下弦LVバージョン

下弦に対する!知見が!!圧倒的に!!!!!足りない!!!!!!!

回数みてもないし役者も圧倒的に知らないし、何もわかんね~~~~~って思うけどとりあえず書くわ。捨天蘭きりちゃん。

<捨>

安心安全の下弦、と思えるのはこのひとの功績だと思う。ほんとうに安定感がある。安心感のかたまり。米俵たくさん担げそう。

そして包容力の人。上弦捨とは不殺の誓いの意味するところが全然違ってて、下弦の捨は多分、殺そうと思えば天魔王のこと=人の男のこと=仲間のこと、全然殺せるんだよね。だけどやさしいからしたくない、そのやさしさは傲慢ではないか?と思った。きりちゃんの「また説教かよ」にちょっと笑ってしまうぐらい、やさしくて包容力のあるでっかい男すぎて、自分が小さく思えて、上からものを言われているような、卑屈な気持ちになっちゃうんだよね。わかるわかる。わかるよ下弦天……。自分はただの人間、天じゃないから、誰のことも簡単に救えるわけじゃない。それをわかっている大人の下弦捨に「俺ならお前を救える」と思われているのは、なんだか見くびられているような気にすらなるよね。救った上に「自由に」「生きろ」なんて、天魔王に対しても蘭兵衛に対しても、これ以上ないほどに傲慢だ。みんなが捨之介のような強さをもって生きられるわけじゃないし、みんなが太陽に寄り添って生きられるわけでもない。捨之介自身だってそれは同じ。

でも、ずたずたのボロボロになった捨之介の目の前で、霧丸が自分の足で立って、自分の手で捨之介を守ってみせたことが、下弦捨にとってはひさびさに抱くことができた未来への希望なんじゃないかな。うおーいい話だ。少年漫画だ。(バカの感想)

<蘭>

上弦とは順番前後するけど都合により先に蘭。

いや~~~~~~~~~~~~~~~とんだくせものでしたね!!!廣瀬蘭!!!!!ひっさびさにこんなひらめきタイプのめんどくせえ役者に出会ったわ(笑)。いやーこれは推したら底なし沼だろうね。おっそろしい。いやまー上弦にも面倒なひらめき型はいるにはいるんですけど……あの……サオトメタイチっていう人なんですけど……。でも太一さんほど本能的じゃなくて意外と頭脳プレイだよね。め、面倒~~~!笑

正直下弦2~3回見たあたりで一度さじ投げそうになったもんね。4回目ぐらいから楽しくなってきたけど。しかも年末あたりからは安定して今のバージョンだから、意外と安定感はある。もう、なになの……wwwww

結局、愛というより義の人、すげえ“侍”だったのかな……という、かんじ。殿に対する忠義以上のもの、あのひとの人生にはなかったんでしょうね。殿が生きろっていうから殿への忠義のつもりで生きてきたけど、天に「殿が死んでからも殿にお仕えする方法……あるよ!」って言われて「マジで!?」みたいな。太夫のことも無界のことも好きだし、愛された分は愛して返すけど、主君と女や家族だったら比べるまでもなく主君でしょ~て。「貴様や光秀と同じになる」も、つまり、殿への忠義を最後まで果たさないってことじゃないか。

<天>

たぶん歴代天の中でも相当偏差値高い。このひと多分めちゃくちゃ智略策略家。めっちゃ頭いい。でもなあ、なんか、とにかく小物感があるのがすごい。髑髏党2万人が彼の限界、というか……。

上弦天のとこでも書いたけど、どこまで本当でどこまで嘘なのか全然わからない。でも上弦天と違って、この人の中ではちゃんと区別ついているんだろうなって思えるのが下弦天。「自分ならもっとうまくやる」って、本当に思っていたのは下弦天だと思う。自分が織田信長ならちゃんと天下が取れたってマジで思ってそう。殿というより天下人というものに興味がある、ちゃんと野心のある、理性的な天魔王という感じがする。信長を本能寺で討ち取った(んじゃないか?多分)ときには勝った!と思っただろうな。天からしてみれば光秀にも秀吉にも「勝たせてやった」と思ってるだろうけど結局天下は秀吉に奪われるんだなあ。そう思って聞く「人面獣心の輩が、身の程を知れ」のセリフ、味わい深い(笑)。もうちょっとあるんだけど、それはきりちゃんの項につづく。

余談だけどすずひろせんせい、カメレオン俳優とはよく言ったもので、どんな役やっててもマジでまったく彼の地がわかんないよね。だけどそういう人が、じゃあ、いざ、自分の思うようにやってごらんと言われたらどういうものを作るのかっていうテーマについて、あずみのときからずっと考えているけど、答えは出ない。でも、いうて3作見たら彼の演技のくせみたいのはなんかわかってきて、それはちょっと嬉しい(笑)。

<霧>

この子もたぶん頭いい。天と似たタイプ。熊木の頭領としても天才タイプだろうな。藤井聡太四段みたいなやつかもしれない(笑)。

だけど、あの育ちでこの年で(多分)読み書きができて頭の回転がはやくてっていう特殊な子供だから、そのせいで周りの人間、主に大人をまったく信用していない。きっとそこらへんの大人くらい簡単に手玉にとれただろうな(荒武者隊みたく……)。でもいかんせん彼は子供なのだ。

天の話になっちゃうんだけど、下弦天は多分、熊木衆のこと、騙して殺してるんじゃないかと思う。上弦天は「はいごくろうさーんじゃあさよならー」つって突然ザクザク斬りかねないけど、下弦天はそこまでわかりやすくないというか(笑)騙してどっかに集めてまとめて殺したりしそうじゃん。そういう頭脳戦に負けちゃったことを悔やんでる感じもあるんだよね。自分がしっかりしてればこんな事態招かなかったんじゃないか、自分が子供だったからこんなことに……みたいな。最初、大人たちに対して痛々しいくらいに心を開かないところが、上弦のきりちゃんとの違いかなあ。上弦きりちゃんはなんだかんだ「悪い奴ではなさそう」くらいの距離感で付き合っているっぽいし。

そんな人慣れしない猫のようなきりちゃんだけど、味方についたらめちゃくちゃ頼もしい。バタバタ崩れ落ちていくいい大人たちの中で毅然と立っていられる強い意志がちゃんとある。大人ゆえの脆さ、若さゆえの強さ。うおーいい話だ少年漫画略(捨の項に戻る)

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