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人生を変えた出会い①

私には、人生を大きく変えた出会いが2回あります。今回は最初の出会いを書いていこうと思います。


いつ出会ったか

あれは16歳か17歳の頃、プロのギタリストを目指して音楽学校に入学して、絶望的な挫折を味わい、自分にはやはり才能が無かったと諦めていた時でした。

その音楽学校にはオープンクラスという解放された教室があって、藁をも掴む思いであらゆるクラスに出席していました。

そのクラスの中で一つ、当時にしては珍しく、身体動作を指導していました。どういうわけかその指導にすごく興味が湧いてきて、何度も出席するようになりました。

そのクラスの先生が、腕が良いと評判のドラムの先生だったのです。ちょうど自分は音程の事はわからないけども、リズムの事なら解ると思っていた頃でした。

悩みましたが、自分はドラムの適正があるのではないという事と、その先生に習いたいという事もあり、ドラム科に転向しました。

そのドラムの先生が私の人生を変えるきっかけを与えてくれた最初の1人です。


何を学んだか

その先生はスポーツ選手や武道の話も交えながらの指導をしてくれました。それがきっかけで武道やスポーツに興味を持つようになり、結果として次の出会いにつながりました。

それまでの私はスポーツや武道には全く興味がなく、見向きもしませんでした。しかしその先生の指導もあり、音楽と同じくらいに興味を持つようになりました。

それから数年後、とうとう欲求を抑えられなくなり、もうこれはやるしかないと武道の世界へ飛び込むことになるのです。


結果はどうなったか

肝心のドラムの方はどうだったのかと言うと、結果として半年ほどして断念し、一年ほど音楽から離れました。

適正があると判断したこと自体は間違いではありませんでしたが、今にして思うと、音楽のことを全く解っていなかったと思います。

上達には最低でも数年はかかるという事、その間どうやってモチベーションを維持するか、ドラムの技術とはどういうものか、それはどういう段階を踏んで上達していくのか、などの上達論の基本的な事すら解っていませんでした。

結果としてその一年後にまたギターに復帰するのですが、36歳になった今でも、スポーツや武道は音楽と共に私のライフワークになっています。

そのドラムの先生と出会うことが無ければ、間違いなく今の私はいません。そう考えると、今からあのときを振り返ると、私の決断は大正解でした。

今でもその先生はライブ活動をしていますので、会いに行こうと思えば会いに行けます。私も多忙なため、中々会いに行ける時間もありませんが、次に会った時は、「先生の指導のおかげで今の私がいます」と感謝の気持ちを伝えようかなと思います。


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