2022年 F1 日本GP スタート実況アナウンス

私は、スポーツ放送での実況や解説は不要なタイプです。不要と云うより邪魔という感じでボリュームを”0”にすることが多いです。
スポーツのテンポに合っていない。展開が速くてスリリングなシーンなのに・・・ここは大きなポイントだと思う・・・シナリオありきの解説者への振りに長々とした持論展開・・・、言葉が分からないのに現地映像の方が迫力があってそちらを望む・・・。しかし、今回「の」ピエール北川さんは良かった。

ひとつは、長時間の赤旗中断から再開が観えてきたあたりでメディカル・カーがコース状況確認のために周回をし始めようとした時での
「赤いベンツに合わせてWAVEをしませんか?」
あたりは「あ~ぁ、何だかなぁ・・・。」と思ったものですが
「メディアカー!ちょっと速すぎます・・・。そんな速くちゃ・・・。」
からプロ・アナウンサーの面目躍如とばかりに速射砲のような実況が始まりました・・・。これだよこれ・・・このテンポだよ・・・!
だから、観客も呼応して二周もWAVEしたのではないかな?
退屈しのぎやストレッチに再開督促・・・だけの動きではなかったと感じました。

そして、もう一つ・・・。

これは、最初のスタートの実況シーン・・・。
最高に盛り上げるシーンで
そっと一言挟んだ語り掛け
「ユウキ落ち着いてね、」
これは多くのファンを代弁していて
しかも、声のトーンが秀逸だったと思う。
予選時のフェッテルの「ありがとうございました、スズカ!」
同様、ウルッときました。
そして、次の瞬間に繰り広げられた驚愕のスタートダッシュ!
ターン 1、2で繰り広げられたバトル!!
このコントラスト・・・最高にドラマティック。

多くの偶発的な状況が生んだプロならではの名シーンのひとつだと
私は感激しました。

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