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夏サミ(Developers Summit 2019 Summer)に登壇しました

エンジニアの祭典、夏の陣

ソフトウェアエンジニアでその名を聞いたことがない人はいないであろう、通称デブサミ。
夏に開催される、通称夏サミに登壇させていただいた。

市谷さんと新井さん。カイゼン・ジャーニー著者であるお二人との共演。
まさにこのカイゼンジャーニーに助けられた一読書である私が共演させていただくのは、いうなればB'zのファンがライブの最前列でウルトラソウルを熱唱していたらステージに挙げられて一緒にギリギリChopをセッションする、くらいの胸熱イベントなのである。
よくわからない、という人はB'zについてよく勉強してきてほしい。

まさかのネタかぶり

朝イチ会場入りし、黒田さんの発表をきく。
リソース効率とフロー効率。ふむふむ勉強になる。
そして現れた件のスライド。

!!!

私が話そうとしてることと丸かぶりしてる!!!!!!

ヤバい。。。

朝から一人で勝手にダメージを受けていた。
しかし黒田さんの話、素晴らしかった。

不確実性と周波数

今をときめく広木さんの講演。裏がt_wadaさんと中山ところてんさんというすごい時間帯。
エンジニアが手を伸ばさない哲学的な領域にも踏み込んだ広木流の講演はエキサイティング。工学畑の人間としては組織の複雑性を周波数に分解するあたりがグッときた。

エンドレス資料修整

かぶった焦りと、リハをやりながら見えてくるカイゼンポイント。
本当に直前まで修整していた。事前にきっちり準備する派の私としては、ここまでギリギリの調整をしたのは初めてだった。

いよいよ登壇

見渡すばかりに人がいる。かつてない緊張が走る。
緊張していることを伝えると、市谷さんは微笑んで「いいですね」といってくれた。いくらか気持ちが和らいだ。
新井さんは「俺も緊張してきた」とおっしゃっている。新井さんでも緊張するのか、となんだかほっとする。
ついてきてくれた会社のUさんが「緊張したら、みんなが私をみてるんだくらいに思えばいいんですよ」といってくれた。だいぶ和らいだ。
緊張の糸をなんとか解きほぐしながら、演台に向かった。

おまえ何で壇上で体操してんねん、という感じの写真だが、なんとか伝えたいことを伝えた。
長く続く、ユーザーが多いサービスならではの大変さ。
そこからどうカイゼンしていくか。
カイゼンデー(懺悔の日、収穫祭)をもうけたり、黒田さんの発表と丸かぶりしたリグレッション環境を構築したり。
ユーザーストーリーマップで壁の向こうを巻き込んだり。

あずさ二号が通じなかった点は痛恨の誤算だが、本質的に伝えたいことは伝わったと思いたい。

これが登壇資料だ。

エモさ成分多めという新井さんのセッションは、エモいだけではなくバックオフィスでVSMをやりリードタイムをめちゃくちゃ削ったというすごい話がきけた。
エンジニアのチームでやるにしたって、なかなか大変ですよ。VSM。それをバックオフィスでやって、そのうえ目覚ましい効果を生み出している。
これはもう、新井さんがすごいのもだけどチームが、会社がすごい。

そしてなぜだか、お腹が空いてきた。なぜだろう。

大トリの市谷さん。

ユニ○ロ的なKASUMIGASEKIに笑いつつ、このモメンタムを課題と捉えながら諦めず向き合う市谷さんの力強さに勇気づけられる。

1人20分という制限の中、駆け抜けていった市谷さんの講演ラストで現れた「プロダクトオーナーの民主化」。まさにPO2.0。依存の矛先を変える(代行)のではなく、そもそも民主化していこうというビジョンには全面的に同意する。

帰りしな、新井さんとアジアン料理を食べながらビールを飲んだ。なぜこうも、ひと仕事終えたあとのビールは美味しいのか。研究したい。

帰路につきながら、まとめられたリアクションをみている。なんだか感激した。日々のカイゼンが、誰かの心に響いたのだ。チームのみんなに伝えなきゃ。

そしてカイゼンはつづく

なんだかとりとめのない内容になってしまったが、こうしてわたしのデブサミ初登壇は幕を閉じた。
思えば冬サミの時点で「いつかはデブサミで登壇したい」と願っていたのが、存外に早く叶った。ありがたい話だ。

市谷さん、新井さんに、今日自分が講演を聞いた黒田さん、広木さん。
自分のベストは尽くせども、まだ彼らには及ばない。
プレゼンの良し悪しではなく、開発の経験値として、勉強量として、彼らの話からは圧倒的なものが感じられた。
DevLOVE Xでも思ったことだが、あらためてまだまだ、成長しなければならないし、したいと思った。

そういう意欲を、熱意を喚起できた、そして素晴らしい講演の数々を聴かせてくれたデブサミに感謝したい。

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