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BEAUTIFUL NAME?

私の占い人生のスタートは中学生の頃に遡る。
母の同僚で独身の女性の家になぜかひとりで泊まった時のこと。

彼女は夫に浮気をされて、3人のこどもと共に家を出た。
追い出されたと聞いた。
泥沼だったみたい。
シングルになって稼ぐために母と同じ職場にきた。
私を気に入ってくれて、よくわからずに遊びに行った。

家の本棚にあっていちばん気になったのが、
アナタシヌワヨ、と言う占い師の本だった。
読んでいて戦慄した。
とにかく恐怖を煽るものだと思った。
彼女がいつからその本を読んでいたのかは知らない。
でも、これはダメな本だと思った。
彼女の寂しさに対応できるものじゃないどころか、不幸にするものだと思った。
こんなの良くない。私の印象はそうだった。

良くないと感じたのは、未来予知のなかにネガティブな時期が必ずやってくるという部分。毎年飽きずに。
こんなに恐怖を焚き付けられて、越えられないひとはどうしたらいいのか?
毎回この恐怖を感じる必要があるのか?

そこから私は占いにひっかかるようになり、解釈についてずっと考え続けてきた。
なんとか悪いとされる運を乗り切る、良い解釈をすることはできないか、そこにフォーカスを当てるようになった。
大学入試のために通っていた予備校内の書店で野末陳平の姓名判断の本を購入し、受験勉強そっちのけで数字の意味を憶えた。
出会ったひとの姓名を脳内で数えられるようになって、姓名判断以外のほかの占術も探すようになった。
都会の大型書店の占いコーナーには当時たくさんの書籍があったので何時間も自分の納得できる占術や救いになりそうなものを探し続けた。

そもそも、生まれた時から恵まれていていい環境、いい出会い、いい職場、楽しい趣味などに囲まれていてハッピー×3のひとはさほど占いに執着しないし、学びを深めるきっかけが少ないだろう。
逆に踏んだり蹴ったりで、なんで私はこうなるんだ、という人生ならば酒とか煙草とか女とかギャンブルとか宗教とか占いに傾倒し沼に入って出られなくなりやすい。
私は自分が満たされない思いが強かったため、ひとの不幸や寂しさ辛さに敏感だった。
それでたまたま占いを知った。
現実を生きるのに必要じゃないのではと何度も思ったし、何度も占うことをやめようとしたが、一旦休んで、また戻ってきた。

さまざまな占術を試して、一周回って、姓名はやはり大事だと思った。

樫ムシカは、大好きな占い師さんに個人鑑定をしてもらった際に、noteとかを始めてみたらと提案してもらって、早く始めたすぎてパパっと作った名前である。
もちろん姓名判断、姓名卦で調べている。

日本で生きて日本で活動するなら、ひらがなカタカナ漢字のエネルギーは知っていたほうがいいと思う。
キラキラネームとかは全然いいと思うけど、漢字単体の意味や、同じ音(オン)の単語、そこから連想される現象、モノ、同じ名をもつ著名人、諸々、可能な限り調べて考えたほうがいい。
名前は相手が受け取るものであり、ひとが勝手にイメージを抱くもので、親が望んだように見てもらえるものではないから。

赤ちゃんの名づけを手伝ったことが何回かあるが、主に女性が頭を悩ませていて、明日役所に届け出るという晩でも男性は隣で寝ていて、私が女性といっしょにメッセージのやりとりで考えて命名したこともあった。
そのくらい深く考えないで名づけをされている親もいるが、名前は最も人間によって力を宿らせることのできる護符だと思う。

ネット上に無料で診断できるツールがあるが、数え方にも流派があり、さまざま。
なので、ぜひあれこれ試してみてほしいし、吉凶に一喜一憂しないでほしいとも思う。
先にも述べたように、漢字と音の意味するところを深く調べてみてほしい。そのエネルギーが発現するから。
おとなのひとも、人生のどこかで自分の名前について調べてほしい。
高い料金を払えばいい名前をつけてもらえるかというと残念ながらそうではないし、私は無償でやっていたが、さまざまな占術を絡めて心を込めて考えてきた。
研究熱心で儲け主義でない占い師を探すのもいいと思う。
国語、漢字に造詣が深い人物に頼るのもいいと思う。

私が名前を決める時は、完璧な姓名にはしない。
最善の画数をいくつも揃えた上で、抜け道をつくる。
どこかに欠けがでるように。
経験上、良すぎる名前は危ないから。
きっちり決めすぎるとバンって破裂するみたいなイメージ。
人間は失敗するように設計されているというのが持論で、失敗できないような名前をつけると逆に破壊がデカくなる、ということ。

写真に上げている樫ムシカの画数は、一見良さそうな数字しか書いていないが、もっと見るべきところはたくさんあって、落ち度がある。
敢えてどこかは述べないが、そのほうが良いと私は考えている。


失敗して学んで、躓きながらまた生きて行く。
人生はそれでいいと思う。

リカバリーの方法をみんなで考えられるような環境をつくりたい。
私自身、理解されがたいような失敗をしても、なんとか生きている。
「終わった」って思っても人生は続くから、そのあとどうするかいっしょに考えられる占い師でいたい。


覗いてくれたあなた、ありがとう。

不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。

また私の12ハウスに遊びにきてくださいね。






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