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若年性白内障と診断されたフトアゴの話

うちには今年の秋に二歳になるフトアゴヒゲトカゲが居ます。

今年の8月24日、コオロギをあげていたところ、右側での反応がないことに気づきました。

これは右目が見えていないのでは?と思い、翌々日の26日に動物病院に連れて行き、診察していただきました。

診断は「若年性の白内障」でした。

素人目ではありますが、外傷は全く無かったため、神経系だろうか?と思っていたので、「白内障」という診断に、正直驚きました。

先生もはじめは神経系を疑われたみたいですが、目を診察していただいたところ、白い濁りがあり、更に左目にも症状が出始めているとのことでした。

まだ二歳になっていないという若さ的にも、おそらく遺伝性の白内障だろうとのことでした。

フトアゴは目で餌を認識して食べるということもあり、このまま見えなくなってしまうと、餌を食べなくなってしまい、弱っていく可能性もあると言われました。

目はとても小さいため、手術も難しく、実際にやるとなると手術というより、実験のようになってしまうだろうとのことでした。

治療は難しいということでしたが、進行を遅らせるための目薬を紹介していただきました。
ただ、こちらの目薬も効き目があるかどうかは個体差があり、実際、効いていそうな個体の子もいるけれども……とのお話でした。
また、主に海外で使われている薬で保険対象外のため、少しお値段もしますが、どうしますかと丁寧にご説明いただきました。

とりあえず、少しでも進行を遅らせることができる可能性があるのならば……と、目薬を処方していただきました。

あとは並行して、いざ目が見えなくなっても食べれるように何か合図(音など)を決めて訓練をしておいた方が良いとのことでしたので、色々と試しながらやってみることにしました。

太陽光の下で撮影。右の方が見えていない状態。

目薬は1日2回、両目に点眼をしていましたが、結果としては約二週間後の9月7日頃には左目もほぼ見えていない状態までに進行してしまいました。

9月10日に診察していただいた際には、目に光が当たると眩しがる素振りがあったので、まだ明暗はわかっているようだとのことでしたが、今後それもわからなくなってくるだろうということでした。

白い濁りが薄まってくるかもしれないけれども、目の機能が使われていない状態なので、見えるようになっているわけではないというお話もありました。

残念な結果にはなってしまいましたが、元々手から餌を食べる子だったこともあり、口元に当ててあげると口を開き、自ら舌を伸ばしてねだってくることもあるので、現在、食事は問題なくできています。

あとは近付いたり、触ったり、餌をあげる前には必ず声を掛けてこちらの存在をアピールするようにしています。
一度、声を掛け忘れて触ってしまった時は大暴れされてしまったので本当に気をつけるようにしています。(暴れた原因は他にあった可能性もありますが、それでも同じ行動はしないように気をつけています)

現在、ほとんど見えていない状態のはずですが、たまにそれを忘れてしまうくらいにはケージの中を動き回って元気にしています。

最近は呼ぶと音を頼りに近付いてきてくれるようにもなりました。

こちらが思っているよりも生命力があり、適応力もあることに感慨深い気持ちになります。

個体差はあると思いますが、白内障と診断されたフトアゴでも元気に生きていますよ!という一例でした。

何はともあれ、少しでもおかしいと感じた際は躊躇せず、早めに病院を受診することをおすすめします。
お世話になっている先生も、「この子たちは体が小さくて進行が早いから少しでもおかしいと思ったら連れてきてくださいね」とおっしゃいます。

次回はフトアゴの白内障の原因について調べてみた時の話を少しさせていただこうかと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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