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ホットミルク

ご飯を終えて少し時間を開けた後、お風呂に入るよりも前に、ホットミルクを飲むのが好きだ。おうちにいると、これが飲みたくて飲みたくてたまらなくなる。出張先ではこの堪え難い欲望 (英語でいうところのcrave。喉から手が出るくらい衝動的に本能が欲する感じ) が笑っちゃうくらいに全然ない。同様に、実家でもない。

この衝動はおうちで一人の時にしか出てこない。自分のそんな性分は認識しているから、おうちでは牛乳を欠かさないんだけれど、今宵に限って、冷蔵庫の牛乳が、マグに三分の一くらいしか残っていなかった。

無いと分かった瞬間に、我慢ができなくなる、あるある。牛乳だったらコンビニで買えるのもまた、あるある。

万歩計の数字が5000切っていた罪悪感も相まって、牛乳を買いに出た。

外から入りたい自分と、買い物を済ませて出てくるお兄さんが、ローソンの自動ドアに、同じタイミングで到着しかけた。お互い、真ん中を譲ろうとして、相手は店内の、私から見て右手に、私はそれを受けて左手にずれて自動ドアのキワに近づいた。

… 自動ドアが開かなかった... www

お互い、左右に避けすぎたのだ。どちらか一人、もう少し真ん中よりにアプローチしたら多分開いたと思うのだが、絶妙な感じで、お互いに、ドアのセンサーの範囲ぎりぎり外に立ってしまったようなのだ。一応、人工芝みたいなドアマットには乗っていたのだが、それは目安にならないらしい。

透明のドア越しに、一瞬お互いぽかーんと見合ってから、さらにお互い照れくさくなって、真ん中を足だけで踏み、開いたドアを会釈しながらすれ違った。

そんな2月の始まりでした。

写真は、チューリップonカプチーノ。春はよ。


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