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第8回:ルナ、月光を操る聖女【ヒーローガイドVol.4】


DOTA2講座へようこそ。

Vol.4はルナ、月光を操る聖女について書きます。


ルナ、月光を操る聖女

ルナ(Luna)

ルナはAgility(速)属性のヒーローです。
Agility(速)属性ヒーローの特徴として、他の2属性(STR/INT)より通常攻撃の速度を高めやすいので、キャリー運用が人気です。
(※ADCと呼ばれることも有る)
ルナの特徴は分散する通常攻撃です。
通常攻撃が分散するので、数多くの敵に対してマナを消費しなくてもダメージ力で猛威を展開できます。
敵だけではなく、建物を攻撃しても通常攻撃が分散するので、建物を攻撃しながら敵クリープや敵ヒーローに殺傷力が飛び火する危険な女です。
月光の祝福を受けたルナは天空からジーノフラッシュの様にレーザービームを敵ユニットに目掛けて落とすことが出来ます。
そういえば今年の任天堂ダイレクトでスーパーマリオRPGのリメイクが発表されていますね。
雑談はさておき「ルナ」に関する続きを綴ります。

公式がリリースしているルナの特徴を見てみましょう。

ルナの特徴

ルナの特徴(Roles)

Carry(キャリー):2
Nuker(スキル火力):2
Pusher(プッシュ力):1

ルナはCarry(キャリー)に「2」ポイント付与されています。

ルナの通常攻撃は2番目のスキルをレベル上げすると分散するようになります。
ルナの攻撃出来る距離は他の遠距離攻撃型ヒーローと比べて短いが(攻撃飛距離330ユニット)

※平均的な遠距離攻撃型ヒーローの攻撃距離:600
※平均的な近距離攻撃型ヒーローの攻撃距離:150

2番目のスキルの熟知を研げば研ぐほど跳弾する手裏剣のように敵ユニットを切り裂きます。
ルナの3番スキルでルナ自身の通常攻撃力も上昇するので、残っている1番と4番スキルの魔法ダメージを総合的にひっ包めてルナはキャリーに向いています。
1番スキルから4番スキルを順に追うと「ダメージ」「分散」「ダメージ」「ダメージ」と生粋(きっすい)に戦う気満々の個性です。

ルナはNuker(スキル火力)に「2」ポイント付与されています。

ルナの不思議な特徴はウルト(Ultimate/Ult)の総合火力が1番スキルに依存している事です。


例えば1番スキルがレベル1で100ダメージだとします。
そうすると4番スキル(Ultimate/Ult)がレベル1で「6つ」のビームを放射した時に、総合「600」ダメージ与える事が可能です。
例えば1番スキルがレベル4で400ダメージだとします。
そうすると4番スキル(Ultimate/Ult)がレベル1で「6つ」のビームを放射した時に、総合「2400」ダメージ与える事が可能です。

※「パッチ7.34」では1番スキルのレベル1が「80」ダメージです。
※「パッチ7.34」では1番スキルのレベル4が「320」ダメージです。

スキルをレベルアップする時の割り振り次第では、早い段階から魔法ダメージで特大のダメージを展開することが出来ます。

ルナはPusher(プッシュ力)に「1」ポイント付与されています。

これは、どう考えても2番スキルの「分散」(通常攻撃分散)に由来します。
ルナの通常攻撃が分散することにより、素早く敵クリープの群れを薙ぎ倒すことが潜在的に可能であり、「敵クリープの群れを蹴散らすことが容易い」と建物(タワー等)を攻撃し易くなります。
奥が深いゲームですが、根本的には勝利条件が「敵の中核となるエンシェント(建物)を破壊する」が勝利と敗北を分断します。
「建物破壊」の観点から、ルナは2番スキルのおかげで各拠点に猛ラッシュ出来る可能性を秘めていることは事実です。

理想のポジション(ルナの場合)

DOTA2には5つのポジションが有ります。

「Pos1」=ハードキャリー(高火力の通常攻撃担当)
「Pos2」=ミッドレーンキャリー(1v1担当)
「Pos3」=オフレーンキャリー(ダメージ吸収/タンク担当)
「Pos4」=ソフトサポート(Pos3のサポート)
「Pos5」=ハードサポート(Pos1のサポート)

ルナの場合「Pos1」が一番担えると思います。
「Pos2」としては他のレーンに干渉する為の機動力が乏しいのがスキルを意識的網羅(熟読すれば)明白です。
「Pos3」としては体力的な耐久値として打たれ弱いことを理由に適任とは言い難いです。
何か秘術に近しい戦略を組み立てれば「Pos1」以外の「2/3/4/5」も可能だと思いますが、一般的な判断を下すと「Pos1」が安心と安定のポジションです。

ここから1つ1つのスキルについて解説します!

