欺師だ
と言ったような「普通の」主張
間違ってないんです。正しいと思うし、映画を観終わった後でも自分のこの意見は変わらない。結局世の中って普通に生きる方が楽なんですよ。だから、少し苦労してでも普通に生きた方が人生トータルで観た時に楽だし、そっちを勧める気持ちはわかります。youtubeやってる不登校の女の子も、裏で何やってるかわかんないですしね。学校行って楽しくしてるかもしれない。誰かに助けられるのはいいけど、縋ってはダメだと思う。
母親がヒステリーで、「うちの子がバグって言いたいの!?」みたいに荒れるシーンがあるんですけど、そういう1か0しか無いような極端な考え方しちゃう人に何言っても無駄だから、もっと上手く話を進めなきゃいけなかったですね。自分は普通じゃ無いって思ったら、自分を洗脳?思い込んでしまってどんどんそっちに向かっていく。厨二病の強化版みたいなもんですよ。

子供は不安定な時期なので、自分がLGBに入るものかってわかんないですよ。
特に小学生なんて体型が男女変わらなかったりするし。
そんな中で、昨今のLGBを推奨する風潮はどうかと思う。
子供に勘違いを起こさせて、普通とLGBの間だったような子がそっちにいっちゃったとしたら不幸だ。やっぱり、普通に生きる方が世の中は楽だし楽しいから。

理解はするべきだけど、推奨はしない。
言い方を変えると認めるけど干渉はしない。
そんな世の中の方がいいんじゃないかなと思う。

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