スカーレット127~129話

第22週「いとおしい時間」

3月ですね…心なしか外の空気も

暖かくなってきた気がいたします。

なので、漕ぎました!漕ぎましたよッ!


「いとおしい」のは「ありふれた」時間


いえね…前回予告で爆泣きしてしまった…!と

書いたじゃありませんか?

喜美子と、ハチさん、武志が揃って

食卓を囲んで、そうめんを食べるシーン。

小さい頃さながらに、一本一本すすって食べる武志。

それを見て「アホやなぁ」と笑う喜美子。

呆れるハチさん。


あかん…もう涙で前が見えん!

全てを知ってるからこその、ここの重みですよ!!

3人で楽しく食卓を囲む…いかに普通でありふれた時間が

いかに愛おしいものなのか。

この週の前半は、これでもかと言わんばかりに

その「ありふれた」「いとおしい」時間を積み上げて行きます。


信作の頼みごと


これもね〜…朝ドラのエピとしては

ちょっとしたトラブルくらいの話で

大きなエピではないと思うんですよ。

「信楽ピーアール大作戦」という信作の企画に

協力してくれるはずだった窯元が都合悪くなって

喜美子に協力要請をするって言う話です。

しかも依頼はなんと翌日!めっちゃ急ですやん!

初見ではさらっと見てたけど、再見でふと思ったのは

「なんではなっから喜美子に頼まなかったのか」でした。

でも、これも信作と喜美子の会話の中で見えてきたのは

信作は仕事として陶芸教室の依頼を窯元に持って行ってる。

喜美子はもう著名な陶芸家だから、こんな謝礼程度しか払えない仕事は

依頼できない…って思ってたのかな。ってこと。


だけど、喜美子にとっては信作は腐れ縁の仲だから

頼まれたら引き受けると言う漢気っぷり!

こう言う喜美子だから、信作も後々色々奔走してくれるんだよなぁ。

(先の展開を思い出しつつ目が潤むわたくし…!)

強固な友情を見た気がしました。


鈍感武志!


武志は亜鉛結晶の再現に夢中の日々…

やりたいことに熱心に取り組むのは

喜美子からもハチさんからも

しっかり受け継いでるなぁ。えぇなぁ。

…と思ったんだけど、唯一それ受け継いだらアカン!と思ったのが、

恋愛面に対する鈍感さ!それかつての喜美子や!!

日々ジュースを差し入れてる真奈ちゃんの気持ちも汲み取れず

あろうことか自分の友人の大輔君とはうまくいってる?なんて聞く始末。

急に怒り出す真奈ちゃんをキョトンとして見送るし。

でも、こう言う日々も振り返ると「いとおしい」んですよ。

そしてふらつく武志を見て、あ…これは…(アカン)

まさか再見で、こんなに胸が詰まる気持ちになろうとは…!

そして、どんどん畳み掛けて映される日常ですよ…!


喜美子の陶芸教室


結局予定では6人だったのに、遅れてやって来たのは

20代の会社員?の女性と、親子連れの3人でした。

でね、この20代の女性が湯呑みを作りながら

水曜日が一番憂鬱って話をするんですよ。

月曜火曜はまだいいけど、水曜は

まだ水曜なんだぁって会社行く足取りが重くなる、って。

そしたら喜美子が

「湯呑みが上手くできたら、これに美味しいお茶いれて

飲んでから会社に行き」って言うんですよ…!

再見するまでこのくだり、忘れてたけど

わたくしの心の中にきっとこの言葉は残ってて

同じような日々で、気が重いなって時でも

今は毎朝白湯を、大好きな器でいただいてから

1日頑張るぞ!って始めるようになっとります!

喜美子の言葉は、陶芸教室のお嬢さんの気持ちを軽くしてたけど

わたくしも!わたくしもです!喜美子ありがとう!!!


草間流柔道の継承者:信作


喜美子もちょいちょい草間流柔道の話は

大阪でもしてたけど

信作もそうだなぁ…というか、信作の方が

今でも後輩に語ったりとかするあたり

もう継承者名乗ってもええんちゃう?と思ったりして。

喜美子の作品を「こんなの」呼ばわりする後輩に

「人を敬え!ここは焼き物の町や。

 分からんからいうて、否定するな。

 そういう一生懸命頑張ってる陶芸家のこと否定してどうする。

 忘れたらあかんぞ。人を、敬え!」

(↑一部抜粋)

焼き物の町に住んでなくても、この言葉は沁みますよ信作!

