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メディアが大きく変わる時代に、another life.は何を目指すのか。ー (ドットライフ代表 新條隼人)

メディアを取り巻く環境が大きく変わる時代にいる。

関係者や従事者でなくても、誰もがそんなことを感じる出来事が続いた。芸人の闇営業問題、ジャニーズの独立騒動、Youtuberの炎上マーケティング。内容はもちろんのこと、メディアをどう使うか、メディアがどうあるべきか、情報発信のスタンスが論点の一つになっている。マスメディアは信頼できない。バズればなんでもありでいいのか。そんな不信感がタイムラインに並んだ1ヶ月だった。

今日(2019年8月21日)、私たちが運営するanother life.というwebメディア(https://an-life.jp/)で、webだけでなく、新聞・テレビでもコンテンツを展開する新サービスを発表した。

このnoteでは、メディアが大きな変化を迎える時代に、another life.が何を目指すのかを伝えたい。

インターネットが人々をコンテンツにした

another life.のテーマは「人生経験のシェアリング」。具体的には、「誰かの経験をシェアすることが、誰かの課題解決になる」と考え、様々な人生経験をインタビュー記事で発信している。

現在、another life.には1,000人以上の記事がある。掲載されているのは、20代から80代まで、政治家から農家まで、ケニアやヨルダン、ネパールなど、国籍も宗教も様々な人々だ。

掲載基準として、その人が有名であるかどうか、何かを成し遂げたか否かは問わない。この考え方が旧来のメディアとは反対だ。

元々、メディアでの発信は、たくさんの視聴者の関心を集められるコンテンツ力を持つ人にのみ開かれた権利だった。

歴史を辿っても、伝記や書物として残されてきたのは広く伝える価値がある(もしくは結果的にそうなった)もの。

その構造を変えたのがインターネットだった。個人発信含め情報の流通量が圧倒的に増え、その中から選び取るように、点と点を繋ぐ情報収拾が行われる。結果、メディアは分散化され、ニッチの集合体が乱立する。

誰もがコンテンツになる時代になった。

another life.に掲載されているのは、「みんなが知っているあの人」ではない。その分、マスメディア的な閲覧数はない。

一方で、今まさに同じ課題を抱えていた人、近しい想いやビジョンを持つ人にとって、「見知らぬ、知名度の低い、誰か」の経験は大きな価値になる。記事の末尾にはメッセージを送る機能があり、共感した読者からの熱量の高いメッセージが多数寄せられる。ありがたいことに、

・記事に共感した読者から、掲載者へ仕事の依頼があった
・愛知のコーヒー豆屋さんに、沖縄の読者が会いに行って一緒に働くことになった
・クラウドファンディング期間に記事が出て、支援金額が1,000万円以上増えた

というような反響を多数いただく。
詳細は割愛するが、人生経験のシェアを成立させ、より多くの価値を生むために、

・編集方針として恣意的な解釈や演出を加えず、中立的な観点をもつこと
・読者が同じ経験を追体験できるように、物語を深掘りし、解像度をあげること                                                                                                                

を大切にしている。

「ニッチからマスへの越境」の始まり

この数年で、another life.に載ったことで他のメディアに取り上げられたという「二次露出」の事例が非常に増えた。

・記事を見てTEDx登壇の声がかかった
・テレビ、雑誌の取材を受け、知ったきっかけを聞いたらanother life.だった

そんな事例がたくさん生まれている。

実際にドットライフとしても、某TV局のニュース番組のコメンテーターのキャスティングを担当させてもらったり、某学校の進路系の授業の講師の紹介をしたり、1000人以上のデーターベースから人を紹介する仕事が増えている。言うならばタレント名鑑のような機能だ。

先に述べたように、創業以来、インターネットでニッチ的に成立するマッチングとして個人ストーリーを掲載していたので、webだけでなくTV・新聞など、「ニッチからマスへの越境者」が現れるのは嬉しい驚きだった。