Qスキル「ルーセントビーム」


ルーセントビーム(Lucent Beam)

ルナの1番スキルは「ルーセントビーム」です。
ルーセントビームを翻訳すると「月の光線」になります。
ルーセントビームはレベル1~4の順で…。
レベル1:「80ダメージ」
レベル2:「160ダメージ」
レベル3:「240ダメージ」
レベル4:「320ダメージ」
どのレベル帯だろうと「0.6秒間」のミニスタンも敵ユニットに与えます。
「ルーセントビーム」は遠くの敵に及ぶ事が出来るので、相手側ヒーロー(敵ヒーロー)に癪に障るダメージを与えることが出来ますし、レーンクリープの群れからラストヒットを稼ぐ為に使用することも可能です。
「ルーセントビーム」を活用して「ディナイ」することは出来ないです。

Wスキル「ムーングレイヴス」★

ムーングレイヴス(Moon Glaives)

ルナの2番スキルは「ムーングレイヴス」です。
ムーングレイヴスを翻訳すると「月の短刀」になります。
ビターレモンズが個人的に「最優秀スキル」だと思う技には「★」を付けます。
「ムーングレイヴス」をレベル1~4の順で…。
レベル1:「3回跳ねる」/「跳ねるごとに54%のダメージ軽減」
レベル2:「4回跳ねる」/「跳ねるごとに50%のダメージ軽減」
レベル3:「5回跳ねる」/「跳ねるごとに44%のダメージ軽減」
レベル4:「6回跳ねる」/「跳ねるごとに38%のダメージ軽減」
「ムーングレイヴス」の「跳ねる」ことの出来る距離は…。
「当たった敵から500ユニットの距離」と一律で定まっています。
「ムーングレイブス」の「跳ねた」後のダメージは少なくなっていきますが、次に説明する「Eスキル(ルナブレッシング)」である程度デメリットを中和することが可能です。

Eスキル「ルナブレッシング」

ルナブレッシング(Luna's Blessing)

ルナの3番スキルは「ルナブレッシング」です。
ルナブレッシングを翻訳すると「月の祝福」になります。
「ルナブレッシング」をレベル1~4の順で…。
レベル1:「3ダメージ(通常攻撃力)増加」
レベル2:「9ダメージ(通常攻撃力)増加」
レベル3:「15ダメージ(通常攻撃力)増加」
レベル4:「21ダメージ(通常攻撃力)増加」
「ルナブレッシング」は「オーラ系」のスキルで「日中(にっちゅう)」と「夜中(よなか)」で恩恵を受ける効果に差が生じます。
「日中」は(ルナ自身を含めた)周囲1200ユニットの味方ヒーローが通常攻撃力アップの恩恵を受けます。
「夜中」は(ルナ自身を含めた)マップ上全ての味方ヒーローが通常攻撃力アップの恩恵を受けます。
「夜中」の利点は他にも有り、ルナは視界が伸びます。

Rスキル「エクリプス」

エクリプス(Eclipse)

ルナの4番スキル(Ultimate/Ult)は「エクリプス」です。
エクリプスを翻訳すると「月食」になります。
ルナが「月食」を発動させると、4番スキルを発動させている最中は絶対に(100%)フィールド全体が夜状態になります。
4番スキルを発動させている間に「レベル1:6回」「レベル2:9回」「レベル3:12回」の1番スキルを夜空から降らせ、ルナの周囲にいる敵ユニットにランダムでダメージを与えます。
同じユニットがビームに当たる回数には制限があり、最大で5回まで当てることが可能です。
この「5回制限」はアガニムセプターを保持することでリミッターを突破出来ます。
アガニムセプターを保持していれば、4番スキルのレベルに応じて「レベル1:最大6回」「レベル2:最大12回」「レベル3:最大18回」同じユニットにビームを射せます。
ウルト(Ultimate/Ult)である「エクリプス」は1番スキル「ルーセントビーム」に与えるダメージが依存しているので、1番スキルのレベルを上げていないと無意味なスキルになってしまうのが欠点の1つです。

※1番スキルが「レベル0」の状態で4番スキル「レベル1/2/3」を起動しても敵ユニットに与えられるダメージは「0ダメージ」なのは御注意です。(※検証済)

タレントツリー(ビターレモンズのオススメ)

右、左、左、右(タレントツリー)
右、左、左、右(タレントツリー)

ルナを使う際にオススメのタレントツリー選びは「右、左、左、右」です。

「レベル10」の選択肢は…。
「(左)ルーセントビームのミニスタン時間+0.3秒」
と…!
「(右)ムーングレイヴスのダメージ軽減を8%免除」
の2択になります。

ルナはAgility(速)属性ヒーローとして(又はPos1のキャリーとして)アイテムを素早く入手していきたいので、ファーム力(MOBA専門用語:ファーム:稼ぐこと)を上昇させる為に(右)の選択肢をオススメします。

