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94 - ケムとケミ

「白粉」ポーランド人は一生懸命おちついて言った。だが、その途端に、ルウコールが恐怖のあまり苦悶の叫びを上げたので、警察はたちまち疑いを抱いた。彼らは缶の一つをあけて中身をこぼすと、臭いを嗅いでみた結果、コカインだろうと警部が言った。ルウコールとポーランド人は神に誓って白粉だと言いはったものの、だめだった。彼らが騒げば騒ぐほど、警察は疑いをふかめたのである。二人は逮捕されて警察署まで拘引され、そのあとを近所の人間が半分はついていった。(『パリ・ロンドン放浪記』)

94(*93はこちら

Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 真面目に話しすぎてる?

Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): ふふふ。

C: 次は……「ケムとケミ」。

メモ:ケムとケミ

JC: ふん。

C: 言う時に気をつけてるんだけど、ケムトレイルのことを「ケミ」って。伝わる限り、出来るだけね。「ケム」じゃなくて。

JC: ケムケム。

C: ケムって言うと「煙」とか「けむい」とか。あっても自然そうな感じがしない?

JC: しないけどね。はははは。ケミカルにしたわけね。

C: その方が伝わるニュアンスもあるんじゃないかなって。「ケミカル」ってディスる時の言葉として定着してるでしょう。

JC: うん。

C: ケムは音もかわいいよね。ケミって言った方が……。

JC: 酸味が出てくるかな。うん。

C: 最近縦にいってない? ロケットタイプというか、こう……。(写真を見せる)

JC: あぁ。あるね。あるある。飛んでるよ、高度が低い。

C: ひこうき雲とか誤魔化せないやつ。縦じゃんって。

JC: 航空機じゃなくて、軍用機なりの規模でやってるのかな。飛行高度が高いやつは上の方だからいいけど、低いやつはすぐそこで撒いてるからね。何撒いてるのかと思うけど……こうやって味わってみるとね。

C: 何かわかった?

JC: なんでもいいなと。大した事ねえやと。

C: はははは。あんまり興味ない?

JC: うぅん……水道水だってさらにヤバさ増してるみたいなね。そういうツイート見ることもあるけど、キリないぞって。強くないと生きていけない。

C: ははははは! なにその結論。気にしちゃ駄目?

JC: ある程度のケアは面白おかしくやればいいと思うけど……。

C: そうそう、面白がってるだけなんだけど、何か真相をご存知でしたら伺いたいなと。

JC: 高度が低い!

C: これは……編集者のネタ選びがマズかったということで。

JC: ははは。大事だと思う。撒く位置が低いよ。

C: ここからマズそうなネタを連投するけど。

JC: ほん。

メモ:ペグ・バクトー

C: ペグ・バクトーて知ってる? 人の名前。

JC: 知らない。

C: 夢に出てきた。

JC: うん……。

C: 起きて検索して、検索引っ掛からなくって。誰だろうと。

JC: 知らないわ。

C: スベった?

JC: スベってるかどうかはわからないけど……。

C: フォークシンガーっぽい。

JC: 詩人っぽくも。

メモ:6H

C: 続きで出すのも迷う……「6H」。

JC: 6H?

C: 夢の中で上から見たヘリポートに「6H」って書いてあった。そんなの聞かれてもって? はははは。

JC: 6機のヘリ。

C: ヘリコプターのH? あ、6台いけますよって。

JC: うん。1台停まって、下に入って、またいけますよって。

C: 親切だねぇ。

JC: そういうこと。横づけは出来ない。立体駐車場の逆版ね。今後の人がドローンで移動するようになると必要なシステム。

C: 有人ドローンの格納庫が夢に出てきたのか!

JC: そゆことだね。

メモ:キオスクにて

C: 「キオスクにて」。

JC: キオスクにて……夢を見る?

C: 夢とは限んないよ。ちゃんと聞いてよ。

JC: ふふふ。

C: 駅のキオスク……キオスクは駅か。ジャンプがあって、マガジンがあって。あと何があったのかな、サッカーダイジェストとか。

JC: うん。

C: 8冊くらいの雑誌が面出しになってて、全部の表紙に「藤原直哉」って。

JC: へえ。

C: という……。

JC: 夢を見た。

C: いやいや、それで「JCに教えてあげないと!」って思ったら、

JC: うん。

C: そこで今朝は目覚めた。

JC: 夢じゃん。ははははは。

C: 全部の表紙に藤原直哉さんの名前が。誰であろうが起こらない話だけど。ははは。

JC: 確かに藤原さんは雑誌的だけどね。彼の考えてる事にあんまり自分は興味がないけど、よくあれだけ広範に情報が取れるなぁと思う。彼の拾っている情報を見てると、もう「次の時代」というか。

C: うん。

JC: 当然それは自分もそうだけど、同じベクトルではないからね。

C: 彼の言う「共生」的な価値観というのはあんまりカウントしてないの?

JC: いや、共生にならざるを得ないとは思う。ただその「必然」と、彼の持つ希望的観測というのは自分とはちょっと違うかな。今はその必然まで来る際の「強度」みたいなものがむしろ問われているからね。まだそこまで自分はポジティブにジャッジ出来ない。でも彼の扱ってるニュースを見ると……そんなにそこまでポジティブではないでしょう?

C: うん。JCが送ってくれるリンクを見るくらいだけど。

JC: 現実を踏まえた上で、「人に発信するんだったらこういう事だろう」と思って彼は言ってるわけだから。土台があるなぁということだよね。あんなにポジティブには振れないけど……それを「したい」とは思うけど、自分には現実的じゃないな。

C: そうか。

JC: 知らぬ存ぜずで別領域に行ってる風にも出来るし、もっと問題を直視して「あれがヤバい、これがヤバい!」と言うことも出来るんだろうけど……バランスが大事だよね。それぞれのね。まあよくもあれだけランダムにニュースが拾える。凄いよ。(Twitter @naoyafujiwara

C: 確かにメモ変わりという感じでね。「これが真実だ!」とは違うからね。そんな見方したら振り回されちゃう。

JC: うん、全然違う。それを求めてる人がやあやあ言うのは……なんだってそうだけど、見る方に責任があるから。

C: わたしのメモすぎるメモから広げていただいて。

JC: ついにジャンプの表紙にね……ははは!

つづく


2022年12月3日 doubles studioにて録音

ダブルス・ストゥディオ
Johnny Cash (thinker/artist) & Chantrapas (designer/curator)
#doubles_studio_talk でトーク部分を一覧表示できます。

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