これはanother life.に限ったことではない。例えば『ビリギャル』など、webのコンテンツが書籍や映画など、マスコンテンツになる流れが確実に増えている。

私たちにとってこの出来事は大きな希望だった。取材を通じて色々な方にインタビューする中で、掲載者の苦難の経験に心を痛め、大きな壁を乗越えていく歩みに勇気をもらう。人生の新たな選択肢に驚き、自分自身の生き方を反芻する。

どんな人の生き方にも価値があり、これらのストーリーは絶対に多くの人にとって価値がある。そんな確信があっただけに、発信力が足らずにその魅力を届けきれないことに、悔しさを感じる瞬間が多々あった。

それが、直近の二次露出の増加によって、「広める」ことを飛躍的に強化できる機会が増えたのだ。another life.に載ることの影響力が段々と大きくなり、一人一人の人生を一層前に進めるメディア・サービスになっていく。

「やりたいことをやる人生を、あたりまえに」というミッションを掲げ、誰にとっても幸せな人生を歩める社会・世界を作りたいと考えている私たちにとって、これほどに嬉しいことはなかった。

真摯に向き合うこと、広めることの両立

こういった背景から、webで始まったanother life.を他のメディアにも広げることに決めた。

新聞の中にanother life.のコーナーがあり、テレビの情報番組の中にanother life.のコーナーがある。そんな世界観を広げることで、人生経験のシェアリングを一層ダイナミックに進めていく。

人が持つ固有の経験やストーリーは、もはやニッチコンテンツではない。多くの人の心を動かすコンテンツになりうる、文字通り、個人が主体となり共感が軸になる時代が始まりつつある。

一方で、「広める」ことを目的にした発信は時に歪みも生み出す。多くの人に注目してもらう期待値、寄せられる信頼が失われた瞬間に、ブランドは壊れ、視聴者はそのメディア・コンテンツから離れていく。

・心配したのに、裏切られたから炎上が起こる。
・報道されている内容に恣意性を感じるから不信感が募る。

発信者と受信者の境目がなくなり、距離が近づいた社会では、誰がどんな想いで、どんな都合でそのメッセージを放っているかを受け手がこれまで以上に感じ取る。

人を題材として扱い、広く展開していこうと考えている私たちは、真摯で欺きや偽りのないブランドにならなければいけない。

影響力を高めていくということは、結果として起こることへの責任が大きくなるということ。

人生をシェアする掲載者が、誰かの経験を受け取った読者・視聴者が、少しでも幸せな人生を生きるきっかけを提供するために、信頼されるブランドを作っていく。

人に真摯に向き合うこと、それぞれの物語を深く丁寧に紡ぎ出すことは、不特定多数に広く届けることと両立できる。そう確信しているし、成し遂げる信念をもって進めていく。

メディアに縁遠い人・企業にこそ、届けたい

今日、先に述べた構想の一歩目として、毎日新聞、千葉テレビ(放送エリアとしてテレビ埼玉・テレビ神奈川)をパートナーに、「another life.マスメディアタイアッププラン」をリリースした。マスメディアに圧倒的安価に、共感されるストーリーで、その後の事業資産になる形で露出できるソリューションだ。

この新しい取り組みは、今までメディアに出ることがなかった人・企業に届けていきたい。

・まだ実績や成果を出していない
・プロモーション、広報活動にかけられる予算が少ない
・業種、業界的にメディアの注目を受けづらい
・正しく強い想いをもっている人もいながら、業界として不人気でイメージが悪い

特にこんな課題で悩む人の後押しができればと考えている。これまでにも内閣官房直下のPJTで国境離島で暮らす方々を約100人連載したり、地方銀行と組んで事業承継や若者採用に困っている地方企業の連載をしたり、メディア発信と縁遠いテーマも多数支援している。

私たちは、誰かを等身大以上に演出して見せることはしない。その人が持つ魅力やストーリー、想いを、他の誰かに効果的に届ける発信のお手伝いをしていきたい。

暗いニュースが続くメディアの中で、一人一人の生き生きしたストーリーが社会・世界を変えていくことを信じて。

another life.は自分の物語を生きる人を応援していく。


執筆:ドットライフ 代表取締役  新條隼人

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