チェロ 音色
こんにちは、konyujiです。目の前に壁ではなく、格子がある気がします。
アマチュアでもプロ並みに上手な方のチェロの演奏を聴けば、「うまいなぁ」て素直に思います。けれど、プロの方は第一音から惹きつけられます。この違いは何なのでしょうか?
格子から、それが弓の扱いの違いなのか、音色に対する真摯さの違いなのか、壁ではなくすでにそこにあるものが最近、見えるような気がします。
その音色を目指そうと練習を始めても、音程などに気を取られ、その音色はどこかへ行ってしまいます。
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新幹線でピアノのレッスンで通っていた頃、帰りの新幹線から、夕方と夜の狭間、田植えが終わった瑞々しい田んぼに、雲から一筋の光が見えたことがありました。
ピアノのレッスンではうまく弾けず、正確に言うとテンポも技術も問題なく、それでも先生に「なにか違うのよね…上手い高校生、て感じ」と。プロになれるのか、ただの上手い人で終わるのか、そこにわたしは高い壁を感じていました。
その田んぼに見えた一筋の光に、わたしは魅入られた感じがあり、他の人も見ているのかなぁ、とキョロキョロしても、他の乗客は見ている様子は無し。
音色一つにその美しさや儚さを見つけられるかどうか、がプロとの差??
他の乗客にとっては当たり前の景色だったのかもしれませんが、その当たり前の景色から美しさを見つけられる人がプロなのかも。
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チェロは「仕事じゃないし、まっいいか、これくらいで」とハナカラ諦めている自分。
格子から見える光に昔の自分を思い出し、這いながら、美しさを求めた純粋な自分を懐かしく思います。
このチェロの音色ではやっぱりだめだ。プロにはなれませんが、プロに匹敵する音色は諦めないことにします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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