教える

現在、学童で子供たちの工作をサポートしている。

小学1年生の女の子Sちゃんが、どうやらハサミでフェルトを切りたいが上手く切れないらしい。

「一人でやってみよう」と声をかけてできるのを待ってみたが、一向に進まないSちゃん。

見本として私が切る所を見せても、なぜ切れるのかが理解できないといった表情。

そこで気がついた。
"そもそも切れる感覚というものがわからないんだ"と。

私は、自分で実際にハサミでフェルトを切り、自分がどういう感覚で切っているかを伝えた。


私はSちゃんに対して

「ハサミを大きく開いたら、ギューっと絞り出すようにハサミを閉じていく。」と言った。笑

小学1年生が知っている言葉がどれほどなのかわからず、なるべく簡単に。笑


この私の感覚が伝わるのかどうかが不明であったが、Sちゃんは真顔でフェルトを切る練習をはじめた。

5分後。

「せんせい、きれたよ。」
と私に言いにきた。

その後は、自分でフェルトを好きに切り、工作できる幅が広がっていた。

うーん。あの言い方で切れたのは良かったけど。。教えるってなんだろうなあ。

って思った瞬間だった。


ただやり方を教えても、伝わらないことはたくさんある。
感性、考え方の幅は人それぞれだから。
ひとりひとりに合わせた説明や表現が必要だ。


今回の場合

時間がなかったら、私がフェルトを切るのもアリだった。
だけども、時間がなくてもそこは妥協したくないなって。


自分で考える。試す。失敗する。
そしてまた考える。

自分を信頼して何度でも取り組むこと。

それが自分の人生をつくっていくんだよって。

こどもに伝えたいなぁ。と思った。


言葉ではなく、日々の対応で。

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