「レベル15」の選択肢は…。
「(左)エクリプスのクールダウン時間を25秒短縮する」
※クールダウンもMOBA専用用語の1つで「再装填時間」と意訳できます。
の(左)の選択肢と…。
「(右)ルーセントビームのクールダウン2秒短縮」
の2択になります。

(右)の選択肢である「(右)ルーセントビームのクールダウン2秒短縮」は良さそうにも見えますが、レベル4の時点ですでにクールダウンが「6秒」と短い「ルーセントビーム」の装填時間を「4秒」にしたところで効果が薄い可能性があります。
それなら、頻繁に起こる可能性がある相手側ヒーロー(敵ヒーロー達)と味方ヒーローの「集団戦」に備えられるよう、ウルトの準備が容易になりそうな「(左)25秒短縮」は臨機応変性(りんきおうへんせい)を高めると思います。

「レベル20」の選択肢は…。
「(左)ルーセントビームダメージ+100(増加)」
と…。
「(右)ルーセントビーム起動時に2回分のムーングレイヴスを飛ばす」
の2択になります。

通常攻撃で既に攻撃が跳ねるのに、ルーセントビームにまでムーングレイヴスの効果を付与するのは無駄な気がします。
それなら(左)の「(左)ルーセントビームダメージ+100(増加)」を選べば、1番スキルと4番スキルの両方を強化して一石二鳥だと思います。

「レベル25」の選択肢は…。
「(左)エクリプスからのルーセントビームにミニスタン0.25秒の強化」
と…。
「(右)ルナブレッシングの通常攻撃力+20増加」
の2択になります。

(左)の選択肢もアイテムビルドやプレイスタイルに寄っては人気のある選択肢なのですが、チームの全体の恩恵を考えた場合に(右)の選択肢がフラットに喜ばれる可能性があります。
ただし、もしも「ルナ」を操作している読者様が「アガニムセプター」なるアイテムを所持していた場合、(左)の選択肢は「アガニムセプター」持ちの「ルナ」と相性が良いと思います。
とりあえず無難な選択肢として、チーム恩恵の観点から(右)をオススメします。

アガニムセプター(Aghanim's Scepter)

タレントツリーの話は以上で終わりです。

スキルのレベルアップ順(レベル12まで)

「ルナ」の場合、1種類だけスキルアップ順を提示します。

「プランA」
Q→E→Q→W→Q→「R」→Q→E→E→タレントツリー→E→「R」

このプランの主な目的は、1番スキル「Q」を優先することによって、4番スキル「R」でしっかりダメージを出して行きたいということです。

オススメアイテム


オススメの3アイテム

ルナをキャリー『【Pos1】』として運用されることを想定してオススメアイテムについて綴ります。

ハリケーンパイクをオススメした理由はいろいろ有ります。
まず、起動させるとポジショニング(立ち位置)の調整が出来るのが1点です。
その次に保持するだけで得られる能力として、330と攻撃距離の少ないルナの欠点を補い、2番スキル(ムーングレイヴス)を生かします。

マンタスタイルをオススメした理由は分身の通常攻撃も2番スキル(ムーングレイヴス)が効果発揮するからです。
マンタスタイルを起動することによって嫌なデバフ効果(マイナスの状態異常)をリセット出来るのも利点です。

「ハリケーンパイク」「マンタスタイル」も攻防一体型のオススメです。

最後にブラックキングバーです。
ブラックキングバーに関しては守備的な考え方が高く、「Pos1」みたいなハードキャリーをしていると敵チームが真っ先に潰しにかかろうと様々なスキルを使いに来る可能性が高いです。
その可能性を考慮して「敵スキルのダメージ」と「敵スキルの状態異常」に「集団戦」で悩まされないために保険アイテムとして起動型の「ブラックキングバー」をオススメします。

※ちなみに「ブラックキングバー」は起動させればさせるほど<スキル無敵時間>が短くなるので注意(最長9秒/最短6秒)

最後に

そろそろDOTA2界隈での最大級の大きな大会、2023年度の『「TI」』(ザ・インターナショナル)が開催されます。
細かい日程としては10月12日に開幕する予定とのことです。
(参考情報:Liquipedia参照)
開催地はワシントン州のシアトル都市と記載されてたことを確認します。
(参考情報:Liquipedia参照)
試聴する方法は3通りオススメできます。
「1」:現地に赴いて現場に入場する(※憶測チケット必須)
「2」:TwitchTV(外部サイト)の「DOTA2」欄の確認する。
「3」:YouTubeで「DOTA2」「TI」の2つのキーワードで検索する。
一応「第4」の選択肢として「DOTA2」を起動して「DOTA2」の中でプロリーグの「試合内容」を模索できるかもしれませんが、私は『「TI」』を最高峰に楽しむためには「第4」の選択肢はまったくオススメしないです。

「スキ」をして下さると励みになります!
「このヒーローのヒーローガイドが読みたい」みたいな要望があれば、要望にお応えします!

読んでいただき、ありがとうございます!
次回をお楽しみに!

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