購入型クラウドファンディングのメリット・デメリット

はじめに

前回のnoteではクラウドファンディングの種類についてメインに取り上げましたが、今回は購入型クラウドファンディングに絞って、なぜ盛り上がっているのか、メリット・デメリットを取り上げていきたいと思います。

アイディアを「共感」によって価値に変える手段

クラウドファンディングのメリットの一つとして気軽に資金を調達することができることです。
クラウドファンディングが生まれる前なら何かいいアイディアがあっても、資金調達の手段が少なく、自己資金で行うことが多かったと思います。
自己資金が集まっていざ始めようと思ったら、考えた時点では先進的だったアイディアが普通のアイディアになっていたり、他の人が始めていて、競争環境の中で始めなければならなければならない状況になっていることもあります。

そこでクラウドファンディングを使うことで多くのメリットがあります。

1点目としてアイディアに価値があるか簡単に判断できることです。
クラウドファンディングプラットフォームにアイディアを上げることで、アイディアを見た人がどう感じるかということを判断できることができます。
アイディアに対して、資金提供者が「共感」できれば資金を出してもらえるだろうし、「共感」できなければ素通りするはずです。
この「共感」というのが非常に大事になると考えています。

2点目として「共感」をもとにした「コミュニティ」ができることです。
通常の商品のリリースだと、マーケティングを行い、市場が必要と予想する商品を作って、市場にリリースしていくと思いますが、本当に必要な商品を作ったのかが商品を市販してからでないとわからないことです。
ハズレ商品を作った場合、いくら販売促進をしても売れることはないと考えています。
要は「共感」が市場から得られなかったということです。
ですが、クラウドファンディングの場合、事前に「共感」をもとにした「コミュニティ」を持つことができるので、今後そのアイディアが拡大できるモノかは別問題ですが、最低でもアイディアが必要としている人がいることはわかると思います。

3点目として「コミュニティ」の大きさがわかることです。
「コミュニティ」の大きさがわかることで、出ていく費用が明確になることです。
そのため、大きな費用をかけずに進めていくことができ、「コミュニティ」の規模に応じた進め方ができるようになります。

このように、クラウドファンディングは考えたアイディアが売れるかを図る場所として最適な場所であると考えています。

クラウドファンディングのデメリット

クラウドファンディングを行うことでメリットが多くあるように見えますが、当然デメリットもあります。

1点目としてアイディアを真似される可能性があることです。
一生懸命考えたアイディアをクラウドファンディングで図っている間に、他の人が類似商品を作ってリリースされてしまう可能性が高くなります。類似商品が先に市販されてしまうと今後の販売計画に大きな影響が発生することになります。
独自の技術などアイディア以外の部分で差別化できるところがあれば影響が少ないと考えますが、アイディアだけで商品を作った場合は注意が必要になります。

2点目として実際に資金を集めることは成功したが、商品化ができない場合があることです。
アイディア先行で資金を集めるため、集めてはみたけど、商品化するには多くの問題点があって商品化できない場合があります。
その場合、提供した資金が帰って来ず、なおかつ商品ももらえない状況が発生する可能性があります。

3点目として実際に商品化はしたが、送られてきたものが自分が期待していたものとは違う可能性があることです。
商品化はしたが、期待した機能・性能をもったものを作れなかったという点と、クラウドファンディングでの募集時に説明されている文章では見えない部分で、資金提供した人が期待していたものと乖離があったという場合があると思います。
実際に完成してみないとわからない部分ではありますが、仮に期待以下の商品が来ても今後に期待してあたたかく見守るということが大事になるのではないかと考えています。

まとめ

クラウドファンディングのプロジェクトでは成功するものも失敗するものも多くあります。
まずは余裕資金で「共感」したものに対して資金提供をしていくと良いかと思います。
そして、商品に過度な期待せずに待つことも大事になるのではないかと考えています。


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