自分がわからないものを「なにこれ」って言うのは簡単だけど

そこに敬う気持ちは出て来ませんもんね。

たとえわからなくても、頑張ってる人々のことを

否定するようなことはしちゃいかんなぁ…と思いました。

(でもなぁ…ドラマに関しては、なにこれって言っちゃう場合もあるのよなぁ💦)


応援する喜美子


わたくし、現朝ドラ「おちょやん 」でもそうですが

主人公にがっつり見入るタイプではなく

バイプレイヤーの方に、より視点を置いてドラマを観ていくタイプです。

なので、喜美子のことはもちろん大好きなんですが

喜美子を慕う照子、そして敏春さんも大好きです!

その敏春さんが健康診断の結果が思わしくなかったのか

結果を病院まで聞きに行かねばとのこと。

ここでも病院行きをためらう照子に喜美子は

「敏春さんの健康管理は照子の仕事や。

ほやから照子の仕事を応援させてもらう。」

くぅううぅう!!おっとこ前だよ喜美子!

こんな心強い友人…素晴らしすぎ!

喜美子のこう言う考え方も、小池ちゃんからの

「誰かを想うことで自分の人生が豊かになる」を

体現してるんだよなぁ…

主人公だけが道を切り開くんでなく

途中途中で関わった人たちが、主人公の性格形成に影響を与えてるの、

わたくし本当に好きなんだなぁ…!


貴女はあの時の!!


そして、バイプレーヤーやモブと呼ばれる人々を見てるわたくしにとって

もっとも沸いた出会いが、病院で起こりました。


それは照子に話しかけて来た看護師さん…!

喜美子の顔を見るなり「あっ」と動きが止まり

喜美子に声をかけ、好きだってことと

写真も一緒に撮ったと上ずった声で話す看護師さん!

そこで回想のシーンが流れて、確かに!一緒に!

写真!撮ってたあぁぁあぁぁぁぁ!!!!!

あの時のぉおおぉおおぉぉぉおおお!!!

って、手を叩いて喜びましたよ!

えぇ!初見でも再見でもね!!

あの写真を撮った時の喜美子は確か

八郎さんの名前を名簿に見つけ、しかも「川原」じゃなく

「十代田」だったから、観てる時にはヒリヒリしたシーンだったはず。

だけど、この看護師さんからしたら同じシーンでも

「大好きな川原先生と一緒に写真撮れた喜び」のシーンだった訳で…

こう言う、同じシーンなのに違った感情を混ぜ込んで

回想として持ってくるの…巧いなぁ!!!

この看護師さん、後々も関わってくるだけに

初対面の明るさに救われていく気がしました。


結果として、敏春さんは血糖値がお高めだから

食事に気をつけなきゃと言うことだったらしいけど

将来に備えて、に違和感を感じて

「老後」や!って笑っちゃうとか

そんな会話ですら「いとおしい」が含まれてて。

もうね、前半なんだけど後半のこと考えると

しんどいカウンターがぐるぐると回り始めております。

そして…


武志の病の兆し


これもね、前半でもちょこちょこ出てたんですよ。

立ち上がってふらっとしたりとか。

でも、大きめの兆し…鼻血。

これが出たシーンが、武志の次世代展の作品完成を

友人の大輔君と学君、それに照子の長男竜也君と

たこ焼きパーティーしてる時…なんですよね。

武志がうずくまってるのを見て、友人たちは

鳩でも出すんちゃう!とか笑っちゃってるのが

なんかもう…しんどい。

そして、武志の体調を気にかけて、母親照子に報告したであろう

竜也君の心配りもしんどい…!

そしてそれを喜美子に伝えにくる照子もしんどい…!

再見だからこそ、何気ないやりとりが心にグサグサ刺さって行きます。

翌日には覚えてないであろう、軽めの冗談も、笑いも。

って考えたら、何もない日常って、何もない=無ではなくて

実はとても「いとおしい」んだよ、って言われてる気がして…!


アカン…!次回は多分しんどいカウンターが

グルングルン回っちゃうやつだ…!

ちょい、次女の行き先が決まるまでは

漕げないかもしれないし、逆にあんまり考えたくないから

爆漕ぎするかもわからんし…だけども

ここまで読んで下さって、ありがとうございましたッ✨!

次回、衝撃に備えましょうぞ!!!








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