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けむりの軍団: 2回目

お盆が明けたってことは、今の暑さはすでに「残暑」というお名前になるのでしょうかしら?残照さま、教えてください。

なんてツマラナイオヤジギャグを吐きたくもなる、先日の暑い8月の午後。2度目の「けむりの軍団」観劇です。今回は、2回最前列。全てを見渡せる良いお席です。

この席で見ていると、未だにぐるぐる劇場みたいな演出をしているのがはっきりと分かる。幕の前で上手から下手に人物がだーーーーって走ったり、武士のみなさんやら、僧兵のみなさんが上下からわちゃーーって走ってきて、センターで交差していったり、プロジェクションから始まって中へと入っていったり。前からあるにはあったけど、こんなに多用されていたかいな?

いいけどねw (いいんかい)

投影ナレーションは2階最前の方が読みやすくってよかった。でも、ナレ死気味になる最後はやっぱり残念。尻切れとんぼ感が拭えない。最後までお芝居で見たかった... って、そんな長尺にしたら日が暮れるか。

さて、今回は、梨左衛門こと早乙女太一くんに集中して見ていました。

1幕終わりのしっかり口を明けて、大きな声で、腕もぶんぶんしっかり振って、大きく足踏みをしている太一くん。ああ、可愛いなあ、りっちゃんの生真面目さが出てるなあ、って母の気持ちで見守っている中で、ふと思いました。あれ?なんで梨左衛門って、どもってるんだろう...?

いっつもいつもどもってるわけではないよね。前回見た時も、2幕の戦いって、どもっていなかったはず。十兵衛ともきちんと会話してたよね。

そんな疑問を解消してくれたブログがありました!

https://ameblo.jp/awayuki-y/entry-12498623412.html

どもっているのは嵐蔵院さまと対峙している時だけなんだ!なるほど確かに。

嵐蔵院さま、これまで脇腹の子たちは全て始末してきたけれど、出自も知らぬまま後から士官に入ってきたりっちゃんは、その優秀さからも簡単には殺せない。息子はへっぽこ。(サンボさん、ごめん)せめて紗々姫がご懐妊あそばしてくれれば孫に期待もできるのに、それも叶わない。だとしたらやっぱりりっちゃんを殺すわけには参らない。

嵐蔵院さまはやり場のない思いをずーーーっと隠し持ってりっちゃんに対峙している。その緊張感から、りっちゃんは嵐蔵院さまと話すのが不得手になった。納得します。

そこからさらに妄想してみました。

一虎さんは嵐蔵院さまの最大の忠臣であり (もしや恋仲?)、それゆえに脇腹抹殺にずっと手を貸していた。りっちゃんのことも脇腹だと知っていて、腕は認めていても、お家転覆のリスクとなったらさっさと切ろうと虎視眈々と狙ってる。そんな冷ややかな目でこれまでずっと監視されていたら、そりゃ、どもるようにもなるわいな。「おる?おらん?」は可愛いけどさ。

りっちゃんに対する一虎さんの敵意と、それを案じて介入する長雨ママの関係性が、これだとすっきりする。

ふむ。なるほど(勝手に納得)

周りはいつも黒い札をかけた敵なのだ、という異母兄弟の運命が可哀想。りっちゃんなんて、本当に生真面目で、お家への忠義も厚いのに、たまたま絡んでしまった十兵衛さんに散々利用されてとっ捕まるとか、気の毒すぎて涙が出る。せめてその後、ささやかでいいから幸せを掴んでいてほしいなあ。でも、そんな感じがしないんだよなあ... 無界屋蘭兵衛フラグが立っとる。くくぅ。

2幕怒涛のりっちゃん劇場。川原さんとの戦いは更にスピードを増し、大乱闘頭の跳躍は更に滞空時間が伸びていました。あの瞬間、重力を勝手にオフっているのかな。

観劇後、共に見た美容のプロが太一くんについて一言こう言いました。

「鼠蹊部がすごい」

重心が低いとかはいつも思うけど、ソケイブってw 職業によって選ぶ言葉が違うものですねw

ああ、そういえば今回、珍しく成志さんが噛んでました。しかも古田さんとの掛け合いでw
「何言ってるか、かんで分かんねーんだよ」w
と突っ込まれ、泣き落としにかかる成志さん。
「泣きゃいいってもんじゃねー」とさらに突っ込む古田さんw
だはって顔する成志さん。

ええもん見た。

「見えない敵におびえぬ強さを持とう」

締め切りという見えない敵に怯えぬ強さが... 欲しい今日この頃でありました。

今日は大阪日帰り出張ー。


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