1、 "病める無限のブッダの世界 ～BEST OF THE BEST (金字塔)～" BUDDHA BRAND
「日本語ラップ史上最高傑作。黎明期にもう正解を出されてしまった。Hiphop本来的なリリックの面白さと今でもフレッシュなフロウ。卓越したビートセンス。アップタイトなナンバーを弛緩させるインタールード、アウトロ。多分だいたい誰に聞いてもNo.1」

2、"STILLING, STILL DREAMING" THA BLUE HERB"
「日本語ラップにおける文学性の先駆けと同時に、西海岸東海岸のような構図を日本に持ち込んだHiphop的でもある作品。リリカルラッパーは多分みんな影響受けてる。」

3、"THE ALBUM" SCARS
「日本最初にして最高のハスリングラップアルバム。リリックもさることながらラップがめちゃくちゃ上手い。後続としてDO、舐達麻はいい意味でスキルで対抗しなくて良かった。SEEDAは日本一ラップが上手い。」

4、"降神" 降神
「ギリギリ日本語ラップ。これ以降志人もなのるなもないもリズミカル詩人、もしくは教祖になった。不愉快なほど特異なフロウとありえない数の押韻、内省的で個の精神に向けられたリリック。衒学的でありながら俗物的になっていない。オンリーワンすぎて後継者がいない。強いていえばDos Monosか。」

5、"FL$8KS" Fla$hBackS
「個人的に2010年以降ならオールジャンルでベストアルバム。とにかくビートがヤバい。ラップが未完成だというが、そこが逆にトラックに調和している。あと普通にラップも上手い。全員が全員センスフル。未だにフレシノとjjjはシーンで一番の才能。死なないで欲しい。女の子が聞いてたら好きになるアルバムランキング一位。」

6、"NITRO MICROPHONE UNDERGROUND" NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
「人によってはNo1アルバム。めちゃくちゃカッコいい。ブッタ好きなら絶対好きになる。アウトロは多分nostalgy 241169を意識してると思う。商業的にも成功したアルバム。」

7、"The positive gravity ～案とヒント～" SOUL SCREAM
「いわゆるコンシャスラップ。リリックは啓蒙性がかなり強いため人によっては好まないかも。蜂と蝶のトラックはあまりにヤバい。他のアルバムもいいけどこれが良すぎて目立たない感。」

8、"トウカイXテイオー" TOKONA-X
「レペゼン名古屋。色んな意味で和製biggie。ブッタとは違っていい意味で古くさい。ビートとコーラスのダサさが癖になる。名古屋弁とドスの効いた声が最高。」

9、"ROLLIN'045" OZROSAURUS
「誰がなんと言っても横浜レペゼン。声がヤバすぎる。あとリリックも実はめちゃくちゃカッコいい。フックのフロウはずっとフレッシュ。今でも精力的に客演に登場しては主役を食ってる。」

10、"5th Wheel 2 the Coach" スチャダラパー
「最高の貧弱ラッパー。面白いリリックと小気味よいフロウ。そこに隠れる毒とディスがいい。人間的にも中間思想で真っ当な人たち。」

11、"David" PSG
「エモとかチルとかの先駆け。結局この路線で誰も5lackを越えられない。」

12、"リスペクト" RHYMESTER
「オヤジ臭くてかつ文学的なアルバム。正直そこまで聞き心地がいいトラックやラップではないためこれを何度も繰り返して聞くほどではない。が、他のアルバムと併せて聞くと良い。」

13、"BLACK BOX" JUSWANNA
「めちゃくちゃラップが上手い。同世代として鬼はリリックのリアルさと悲しさ、MSCは怖さと面白さ、JUSWANNAは韻の固さとラップの上手さで差別化できる。全員ヤバい。」

14、"Bunks Marmalade" SWANKY SWIPE
「めちゃくちゃラップが上手い。どことなく切なさがある。こういう切なさが溢れるほど攻撃的で危ういラッパーはいなくなってしまった。」

15、"奇妙頂来相模富士" BRON-K
「フックのメロディアスフロウが気持ちいい。良くも悪くもこのアルバムがめちゃくちゃ良い。松風からは少しオートチューンがくどい。」

16、"街風" SEEDA
「多分花と雨の方がアルバムの完成度とまとまりは上なんだろうけど客演がヤバすぎる。MACCHOへのKREVAのアンサーは完璧だし、DOのバースはスーパーコンシャス。」

17、"空からの力" キングギドラ
「どちらもTwitterがクソダサい。kダブは反ワクチンでトランプ支持者で陰謀論者で微ネット右翼。ZEEBRAは曲出す出す言って全然出さねえしTwitterで自分の曲説明してTwitterでディス返すいい歳こいて不倫したおっさん。そもそもZEEBRAをそこまで評価していないが、このアルバムはカッコいい。」

18、"HERO THE S.Z." SHAKKAZOMBIE
「よく聞くと歌詞が暗い。かつ青臭くて暑苦しい。双極的なリリックに葛藤が見て取れる。ハイトーンな声も良い。」

19、"EXIT" NORIKIYO
「ずっとかっけえ。アルバムを一枚も外さない。俺達の唄は間違いなく2019ベストソング。悪い意味で丸くなった人たちと違って今でもずっとHiphopしてる。」

20、"Mr."All Bad"Jordan" OMSB
「SIMI LABで一人だけ抜けすぎてる。ソロアルバムの方がいい。今年出したEPもめちゃくちゃ良い。」