見出し画像

"それぞれの現場の「正しいものを正しくつくる」"登壇&参加レポート

ハンガーフライトの祭典

6月に出版された、「正しいものを正しくつくる」のカンファレンスに登壇した。
このカンファレンス、書籍にまつわる話をするカンファレンスにあらず。登壇者たちの現場の話を、プロダクトオーナー、そして開発チームという切り口で話す大規模なハンガーフライトなのだ。

画像1

会場ではギルドワークスのメンバーが相談会を開くなど、「お祭り」感のあるカンファレンスだ。

画像2

市谷さんから趣旨が説明され、カンファレンスは始まった。

自分の登壇「進むために、止まる。」

開発チームのトップバッターをつとめさせていただいた。
ほぼ満員の会場の中で、ときおり観客席に問いを投げかけながら進めた。
土曜の昼から勉強会に来ているような方々なので、たいがいのキーワードはご存知だしいろいろ経験されている。そして、同じように現場で悩んでおられた。

自分なりの経験とそこから得られた考え方を注ぎ込んだ講演で、よいものだという自負はあったのだが以下のようなコメントをいただいたのは恐縮だ。

また、おそらく10年以上顔を合わせていなかった学生時代のオーケストラ仲間が来てくれていて、しきりに登壇内容を褒めてくれた。なんだか照れくさく、とてもうれしかった。

同僚の遠藤さんは裏番組なので残念ながら見れなかったが、大変盛況だったようだ。素晴らしい資料なので、ぜひ目を通してほしい。

ハンガーフライトは伊達じゃない

画像3

パーソル横山さんのお話は、自分が話したこととかなり近しい内容だった。そして近しいのだが、置かれている環境からくる違いだったり自分は気づいていなかったことだったりがあり大変勉強になった。

画像4

サイバー陶山さん。下の名前が「いくお」で、浅からぬ縁を一方的に感じる。

「流すべきはタスクではなく価値/学びが得られる単位」などは唸らされた。そういった考え方はあったが、こんなに鮮やかに言語化できるのか、とひたすら感心。

ここまでは開発チームトラックにいたのだが、陶山さんの話を聞き終えるころには「ハンガーフライト最高じゃん!」という気持ちでいっぱいだった。

最後はPOトラック、LINE小林さん。

機種変時のLINEアカウント移行は、自分の周囲でも苦戦した人が少なからずいた。そこのユーザー体験を高めるための、正しいものにするための奮闘。膨大なユーザーアンケートをとるあたりはさすがの大企業だ。そこから単純なソリューションを見出すのではなく、まずユーザーがもつ印象を明らかにするところから始める。年単位の長丁場をやりぬいた小林さん、本当にお疲れ様でした。

ふりかえり

ハンガーフライトは終わり、参加者全員でのふりかえり。

この場自体もまた、小さなハンガーフライトになっていた。

クロージング

最後はふたたび市谷さん。

「正しいものを正しくつくる」に込めた思いだったり。様々な現場へと越境している市谷さんの話は実践知に溢れ、何度聞いても新たな学びがある。

画像5

この図は額に入れて飾っておきたいくらいだ。

塹壕の中で強くなる

「やっぱり現場の話はいいですね」

そう市谷さんが満面の笑みでおっしゃっていた。

十人十色の開発現場、同じようで違う現場、それぞれが課題と向き合う。そこには、違う現場にいる自分にとってのヒントが転がっている。なによりも勇気をもらえる。

そうか、こういった取り組みは会社の中でやるのもありだな。同じ現場の人間たちでハンガーフライト。

そんなふうに次にやるべきアクションも見えてきた、本当に学びの多い一日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?