中標津空港→野付半島→養老牛「だいいち」さん

摩周湖・岳を翼下にした後に根釧台地の格子状防風林の緑の濃淡を眺めながら中標津の町を過ぎ・・・そこから大きく左に旋回して空港に降りた・・・まさしく遊覧飛行・・・。
レンタカーは「ニッポンレンタカー」で受付順番は荷物受け取りの関係で最後になってしまった。それにフライトが遅れたので時刻はもう15時近くになってしまって日没が16時半くらいなのでこれから行けるところは限られている。
そう、中標津便のマイナスポイントは羽田発直行便が一日一便で、しかも14時着なので根室にしろ羅臼にしろ宿に着いたら一日が終わってしまう事かな・・・。
今回は養老牛温泉泊なので開陽台に寄っていくか野付半島に出向くか?
やはり、晴れているんだから国後島をみなきゃね・・・と車をスタートさせる。
私は、道東に来ると何故か国後島を観に車を走らせることが多い。
失礼ながら「領土問題」とかではない。
稚内からの樺太にも同じような思いが浮かぶので全く無関係ではないのだろうが直接的なものではない。
「どこへ行くの?」
「野付半島に・・・、」
「・・・クジラの髭ね。」
我がパートナーは家族旅行の際に知床峠から「こくごとう」と呼んで(「読んで」ではない)小中学生時代の子供たちを一瞬のけぞらせたお方である・・・〇でしょう・・・。
川北郵便局前を通る…父が戦後働いていたらしい・・・。同じく戦中に父が仕事した川北海軍飛行場の跡地辺りを行くが立ち止まる時間的余裕が無い・・・。
ポー遺跡公園にも時間があったら行ってみたかったけれどね・・・。
夕陽にちょうどいい時間になってきた・・・野付半島ネーチャーセンターでその夕陽を楽しむ・・・。
そして、宿は「だいいち」さんである。
一人旅ではないから「だいいち」さんである。
道中、覆われた雲と地平の間が真っ赤になった光景を観た・・・、
黒澤明監督の「影武者」のシーンのようだ・・・。
あのシーン、特に絵コンテとして発表されたものなど誇張された表現のように感じていたが現実世界のものだったのだ・・・と感心した。
「『養老牛』って『YOUROUSHI』なの?」
「『うう』ではなくて・・・???」
「リンキングと同じかな?」
「北海道の地名は基本、アイヌ語でそれへの当て字だからじゃない・・・?」
外灯のない道・・・鹿の飛び出しに気を付けながら目を凝らして運転・・・、
妻は、助手席から運転手に注意喚起を再三しながらも道路標識の文字に着目していたようでした・・・。

「ちなみに宿は『いい』だよ・・・、」

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