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Valorantの構成についての話【VCT2022】

ちょっとしたコラムです。

最近巷では「チェンバーが強すぎる」「サイファーのバフを」なんて言説をよく見かけますね。
実際レイキャビクでのピック率、野良でのピック率共にチェンバーが多い部分もあり理解できる部分もあります。

ただサイファーに関してはEMEA等ではフラクチャーでピックするチームがあったり、スプリットでは2コントローラーをチェンバーよりメタりやすい部分もあったりと弱いわけではないというのが個人的な評価です。

競技シーン最初期はまだキャラの数も今より少なく、構成幅も今よりも狭かったのですが今よりメタ構成というのが確立されていない部分もあったように思います。
今は全世界通しても、アセントではKay/o構成がToptierだよねと言ったようにメタ構成が確立されているマップも存在します。
やはり競技性の高いゲームですから、野良でもそれに影響を受けたピックが増えているということもあります。

しかし大会を見ていても、構成だけコピーペーストしたようなチームも存在します(インゲームで上手くいってないだけかもしれないですが)。
必ずしも「このマップはこのキャラが強いよね」を上から選んだからといって強い戦い方ができるかというのは共通の認識が必要だということです。

前述のようにチェンバーが強いのは共通の認識がいらないキャラだと私は考えています。最低限の裏見・前目のワンピックといった独立性の高いスキルセットは野良だけでなくチームにおいても高いレベルで運用する必要が少ないキャラです。G2はトレードマークでのエリアコントロールが非常にユニークでチームとしてのチェンバーに一日の長を感じましたが、多くのチームでそれが行われているか?と言われるとそうではないと考えています。

逆にサイファーは共通の認識を必要とするキャラです。セットアップによって「このワイヤーはこのエリアだけを保持する」「このカメラはこの角度は見えていない」といったコミュニケーションをどうしても野良だと必要ですし、チームであっても強みを認識しておく必要があります。

チェンバーは本来競技シーンで好まれるタイプのスキルセットか?といわれるとどちらかといえば好まれないスキルセットをしています。
ただランデブーの圧倒的な性能・ウルトのマネー有利・トレードマークでのエリア保持力がシナジーを無視しても強いため人気であったと思います。

フェニックスを除いて、現状のキャラパワーは非常に良いバランスになりつつあります。Kay/oはちょっとOP気味に感じますが…

自分もそうでしたが、競技を見始めると「最強構成」にとらわれる部分があります。しかし逆算された構成は対策できる要素も増えますし、チームでの共通認識が正しくできていないと弱いこともあります。必ずしも構成だけでは勝負は決しないですし、自分達の認識レベルに合わせた戦い方というのが必要だと思います。

野良のレイナについても悪印象を持たれている方も多いですが、個人的には共通認識の必要量が少ないキャラは野良なら強いと思っているのでレイナは野良に置いてのパワーは高いと考えています。
プロの意見だけではなく、少し自分なりに考えたあとにプロの意見を聞くとまた競技が面白いかもしれません。

そんなコラムでした。

おまけ
なんとなく記事を書いていたらキャスターの岸さんも面白いツイートをしていたのでペタリ。


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