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ハウツー動画で検索序列を覆す

2018年夏のGoogle検索コアアルゴリズム更新以降、「◯◯の仕方」「◯◯の方法」といった、ハウツー検索クエリに対して、適切な回答動画をYouTube上にアップしていると、強調スニペットで表示される傾向が強くなりました。動画を生業にするものとして、切れば血の出るナレッジを持ってしかるべしと、試してみたのが2019年3月末。

それから3ヶ月がたち、どのような結果になったのかをいったん報告します。

どんな動画を制作したか?

動画は、以下のような意図でもって制作しました。

●制作した動画:色々な食品の美味しそうに見える盛り付け方動画
●この動画を制作する企業:食品メーカー、食品EC事業者など
●動画制作・配信の狙い:食品を美味しそうに盛り付けることで、商品が売れたり、資料請求が増える
●想定クエリ:食品、盛り付け方/食べ物、盛り付け方など
●動画を配信した時期:2019年3月28日
●制作本数:8本
●制作に使用したツール:1Roll

ではまずは、「食品 盛り付け方」で検索してみていただけますか?
たぶん、このような結果結果になるはずです。

この検索結果(表示のされ方、順序)はモバイルとPC、デバイスや時間で随時変化しているため、あくまで目安としてご覧ください。

この検索結果のうち、強調スニペットで表示されているのが私がアップロードした動画です。強調スニペットではデフォルトで3本表示されていますが、この枠は最大9つあり、そのうち6本を私の動画で占めています。

この動画は2019年3月28日にYouTubeにアップロードしたものですが、5月下旬には強調スニペットで表示されていました。また、ご注目いただきたいのは、これらの動画(異なる食材の盛り付け方動画8本)を埋め込んだブログページが、検索結果の最上位に表示されているところです。

このページも、3月末日にアップしたものですが、わずか3ヶ月で最上位に表示されました。
なお、「食品 盛り付け」で検索すると、食品を盛り付ける仕事の求人情報がトップに表示されますが、検索結果1ページ目の下部には、強調スニペットで「食品 盛り付け方」の検索結果で表示された動画が出ていると思います。

どのくらい表示され、再生されたか?

動画のインプレッション数や再生率は下記の通りです。

約3ヶ月間で、5,534imp、視聴回数が1,088、再生率が9.2%という数字。

この間、やったこと・やっていないことは下記の通りです。

●やったこと
ときどき自分のTwitterやFacebookで投稿。
食品系のクライアント、見込客に作成した動画URLを、お役立ちコンテンツとしてメール送信。

●やってないこと
広告(一切出してない)

●変更したこと
サムネイルの変更

サムネイルクリエイティブ変更の効果は?

サムネイルの変更は、せっかく検索結果で上位表示されても、クリックして再生されなければ意味がないため、再生率の向上を目的に、下記のようにクリエイティブを変更しました。(実施したのはゴールデンウィーク明け)

ビフォー

アフター

このサムネ変更前後でこう変わりました。

●サムネ変更前
・2019年3月28日~5月12日
・再生率 6.6%

●サムネ変更後
・2019年5月13日~7月08日
・再生率 10.8%

サムネイル変更だけで再生率が変わったとは言い切れませんが、影響はあったものと思われます。

個別の食品クエリの数値は?

今回動画制作した食品は、うどん、干物、果物(オレンジ)、刺身、和菓子、佃煮、日本酒、ジュース(オレンジ)の8種類でした。
個々の検索結果ランキングや再生回数は、下記のスプレッドシートに入力しているので、よろしければご覧ください。

なお、いくつかの動画は、強調スニペットでも表示されていました。

他のキーワードの実践結果は?

このハウツー動画プロジェクトは、私以外にもいくつかの企業の方々といっしょに進めており、下記のキーワードで検索結果上位にスニペットに表示されるようになっています。

介護商品名+取り付け

介護商品名+使い方

今取り組むべきことは?

わずか3ヶ月で、想定クエリに対して適切なハウツー動画を複数本制作することで、強調スニペットに動画が表示される。それらの動画を埋め込んだページを制作することで、検索結果上位に表示される。

動画をつくらない手はないと思いますが、どんなワードで制作するかは今取っている戦略によって変わります。

自社商品に関する記事が、個人ブロガーなどのブログ記事よりも下位表示されているため、まずは自社商品を上位に表示させたいのなら、「自社名(自社商品名)+使い方(方法)」などで良いでしょう。
でも、競合他社商品よりも上位に表示させたいのなら、「自社名(自社商品名)+使い方(方法)」ではいけません。自社商品が属するカテゴリー名にしていく必要があります。当然そこはSEO対策にまみれた世界でしょうが、そこに動画がないのであれば、動画を制作する価値は十分にあります。

この記事をお読みになって、ハウツー動画をつくってみたいとお考えいただけるようでしたら、ぜひメッセージください。

明日、動画を活用せよと言われた時に役立つフレームワーク、切れば血の出る事例、ビジネスアイデアを紹介していきます。zoomを使ったオンライン個別相談にも対応していますので、お気軽にメッセージください。 https://www.1roll.jp/demo/