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10/20 子供のままで


世にも珍しいハートのピノでした。

こんにちわ海を売る男のぎんです。
日記です。

最近よく地元静岡に住んでる中3のいとこからこんなLINEが来る。

冬に発売されるダイソーのカードゲーム蟲神器第三弾のカード情報についてだ。

僕は以前この芸人界隈でプチブームを巻き起こしていた蟲神器を実家に帰った際に布教した話をnoteで書いたのですが、静岡ではいまもなおそのブームは途切れることなく、中学のいとこの同級生や、兄の営業先のお子様達に布教され続けているという。

↑以前書いたnoteです。

残念ながら今現在この蟲神器をやっている芸人は少なく、少しの間のブームは衰退の一途を辿っている。カードゲーム自体はとても楽しい。しかしなぜかみんなパタリとやらなくなってしまった。なぜだろうか。

僕は頭で考えながら実は少し気づいていた。一言で言うと大人になっているのだ。僕はこうやっていとこからLINEが来るまでは全く気づかなかったのだが、確実に自分が大人になってしまっている現実に気づいた。そしてひどく落胆した。

詳しく説明しよう。現在蟲神器は第二弾まで販売されており、カードの種類は全部で180種類にまで及ぶ。しかし1パック5枚を100円で買える手頃さ。当然のように僕たちは何枚も何枚も買っていた。そうすると180種類なんてあっという間だ。デッキ構築というカードゲームの楽しさも最初は楽しかったが、次第にパターンが読めてきてしまった。。それら諸々ゆえの飽きだった。

一方で中3のいとこを見てみよう。
親戚のお兄ちゃんに教えてもらった東京で流行っているというカードゲーム。始めてみたがボコボコにされてしまう。もっと次は強くなろう。お小遣いがたくさんあるわけでもない。なけなしのお金でダイソーに通う。交通手段は自転車のみだ。それだけ頑張っても欲しいカードが出なかったりする。しかし、それら全てが噛み合った時のカードゲームはめちゃめちゃに楽しいのだ。友達と交換をしたり、幅広い世代と遊ぶことができる。

この苦労がもうできない。頑張って手に入れた感動もその割に使ってみたらあまり強くなったりする切なさも。好きなものがあったらある程度自分の限度を考えて買えてしまう今の自分にはね。

きっと100%楽しむってことはもうできないのだろうと思うと僕は少し寂しくなった。

そんな僕にいとこはいまだに蟲神器の情報や、見つけたコンボをLINEで送ってくれる。ありがとうありがとう。見捨てないでいてくれて。

僕は蟲神器の第三弾のパックが出たら一目散に買おうと思った。実家に帰ったら中3のいとこをボコボコに負かすためだ。最強の蟲主として。これからも上の存在として。目標であり続けたい。これが大人の意地なのです。

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